ひなのころ (中公文庫 か 72-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 39
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049734

感想・レビュー・書評

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  • 序盤なんだか梨木さんっぽいなぁと思ってたら、中盤から後半でぎゃー!というか、身もだえしてごろごろしたくなるような展開に。
    そうだよね、女の子の反抗期ってみんなこうかもなー的な。
    それとなんとなくとなりのトトロも思い出してしまいました。
    こっちは口の悪い弟だけど。
    いろいろと揺さぶられる小説でした。

  • こどもってほんとーに、うまいこといかない!
    いってやりたいことの2割も言えない!

    でも、あのときの方が負けず嫌いにスジガネ入りで、
    知恵のない意地だけで切り抜けようとして、
    たくましい自分がいたような。

    ひなのころ、はやさしい小説やファンタジーや家族愛や懐かしい小説じゃなくて
    誰にでもあったこどもの時の思考回路です。

  • 主人公の少女、風美ちゃんの4歳、11歳、15歳、17歳の子供ながらの悩みと成長を描いた物語です。
    少女が年齢を重ねるとともに、同居する祖母をはじめ、家族も当然歳をとっていきます。そんな中でただひとり、歳をとらない登場人物(?)、それが稲子ちゃん。彼女は風美ちゃんの叔母にあたる、12歳でこの世を去った女の子。
    やさしくて、せつなくて、ちょっと不思議で、なんだか懐かしい気がする小説でした。

  • 4つの章からなり、ひとりの女の子の四歳の春、十一歳の夏、十五歳の秋、十七歳の冬が連作で描かれている。
    時の移ろいとともに少女が成長していき、取り巻く世界も変化していく。
    ノスタルジックな風景、三河弁で話される台詞、あのころ感じた気持ち、、読んでいたら懐かしさでいっぱいになった。

  • 080304

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