あの家に暮らす四人の女 (中公文庫 み 51-1)

著者 :
  • 中央公論新社
3.45
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本棚登録 : 4907
感想 : 359
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122066014

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに読む三浦しをんさんの作品。本を閉じて、あ〜面白かった!!と思わず声に出てしまいました。杉並区の古い洋館に住む母鶴代と刺繍作家アラフォー独身娘の佐知と、同居人の友人雪乃と多恵美の2人、合わせて四人の人間模様。たまに敷地内の守衛小屋に住む山田さんも登場(高倉健ファン)。のんびりとした時間の流れの中で、時折感じる結婚への複雑な想いや老後への不安など、リアルな今どきの女性たちの内面を取り上げつつも、今を生きることのかけがえのなさを明るくユーモラスに描いている秀作。気兼ねない女同士でこんな風に同居出来たら楽しいでしょうね。改めて思ったのですが、三浦しをんさんのユーモア感覚は最高ですね。笑っていると将来への漠然とした不安も吹き飛んでしまいそうです。

  • 面白いかと言われれば普通。
    もう一度読みたいかと言われれば、もういい。
    ファンタジー要素を中途半端に入れてて、かと言って面白さはない。
    三浦しをんの本の中では1番面白くなかったかな。

  • 普通の同居人小説を読んでるつもりだったのに、しゃべるカラスやら死んだ父の霊やら登場が唐突過ぎる。
    もちっと早めに匂わせといて欲しかった。
    アラサーの、仕事はしてるけど実家暮らしで引きこもり、結婚の予定無し、な主人公の思考がいちいち身につまされる……

    解説 / 清水 良典
    カバーイラスト / 野口 奈緒子
    カバーデザイン / 田中 久子

  • 2019.10.01~10.09
    え?なんで、カラス?ミイラ?意味が分からない。
    もっと、女同士の穏やかなお話を期待していたのに、残念。

  • オモシロかった。こういうのもありかなって感じで楽しめた。

  • 久々三浦しおんさん
    やっぱり読みやすいですね
    電車で読んでいて、軽妙な会話に思わず小さく吹き出してしまった

    頼られるけれど求められない
    私だけじゃないんだ
    彼女たちより十も歳上だけれど、同じ独り身の寂しい女
    頷く部分、もっと侘しいよとさらに悲しくなる部分有りましたが
    どうなるか分からないながらも、何となく悪いことにはならなそうな終わり方が気持ち良かった

  • 4人の日常が綴られた感じ!
    この本は好みがはっきりしそうな気がします!

  • なんかもうちょっとシリアスな感じなのかと思ったら途中からエッセイで触れるしおんさんそのものみたいな登場人物になっちゃってるし…

  • 古びた洋館に女4人、というと魔女の暮らしを連想する。表紙もカラスだし。
    そんな予想と裏腹に、刺繍作家を生業とする佐知、その母鶴代、そして人違いから佐知と仲良くなった雪乃、雪乃の後輩多恵美の4人暮らしは、多少波風はありつつ淡々と進む。主人公の佐知はアラフォー、独身。ボロいけど持ち家があり手に仕事があるとは言え、元気だけど老いた母を抱え、自分の老後のことも心配。諦めつつも出会いがあると、トキメク気持ちは抑えられない。ドライで男はいらない風な雪乃を心強く思ったり、恋愛に奔放な若い多恵美が羨ましくなったり、自由気ままな母鶴代にイライラしたり、そんな佐知の気持ちが身につまされる。
    意外に冷静にお互いを観察しつつ、不思議な距離感とそれなりに楽しい毎日。
    そこに唐突に現れるカラス。ちょっとついていけなかった。確かに表紙にカラスいるけど。リアルに佐知に共感していただけに、突然のファンタジー感に最後まで追いつけなかった。

  • 後半3分の2を、あっという間に楽しく読んで。最後の2行で、まさか涙がじんわりくるとは思わなかった。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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