任侠病院 (中公文庫 こ)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122061668

感想・レビュー・書評

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  • 今回の任侠シリーズも面白かった。
    阿岐本組長カッコいいですね。
    病院の経営立て直し、最後はスカッとしましましたし、ほんわかした気持ちにもなりました。
    次は銭湯♨️か

  • 任侠シリーズ第3弾!
    人の心は、入れ物から始まる。前の学園の時もそうやったけど、玄関綺麗にして、蛍光灯替えて…
    やっぱり綺麗な方がええもんな。
    今回は、病院再建!
    ここの病院は、医者、看護師、事務と皆んな基本、仕事に真摯に向かってる。
    確かに傾いてはいたけど、基本スペックは高い。バックが、ヤクザの外部業者を除いて。
    期間は、2週間で何とかしたから、そうなんでしょ!やっぱり。
    こんな人情味溢れるヤクザさんなら、ええけど、やっぱりフィクションなんで、現状にはおらんのやろな。
    終わりは、分かっているんやけど、やはりホロッとする。
    ええ感じの話でした。
    普段読んでる本の間に挟むと尚、効果的になる(^_^)v

  • 暴力団・阿岐本組が病院経営に乗り出す。いつも通り永神のオジキから「病院の経営が大変になことになってているから立て直してくれ!」との指令。早速、阿岐本組長が監事、代貸・日村が理事に収まる。経営圧迫の原因は、ヤクザ(耶麻島組)絡みのフロント企業への業務発注が高額なこと。これをどうにか解約したい。一方、代貸・日村は、外壁掃除、事務職員、看護師とのコミュニケーションを重視し、さらに耶麻島組からの嫌がらせに対して真向勝負する。最後には阿岐本組長が耶麻島組長への恫喝で勝負あり。シビレル場面だった。次は浴場?楽しみ。

  • 任侠シリーズ最後?痛感で面白く一気読みしてしまった。
    人の気持ちを変える示唆は、何処でも通じるもので、シンプルだけどなかなか出来ない。。このシリーズ読んで少しでも日々の心かけ変えようと思った。

  • 日村さんがとても愛おしい。
    シリーズを増すごとに好きになる。

    阿岐本さんに出会えて本当によかったね。
    美味しいお肉をたらふく食べてほしい。

  • 任侠シリーズ第3段。

    今回は、病院!!
    安定した面白さで
    今回の阿岐本さん、今までよりも
    かっこ良かったです♪



    No.32

  • 任侠シリーズ第三弾。

    今回は潰れそうな病院を立て直すために奮闘。
    病院の経営難の背景には、関西の大きな組の存在があり、抗争になりかねない。
    さらに事務所には追放運動の団体が押し掛けてきて…。

    過去の二作より危ない橋を渡っているのは明らかなのに、相変わらず余裕の組長さん。
    言葉ひとつひとつに重みがあって、かっこいい男って感じです。
    今作は特に、ヤクザたち以外の登場人物も魅力的な人が多かった気がします。

  • 「任侠病院」

    今度は病院の立て直し!
    面白かったしやっぱりホロっとさせられる。

    せっかくいいお医者さんでも院内が暗かったり壁が汚れていたら中で働いてる人の心もすさみ、患者さんも気持ちよく病院を訪れることはできない。

    基本中の基本だけど常に清潔にできれば自分たちで掃除して、受付もお花をおけば自然と笑みがこぼれる。

    ヤクザの立て直し方は本当に単純なんです。でもこれだけで本当に変われるんです。私も身の回り、笑顔、見直します!

  • 今回は病院の立て直しに関わってしまう阿岐本組。
    もちろん組長の気まぐれ?で。
    病院という重要な場所なのに、問題は根の深いものだと知りました。
    冷や冷やしながら組長の指示に従い仕事をする日村。
    そんな上手い話はないだろう。
    だけどこのシリーズは、生活していく上での教科書に思えます。


    真吉が無愛想である受付の女性を笑顔にするくだりがあります。
    この場合女性をですが、女性だけでなくどんな人にたいしても真吉の考え方がすごく良いと思いました。
    もちろん、私がそんなことしても通じはしませんが、心掛けはすべきだと感じた次第です。

  • 今野さんの任侠シリーズ第3弾。
    このシリーズは任侠モノと言いながら、ほんとにいろいろと教えられる、それも楽しく、という優れもの。

    経営の問題以外には本質的には実際のところまったく問題のなかった病院。医師も事務員も看護師も素晴らしい人ばかり。
    ちょっとの心がけやお互いの声がけなどで改善されることばかりでした。
    そこにちゃんと目を配って行動するというところが素晴らしい。

    悪徳業者や再開発問題は、今回もまた阿岐本のオヤジの顔の広さとか兄弟繋がりで一件落着するのかしら?と思っていたら、
    関西のほうだからとかなんとかでどうもそこまでの繋がりは出てこなさそう?と少しハラハラしながら読んでいたのだけど、
    もっとかっこよく、すぱーんと決めてくれました。

    関西の若頭と関東の代貸がどちらも同じナンバー2だということだったけど、あまりにも格が違い過ぎる。
    これもオヤジの教えの賜物?でしょうけれど、
    それだけではなく、日村の人柄もあるんじゃないかなぁ。

    とにかく楽しかった。

著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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