ルーキー - 刑事の挑戦・一之瀬拓真 (中公文庫 と 25-32 刑事の挑戦・一之瀬拓真)

著者 :
  • 中央公論新社
3.31
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本棚登録 : 853
感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122059160

作品紹介・あらすじ

一之瀬拓真、二十五歳、交番勤務から千代田署刑事課強行犯係に転属した新人刑事。管轄はビジネス街-このエリアは窃盗犯中心だと聞いたが、初日から殺人事件が起きる!被害者に恨みをもつ人物はなかったが、不審な入金が発覚し、捜査陣は色めきたつ。一之瀬は教育係の藤島の薫陶の下、第一歩を踏み出す。新シリーズ、始動!文庫書き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • 【刑事の挑戦・一之瀬拓真シリーズ第1作目】
    アナザーフェイス・追跡捜査係を読み、時々でてくる高城のシリーズも読むと面白く、結局読破してしまったので、もう一人よく出てくる一之瀬シリーズにも手をだしてみた。ラストラインの岩倉が追跡捜査係に出てきて好きにはなれなかったで一之瀬はどうかと心配だったが、追跡捜査係の西川・沖田が重要な証拠を預ける相手に相応しく私好みの人物だった。

    警察に入って4年目。
    交番勤務から千代田署刑事課強行犯に配属された新人刑事。千代田署内はビジネス街で住居している人物はゼロに近い。殺人事件は少ないはずだったが、着任したその日の夜の歓迎会中に殺人事件が起き、すぐに捜査が始まる。
    ベテラン刑事のイッセイさんのもとOJTとして、事情聴取や取り調べ等を実践で学んでいく。
    事件としては、IT系の会社の粉飾決算に関わることで、そこまで複雑ではなかったが、一之瀬は尾行されていることに気づいたり、カンで酒気帯び検査道具を持参したり、自殺する瞬間を見極めたり、と何かを感じることができている。
    今まで読んだ大友・西川・沖田・高城はベテラン刑事で、経験からのカンもあったが、一之瀬の何かを察するのも面白い。
    今後、一之瀬がどんな事件を解決して、西川・沖田の信頼を得るくらいの成長を見せるのか楽しみだ。

  • ここから、立派な刑事になっていくのでしょうね。

  • 刑事小説のベテラン作家さんが書く新米刑事の話。

    前回まで読んでいたシリーズとはまた別な感じがして良かったです。

    インターネット系の会社の総務主任の人が無惨な殺され方をされ、それを調査しているうちに色々なことがわかってきます。

  • 一之瀬拓真、千代田署刑事課強行犯係に配属された新人刑事。新シリーズ。
    IT企業に勤める出世頭の総務課長が刺殺される。ベテランの藤島一成、通称イッセイさんとのコンビで刑事人生がスタートする。
    テンポ良い展開、なかなかに面白い。

  • 今までベテラン刑事ものシリーズを読むことが多かったので新人、一ノ瀬のこの作品はなんか刑事物の基礎みたいな感じ?!
    これからどうなっていくのかが楽しみだけど。
    とりあえずこの先も読んでみようと思う。
    堂場瞬一のシリーズ制覇したい

  • 堂場瞬一さんの作品を読み始めて4人目の主人公。今までの主人公は24時間365日刑事という感じだったから、新人刑事の仕事に対する甘さが見えたな.でも、これからどう成長していくかが楽しみ。

  • 2020.10.27読了

  • 一之瀬シリーズ第1弾。
    堂場作品の刑事シリーズでは、一番若い主人公。
    交番勤務から刑事に異動になった一之瀬は、最初から殺人事件に巻き込まれる。
    配属先の千代田署は窃盗犯が多いだけと聞いていたのに、いきなりの事件。
    一之瀬が刑事を希望したのは、刑事に憧れてのことではないようで、熱さも最初はいまいち。
    それが、段々と本領を発揮?!
    いままでのシリーズとは違い、温かく見守っていきたい感じ。

    2019.12.29

  • 刑事一年目の新人が主人公の警察シリーズ第一弾。
    堂場氏の警察シリーズはもう30冊以上拝読済でしたがいよいよこちらのシリーズを読み始めました。
    今まで読んだ作品がベテラン天才肌主人公物が多かったので、なかなか新鮮な感じ。
    どうやって捜査すんのさ?みたいなところもとても楽しい。
    綺麗好きだけどどっぷり汚い刑事化していく様子もなんだか楽しい。
    いろんな角度からシリーズで書けてしまう堂場氏のすごさったら・・・・ 敬服いたします。

  • お母さん・・・拓真が、きちんとデカになれるか心配で心配で眠れません。ちゃんと藤島さんの言う事を理解しているかしら?まさか、捜査会議で素っ頓狂な発言してないかしら?初めての殺人事件、ご遺体を前に倒れてないかしら?初めての聞き込みで大事な情報を口走ってないかしら?初めての取り調べで、感情に任せて突っ走ってないかしら?お母さん・・・心配でたまりません。ぼぉーっとしないで、シッカリ!先輩に着いて行かないとダメですよ。時々、偶然当たる勘が貴方の取り柄です。100点貰えるように頑張らなアカンよ。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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