- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122068773
作品紹介・あらすじ
「この本は、そういった毎日のくらしの中で、算数や数学がどのように活用されているかということをわかっていただくために、私の思いつくいくつかの例をあげてみたものです」(著者)。絵や音楽など暮しのあちこちにひそむ数学を知れば、世の中の見え方がちょっと変わる。おもしろく読めて論理的思考法が身につく、12のレッスン。〈解説〉森田真生
感想・レビュー・書評
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こういうふうに数と向き合い学ぶことができると、子供たちの算数嫌いはなくなるかもしれない。生活の中でゲームのように覚え実践していく力は、子供はすぐれているから。
著者のやさしい語り口に癒されながら、へーっと思いながら数のふしぎや身近さを感じることができる良書。
もっと最近の科学やITなどにどのように数学がいかされているのか、という本もあれば読みたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
平易に、優しい文章で書いてあるからこそ自分の数学に対する苦手意識が際立ってしまった…。
面白く読むにはあまりにも自分が力不足でした。 -
面白かった〜
ずっと数学が苦手だった私は、数学なんて勉強してなんの役に立つねんとおもっていたけど、
生活のいろんなところに数学は生きていることをしる。
音階の決め方とか、遠近法とか、大工さんの工夫とか。。日々のあらゆるものは数学と切って離せないとわかってるつもりでも、これ数学に繋がってるんや!と新たな気づき。
「9は楽のたね」や「インスタント掛け算」の章を読んでいて、
昔、小学生の時に、おもしろい算数のマジック、みたいな感じで、先生にいろいろと教えてもらったなーと思い出す。(ある数字のそれぞれの位の数の和が3で割り切れるものなら、そのある数字は3で割り切れる、とか。。)
こういうのもちゃんと証明ができて、理にかなっているんだなーと改めて感じたり。
鶴亀算の新しい考え方(足を引っ込める)というのも面白かったな。
読んでいて楽しかったです。また数学勉強したいなー。 -
暮らしの中の計算から図形まで幅広く扱っている。
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数学と言葉・文化、2つは現代日本ではそれぞれ、理系と文系の領域とされ、あまり関連させて教えられることはありません。しかし、数学ももとはといえば、日常の疑問や課題を解決するために進歩してきた側面がある以上、文化とのつながりと相互作用しながら大きくなってきたともいえます。たとえば、時計は60進法で数えていますが、これはおそらく古代バビロニアで一年を約360日と捉えたことと関連があるようです。壁画には円を6等分した図が描かれ好まれていました。諸説あるのでしょうが、10進法が発達したのはもしかしたら人間の指がたまたま10本だったからという以外ないのかもしれない、とも書かれています。
わたしたちは、環境に身を寄せて道具をつくり、ものを考える生き物ですが、逆に言えば、そうやって作られたものや思想に触れることで文化に触れることができる、ということでもあります。日常のネタから数学に触れることで、数学という学問を学んでいる人の考えに触れることにもなり、それはその人(集団)のナラティブ(=物語、履歴)を垣間見ることとも言えるのです。あまり数学に触れてこなかった人も、一度除いてみてはいかがでしょうか? -
読了 20211026
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矢野さんの数学論はいつも身近な、時には些細なことまで丁寧に数学や数で表現してくれる。
この方の本はいつ読んでも発見や驚きがあり、面白い。
1年毎に150の昇給と半年毎に50の昇給
の話や
インスタント検算
の話など、分かる。し、わかってる。
けど気づかないことを丁寧に文章にしてくれる。この方の数学論に間違いはないといつ読んでも思う。 -
絵や音楽にひそむ幾何や算数など、暮しのなかに出てくる十二の数学のおはなし。おもしろく読めて役に立つ、論理的思考のレッスン。〈解説〉森田真生
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今も昔も暮らしの中の数学は変わらないので取っつきやすい。桁の多い数字の数え方や遠近法や数字の落し穴など面白そうなことが書いてあるが、結局肝心な説明は頭に入らず雰囲気だけわかった気になった。