女が死ぬ (中公文庫, ま51-2)

著者 :
  • 中央公論新社
3.49
  • (50)
  • (99)
  • (98)
  • (33)
  • (12)
本棚登録 : 2002
感想 : 120
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122070707

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • こういう超短編集は、よくわからない。
    おもしろいのもあるが、おもしろくないのを読むと微妙な気持ちになる。
    あといわば骨組みだけをがっとさらす作品は好みじゃないんだなぁとも感じた。

  • 短編集!!
    とくに好きな!おきにいり!!!

    ナショナルアンセムの恋わずらい
    女が死ぬ
    英作文問題3
    男性ならではの感性
    若い時代と悲しみ

  • 中々にシュール。世の中を一つの方向で見てみるとこう言えるんだなぁと、感心させられる。
    女が死ぬ、この国で1番清らかな女、娘が恋人と別れると、男性ならではの感性。

  • 難解なとこも含め著者の世界観好きです。
    英文訳シリーズ良かったです。

  • 初松田青子

    「女らしさ」が、全部だるい。天使、小悪魔、お人形……〝あなたの好きな少女〟を演じる暇はない。シャーリイ・ジャクスン賞候補作を含む五十三の掌篇集。

    イケてない私には難しくて
    新しい視点と感覚の作家なのだろう


    お金

    水色の手

    スリル

    神は馬鹿だ

    この場を借りて

    星月夜

    英作文問題1

    ボンド

    ナショナルアンセムの恋わずらい

    バルテュスの「街路」への感慨

    You Are Not What You Eat

    あなたの好きな少女が嫌い

    少年という名前のメカ

    ボンド

    星月夜

    英作文問題1

    あなたの好きな少女が嫌い

    お金

    You Are Not What You Eat

    スリル

    神は馬鹿だ

    バルテュスの「街路」への感慨

    ナショナルアンセムの恋わずらい

    水色の手

    この場を借りて

    女が死ぬ

    パンク少女がいい子になる方法 いい子が悪女になる方法

    ヴィクトリアの秘密

    ルドフラワーの見

  • TOSHIBAメロウ20形18ワット P103
    週末のはじまり P185

  • タイトルに惹かれて買いました。

    この作品を読み始めて思ったのは、絵でいうと印象派のような作品だなということです。短編集のような感じで、読みやすいですが、個人的には抽象的な文章ですっきりしませんでした…
    ただ、最後の方にある「脈が死んでも文は死なない」という言葉はこの作品を通して納得させられました!ぜひ読む人にはこの言葉を念頭においてほしいです。

    新書や小説のような文章から異なったものを読みたい!っていう人におすすめです。普段と違う文章が読めたのは本当によかったです!

  • 短編集……というのかな。小説らしきものもあれば一言だけの編もある。巻末の他人の解説とかなくて「著者ひと言解説」というのがあり、各編を書いたきっかけとかがわかるのが面白い。
    たくさんの短編(便宜的にそういっとく)があるなか、この著者やこのタイトルから期待するのはやっぱりフェミ的なもので、「少年という名前のメカ」「あなたの好きな少女が嫌い」「男性ならではの感性」「履歴書」なんかは期待に違わず。とはいえ、「少年という名前のメカ」でいう一般的な「少年」なるものは悪気ないんだからしょうがないじゃんねぇとも思う。ひいては最近の男性非難のよくある文脈だとも思うんだけど、こんなふうに無神経や無邪気であることを責められることが多くてちょっとかわいそう。そこまで神経張って異性をおもんばからないといけないだろうか。女性たちが自分たちがそうしているんだからと面倒なことを求めてるようにも思えるんだけど。女性たちが男性たちみたいに無神経・無邪気に振る舞えばいいのに……っていうと、男性たちがそれを許さないというのでしょうけど。まさにベティ・デイヴィス曰くの「男がやるとほめられる、女がやると非難される」ってやつ?
    ほかのテーマでは「ナショナルアンセムの恋わずらい」とか面白かった。全体的に物事をちょっと違った視点から見ることの面白さ(楽しいっていうだけじゃない面白さ)。

  • まだ1話しか読んでないけれど、「少年」とニックネームを付けた2コ下の元カレのことを思い出した。

  • 「女らしさ」が、全部だるい。天使、小悪魔、お人形・・・「あなたの好きな少女」を演じる暇はない。好きに太って、痩せて、がははと笑い、グロテスクな自分も祝福する。一話読むたび心の曇りが磨かれる、シャーリイ・ジャクスン賞候補作「女が死ぬ」を含む五十三の掌篇集。『ワイルドフラワーの見えない一年』より改題。〈特別付録〉著者ひと言解説

    フェミニズム関連の本を読んでいるとよく名前を見るものの実はまだ一冊も読んだことがなかった松田さん。うーん、視点は面白いと感じたけれど、全体的に掌編集という形が好きではなかった。入り込めず。「男性ならではの感性」は良かったな、皮肉なんだけどすごくすっきり頭に入ってきて納得できたし、さすがだなと思った。あと全体的にボンドガールとかもそうだけど、知ってる人だけが分かるエピソードが大抵私には分からなくて、いまいちピンとこなかった。言ってることは分かるけど。ヴィクトリアと友達の関係が好き。

全120件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

作家、翻訳家。著書に、小説『スタッキング可能』『英子の森』(河出書房新社)、『おばちゃんたちのいるところ』(中央公論新社)など。2019年、『ワイルドフラワーの見えない一年』(河出書房新社)収録の短篇「女が死ぬ」がシャーリィ・ジャクスン賞候補に。訳書に、カレン・ラッセル『狼少女たちの聖ルーシー寮』『レモン畑の吸血鬼』、アメリア・グレイ『AM/PM』(いずれも河出書房新社)など。

「2020年 『彼女の体とその他の断片』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松田青子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×