久遠 下: 刑事・鳴沢了 (中公文庫 と 25-13)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122050877

作品紹介・あらすじ

情報屋に続き、警視庁公安部の山口が殺された。再び鳴沢に嫌疑がかかる状況で…。身の潔白を証明しようと奔走するも、同僚に警察内部の圧力がかかり、いよいよ孤立無援の状況に。ようやく謎の言葉「ABC」が大規模な国際犯罪に繋がることを掴むが、捜査は行き詰まる。ついに敵の銃弾は、鳴沢に向け放たれたのだった。

感想・レビュー・書評

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  • 三つ巴の勢力図だったが均衡状態ではなく偶然を利用した展開だったのは残念。せっかくの長編なのでもう少し練ってもよかったのでは?ラストが本当の終わりっぽかったのがファンとしては不安。

  • 『めでたし、めでたし。』❓

  • うー。やっぱり鳴沢シリーズ最初から順番に読めば良かった!
    ラスボスにはびっくり!
    そして赤ちゃん?
    そうなるの?
    こちらもびっくり!でした

  • 鳴沢了シリーズの最終本。本作を読んで確信したが、作者は本シリーズで徹底的に「偶然」をベースに全ての作品を書き上げていったのだろう。ある意味清々しい境地にまで至ったシリーズだったと思う。

  • 刑事 鳴沢了シリーズ10作目下巻。

    いよいよ完結です。

    鳴沢を陥れようとしているのが、以前関わった警視庁の内部派閥の十日会と、もう一つがチャイニーズマフィアだと分かってくる。

    またその背後に、国際的な贈収賄問題が絡んでいた。

    鳴沢は二つの殺しの事件を解明することが自分のやるべき事だと決め、背中を狙われながらも捜査を続行していく。

    中盤には小野寺冴や今、藤田、大西といった仲間が最後まで捜査をともにすることになっていく。
    それが孤高に生き続けた鳴沢が、仲間に恵まれ、事件を解決していく心温まる展開になっていったのが良かった。

    最後は鳴沢が新しい家族を迎えるハッピーエンドでなお良かった目がハート


    シリーズ全部を読んで、読了できたことをとても感謝します。

  • 情報屋に続き、警視庁公安部の山口が殺された。再び鳴沢に嫌疑がかかる状況で…。身の潔白を証明しようと奔走するも、同僚に警察内部の圧力がかかり、いよいよ孤立無援の状況に。ようやく謎の言葉「ABC」が大規模な国際犯罪に繋がることを掴むが、捜査は行き詰まる。ついに敵の銃弾は、鳴沢に向け放たれたのだった。

  • 最後は自分1人で事件に対峙しようと考えるあたりが鳴沢らしい。そして大西、冴、今、藤田という鳴沢を理解している仲間の援護は素晴らしい。良き相棒たちに恵まれて、鳴沢が決して1人ではないと痛感。シリーズ完了は寂しいけど何だろう、鳴沢は今日も事件を追って、八王子周辺を歩き回っているんじゃないかな。

  • 小野寺、大西、藤田、今。最後を飾るにふさわしいメンバーの終結に、熱い熱いラストを予感させる。とても素晴らしい人脈を、いつの間にか築いていたじゃないか。材料が集まり、いよいよ敵を追い詰めるが、積み上げた推理は空振りの連続、鳴沢だけでなく、こっちまで焦る焦る!その上複数の敵が集まり絶体絶命!!生還できたのはホント奇跡としか言いようがない。でももう、こんな大暴走も年貢の納め時、なラスト。いや、その前に刑事を続けられるのか?処分が気になります。最高に面白いシリーズでした!

  • 読了

  • 堂場瞬一、刑事・鳴沢了シリーズ第9巻(下)。
    一時、自称ルポライタの情報屋、岩隈と警視庁公安部の刑事であり、了が勤務する西八王子署の生活安全課、山口美鈴の父親の山口の殺人事件の容疑者にされていた警視庁西八王子署刑事の鳴沢了は、独自に事件を捜査する中、命を狙われる。黒塗りのメルセデスに引き殺されそうになったり、拳銃で撃たれ、けがを負った。逃走するメルセデスは地下駐車場を出る際にひき逃げ事件も起こしていた。
    了のもとには、新潟県警の刑事で現在警察大学校に研修に来ている大西海、西八王子署刑事課の同僚藤田、美鈴、警察を退職して静岡の万年寺の住職をしている今敬一郎、私立探偵(了の元同僚)の小野寺冴たちが集まり、了の捜査に協力する。西新宿署の署長である水城も了に無理をするなと協力姿勢を見せる。
    了は、一連の事件を過去に壊滅させたはずだった警察内部の十日会の連中と、中国系マフィアが手を組んで仕組んだ事件だと推測する。
    十日会のアジトを突き止めた了たちは、アジトのマンションん於一室に忍び込み、パソコンからデータをコピーすることに成功する。
    翌日早朝、了は仲間には内緒で独自で十日会のアジトから橋田を連れ出し、了の自宅に監禁し、一連の事件について詰問する。ところがその最中にメルセデスが了に自宅に突っ込み、中国系マフィア2人が乗り込み了に拳銃を突きつける。絶体絶命の了は駆け付けた仲間に助けらてるが、拳銃に撃たれ重傷を負ってしまう。
    事件は解決したが十日会を復活させたのはあの刑事だった。
    刑事鳴沢了シリーズ最終巻ということもあり、最後はハッピーエンド?です。
    この後、外伝を読みます。
    面白いシリーズでした。鳴沢了、ありがとう。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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