スカル・ブレーカ - The Skull Breaker (中公文庫 も 25-11)
- 中央公論新社 (2015年3月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122060944
感想・レビュー・書評
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ゼンは進む。人に問い、己に問い、考え、迷い、進む。出会い、別れ、全てがゼンの経験となり知識となり、己を育て、どこへ行こうというのだ。「まずは、己の弱さを知ること。すべての基本は、そこにあります。それがわからない者に、己の剣を求めることはできません」心が震えた言葉。もどかしい思い。なぜわからぬのか。相手に対して、己に対して。どちらにもフラットで正直。知らされる出自。その意味することに対して頓着しない自由さ。「一人の方が周りになにもなくて風がすべて自分一人に当たっているようで気分が良い」そういう生き方に憧れる
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ヴォイド・シェイパシリーズ、第三作。やはり文体が私好み過ぎる。本当に素晴らしい!引用したことが全て。まるで、人生の参考書のよう。
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シリーズ3作目。
少しずつ、ゼンの人に対する接し方が変化していて面白い。言葉遣いも微妙に違う様に感じる。これを成長と捉えるか、慣れと捉えるかは、人の世に馴染む事を良しとするか否かにもよるだろうが、変化は必要な事であると思う。
個人的にはナナシの様なキャラクターは好きだ。ゼンとのやり取りも面白い。ゼンの身の上については、特別触れる必要もないだろう。
兜は割れた。毎回タイトルが秀逸だ。
*2016.6 -
だんだんとゼンが成長していくところが面白い。ノギとの関係も変化していっているような。とうとうゼンが何者なのか少し触れられている。次も楽しみ。
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2015.9.15読了
第3弾。続きが気になる。 -
【内容(「BOOK」データベースより)
生きるとは負け続けること、死ぬとはもう負けぬこと―侍同士の真剣勝負に出くわし、誤解から城に連行されたゼン。彼を待っていたのは、思いもよらぬ「運命」だった。旅を続けながらさらなる高みを目指す若き剣士は、ついに師、そして自らの過去に迫る。】
ゼンが徐々に人間らしく、というか、人に合わせることを覚えてきた。
純粋でストイックで強くて真面目で優しい正直者。
女性は惹かれるよなぁ。 -
このシリーズは色々と考えさせられますね。
強さってなんなのか考えさせられる。深いですなぁ(´ω`) ゼンが実は鈍感だったというのもギャップで親しみでたのではないかと思いますw