「死霊」殺人事件: 警視庁捜査一課・貴島柊志 (中公文庫 い 74-12 警視庁捜査一課・貴島柊志)
- 中央公論新社 (2011年4月23日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122054639
感想・レビュー・書評
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刑事・貴島柊志シリーズ 第3弾。
プロローグ
第一章 死体は夜歩く
第二章 死者を追って
第三章 死体が殺した
第四章 もう一人の死者
第五章 再び密室
第六章 やっぱり死体が殺した
第七章 まだ終わっていない
第八章 死霊は囁く
不動産会社を経営する奥沢と上山、そして奥沢の妻・千里が密室状態の邸宅から遺体で発見される。
奥沢と上山は鈍器で撲殺されたようで、千里は泥だらけ。
しかも奥沢は電話で「死体が生き返った」との謎の言葉を残していた。
奥沢は愛人に妻を殺害して保険金を搾取する計画を話していた。
奥沢達の不可解なアリバイ工作と過去の事件の女性の影がちらつく。
果たして本当に死体が犯人なのか?
読者がありきたりな推理をしたところを、上手く裏切ってサプライズをしかける手法。
複雑なトリックじゃないのに、視点をずらすだけでこんなに面白くなるなんて、作者の構成の妙に感嘆しました。
2時間ドラマでありそうな話ですが、この厚みは本でないと実感できないと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
無理なく恐ろしい世界に入っていく、貴島刑事のご活躍、最後は?と思うけど、とにかくおもしろい。