- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122066403
感想・レビュー・書評
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『マカン・マラン』シリーズ3冊目の後にこれを読むといい…と、どなたかの感想に書いてあったので読みました。柳田は出てくるもののシャールは全然出てこないな…マカン・マランとは違うなって思っていたのですが、そんなことはすぐに忘れてどんどん引き込まれていきました。
読み終えてみれば清々しい気持ちが残っていました。
頑張れ襟香!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読み終わって心が清々しくなる一冊。
とても気持ちがよく私も頑張ろっ!となる本です。
やっぱりシャールさんっていいですね(*´꒳`*)-
読み終わりました!とてもとても感動的で素晴らしい一冊。
マカン・マランにつながる第一歩なんですね。複雑で難しい今日的な課題をを実に清々しく...読み終わりました!とてもとても感動的で素晴らしい一冊。
マカン・マランにつながる第一歩なんですね。複雑で難しい今日的な課題をを実に清々しく、それでいて味のある個性豊かな面々が織りなす世界に浸ることができました。シャールさんが語る一言一言が重いね。2022/03/01
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おもしろくて一気に読みました。
龍一が、自身の所属する水泳部を存続させるために、同じクラスの雪村襟香を水泳部に勧誘したけれど、断られる。実は彼女はトランスジェンダーで、男として泳ぐなら、ということで、物語が動き始める。襟香が、普段は隠している心を解放させて水泳部で活動する。つられるように、龍一も、部員をまとめることに力が入るようになる。そして部員たちがみるみる上達していく。これぞ青春!
「マカンマラン」では憎まれ口ばかり叩いている柳田先生が龍一を褒めるところも良かった。素敵な先生です。
みんなが生きやすい世の中になりますように。 -
水泳部の高校生たちの、スポ根もの?と冒頭では思ってました。
スポーツあまり興味のある分野でないので、どうかな?とも思いましたが、読み進めて行くうちに、引き込まれ。
マカン.マランの世界に通じる世界でした。
性同一性障害の美しい容姿を持つ女子高生、幼なじみを失った水泳部のエース、突然好きな人を失ったまじめな女子高生、個性的すぎる水泳部残留メンバー、柳田先生、シャールさん、ジャダさん…
高校生のアツイ思いやさわやかな友情や、どうしようもない悩み、シャールがきっかけをつくり前向きに進んでいくストーリーは重いテーマなのに読後感良かったです。
これまでに読んだマカン・マランの登場人物を思い出して、あー、そうだったのかと思ったり、楽しい一冊でした。 -
不幸な事故で主将がいなくなってしまった中学水泳部を舞台に、
凸凹だらけの少年少女たちが成長していく物語です。
主将の子のせりふはでてきません。影のみ。
朝井リョウさんのほんの桐島君を思い出しました。
残された幼馴染の男子1名と女子1名。どんどんやめていく同級生や下級生。
のこったのは凸凹だらけの下級生。
その後、部活の救世主になるかもしれない子と出会いますが、この子はLGBTを抱えていました。
LGBTの子の気持ちを周りが受容していき、それぞれが変わっていきます。
特に幼馴染男子の変容が素敵。
大人も巻き込まれていきます。王道の流れだな。
2018/09/30 -
マカンマランと繋がっていたことにおどろき。多様性と向き合う中学生の姿勢が立派。大切なことが詰まっていた。読み進めるうちに泳いだり筋トレしたりしたくなった。
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水泳小説としてラジオで紹介されていた本。
中学生の水泳部の話。
水泳部の前部長が理由はわからないが亡くなった。
新しく部長になった龍一は、前部長がいた時は自分のことばかり考えていたが、多くの部員が辞め最高学年も2人しか残らず、自分が部長になるしかないと考え始める。
個性が強すぎる後輩たちの面倒をよく見て、初めて一緒にリレー戦に出る。そしてその楽しさを知る。
中学生の成長物語だが、部員の中に留学生や性同一性障害者、アニメオタクなど多様な人物が登場し、主人公はそれらを受け止めながらうまく指導していく。
前半は部員の強すぎる個性についていけず、あまり面白くなかったが、龍一と同じクラスの女子が入部するところからストーリーが急展開し、面白くなり一気に読み終えた。 -
個性ある登場人物達が、それぞれ苦悩を抱えながらも、団結して目標に向かっていく姿がとても感動的だった。要所要所でシャールさんが包み込むような優しい言葉や言動も心に響いた。自分自身と周りの人を受け入れる事の大切さを改めて感じる作品だった。
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自分のしたいことへの障壁に苦しむ主人公、幼なじみの死に苦しむ中学生、自分の性別に苦しむ中学生が、水泳大会でのリレー優勝を目指す話。
自分の気持ちに気づくこと、他人に興味を向けること、自分の気持ちを表現することの難しさと大切さを思い出した。
自分の殻を破り行動に移せた主人公だからこそ大人を含めた周りを変えていけたのだと思う。
一気読みしてしまった。 -
今読んでるマカンマランシリーズのスピンオフ作品ということで読みました
シャールがカフェを始める前、柳田先生との再会もこの銀色のマーメイドで語られていました。
性同一性障害という難しい題材で、身近にそういう人がいなかったので、当たり前ですが本人はとっても苦しんでいるんだなぁ、と思いました
かわいい顔なのに勿体ないなぁと私も思うかもしれないからそういうことじゃないんだろうなぁ、私ももっといろんな人の気持ちを勉強しなくてはいけません