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- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130104098
作品紹介・あらすじ
西洋社会で生まれたキリスト教的・プロテスタント的な宗教という概念は、オウム事件や大震災を経験してきた日本社会においても、大きくゆらいでいる。従来の宗教概念・宗教学を徹底して問いなおしてゆく彼方に、新しい宗教研究の可能性がうかびあがる。荒涼とした現実に向きあう言葉だけが、希望を語りうる。
感想・レビュー・書評
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最近の宗教学がどんなもので、これからどういう方向へ向かうべきなのか?を示した本。
宗教学を勉強し始めると、なおさらうっかりしたことは言えないということがよくわかってくるのだが、それでも敢えて言うと、この本で示されていることは意義深いとは言え、そこまで著者が言うほど革新的か……?という疑念がどうしても拭えない。勿論細かいところではそうなのかもしれないが、全体的に述べていることは割と目にするというか、少なくとも講義やゼミで聞くレベルだと思うのだが……
一般向けに書かれた本であればそういうことは特に思わず興味深く読めるのだが――というより、著者が「これは革新的」みたいな感じで書かなければ素直に読めるのだが――、どうも同業者をディスりながら書かれたものをみてしまうと、「うーん、そんなにひどいかなあ……」という気持ちに思わずならざるをえない。評価が難しい本。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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