〈遅れ〉の思考: ポスト近代を生きる

著者 :
  • 東京大学出版会
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本棚登録 : 37
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130130257

作品紹介・あらすじ

市場原理と自己規律化が支配する21世紀に人々の心をとらえ始めた「遅れ」の感覚。未開の地フィジー、逡巡するハムレット、「人間、失格」の太宰治、未来を待つフリーターたちの「遅れ」との格闘に、ポスト近代に生きる意味を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 自由に生きるための知性とはなにか
     なぜ人はあいまいさを嫌うのか
      小川さやか先生のおすすめ本

    日本語とは思えないほどに頭に入ってこない…
    というわけで第一章でリタイア…積ませていただきます。

    上述した本の中に
    とてもとても分かりやすく要約してくれているので、この本に心折れたらそちらを読むことをお勧めします…。

    この本にはあまり関係ないのですが、ちかごろ思ったこと…

    こんな、凡人には分からないことを考えて過ごしている人たちが、本を書いて人に教えて食っていけてることにただただ驚きます。
    工学部卒のわたしからすると、わたしが学び、働く、実用の世界は一般人の世界でルールに従っていますが
    いわゆる、こういう哲学(教養)というか、エリートたちの共通言語(一般人からすると距離がある)を知っている人たち(実用の世界からは隔絶されている)がルールを作り、世界を動かしているのかなぁと…

    少し複雑な気持ちになります

    • 高倉の健さん
      心配症子さん、たぶんそんなことないっすよ。
      心配ご無用です。(してないか。)
      心配症子さん、たぶんそんなことないっすよ。
      心配ご無用です。(してないか。)
      2023/03/29
  • <遅れ>に焦点を当て、その実例と現代思想における解釈可能性についての一冊。
    序章ではポスト近代思想と<遅れ>を論じているため準備がないところだとやや読んでいて迷子になることがあるが、丁寧に説明されているため読みやすい。
    一章以降は著者のフィールドであるフィジーにおける「カーゴ・カルト」、ヴィチ・カンバニ、植民地での宣教師たちの手記などを取り扱うほか、ハムレット、太宰治、フリーターなどを扱い、<遅れ>が立ち現れる場面やそこから派生する問題を記す。

  • 第1回アワヒニビブリオバトル「時」で紹介された本です。
    2015.06.10

  • ◆10/18オンライン企画「なぜ人はあいまいさを嫌うのか〜コントロールしたい欲望を解き放つ〜」で紹介されています。
    https://www.youtube.com/watch?v=t2KA8IjVT9U&feature=youtu.be
    本の詳細
    http://www.utp.or.jp/book/b305581.html

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著者プロフィール

大阪大学名誉教授,一橋大学名誉教授

「2021年 『文化人類学のエッセンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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