八百万の神に問う4 - 冬 (C・NovelsFantasia た 3-13)
- 中央公論新社 (2014年4月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784125012940
作品紹介・あらすじ
隣国・出散渡の統治者ラウフ・カダルが楽土に乗り込んだ。以前はムメイと名乗り、シン音導師の音討議を見ていた男が、己の意思を代弁する音導師-ザイオンを連れて。そして-かつての盟友を相手に楽土の存在意義を懸けた、シン音導師最後の音討議が始まった。
感想・レビュー・書評
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伝説のシン音導師(イーオン)と兄弟子ザイオン音導師(ヤコウ)の最初で最後の音討議、面白かったです。
でも、一番印象的だったのは、イーオンが弟子のシン少年に、自分の過去を語り、シン少年が真の楽土を出てひとり立ちする決意を固めるあたりです。
そして音討議3日目、シン音導師の語る言葉が私の中にも心地よく響きました。 -
統治者が、乗り込んできた。
半分まで読んで、もう疲れた、というのが本音です。
いや、面白かったのですが、何だかこう…疲れた、が
先に来た感じです。
楽しかった、というより、やり遂げた感いっぱいな。 -
和風異世界ファンタジーシリーズの完結巻。といっても、「不思議」やら「いろんな能力」やらバトルが売りのシリーズではなく、「相手を説得する」というやたら地味なんだけどなぜか面白いシリーズでした。 今回は、音導師シンの過去や気持ちが明かされていくお話でした。伝えるこことや説得することのむずかしさと大切さが伝わる話ですが、現実でどのくらい活かされるのか……なかなか難しいよなー。
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40:多崎さんらしい、大らかな生命賛歌と緻密な世界設定が合わさった、とても清々しい細やかな物語でした。その分、「可見」とのかけあいシーンとか、コミカルな部分がちょっと浮いてるかなぁと思うけど、後半の音討議のシーンはすごくよかった。吹っ切れたようなイーオンも、トウロウも、シンもすごく可愛い。
表紙がすごく(哀しいほどに)綺麗だったので、そういう結末を予測していたけど……うん、いい裏切られ方をしました! -
全四巻、最終巻。成長したシンが頼もしかった。
生きることはすばらしい。 -
別れの冬。
最終巻。しみじみとできるラストだった。和む。
イーオンの音討議で締めくくるわけですが、イーオンは伝説だから表に出ないのだと思っていたのでちょっと驚く。
それにしても、ごはんがとてもおいしそう。
前編通しでですが、せっかく和風なのに時々現代語が混ざるのがとても違和感ある…。