日本美術の歴史

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  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130820868

感想・レビュー・書評

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  • 仙厓を知れただけでもう満足。

  • 日本美術の歴史を網羅的な記述に終わらせず、一貫した視点で述べきった業績は計り知れない。著者はかざり、あそび、アニミズムをその特質として挙げていたが、有用な概念だと感じた。縄文の美、力を感受できたのが一番の収穫。

  • 縄文土器から千と千尋の神隠しまで、日本美術の歴史を500ページ内に収めた労作。絵画だけでなく仏像や建築、装具もフルカラーで多数取り上げられてるので、適当にページをめくるだけでも楽しめる。通史としての観点も「かざり」「あそび」「アニミズム」の3点を軸として、時代の風潮がどのように推移していったのかを平易な文で論述してあり、教科書としての堅苦しさは感じさせない。興味深い指摘は多数あるが、中でも江戸時代の浮世絵は美術品としてでなく、都市の情報を伝えるメディアとしての役割があったのだという解説には唸らさせられた。

  • 縄文時代から現代( 2005年)までの日本美術の歴史を追った本。

    一冊でもりだくさんな内容を含むこの本、教科書としても使えるように配慮したとのことですが、そのせいなのか全体的に視点が細かくて記述が粗い印象です。
    本文の書かれ方が、作品に関しての意味を追うけれども個の作品として読むことが少なく、他の本の引用も結構あったりして、個人の著作としてよりも教科書としての記述が色濃い感じがします。
    個人的に美術史でいちばん肝心と思っている、思想の流れがわかりにくいのが残念。

    とはいえ正確さには念が入っており、土器、仏像、絵画、建築等々扱う作品の幅が広いし、図版は小さいけれどもカラーできれいだし、日本美術史の一貫した読み物自体が貴重ですので、手元にあれば何かのときに便利。かと思います。

    いやー。うーん。自分としては情報量や正確さよりか、もっと美術を学んできた人の人間くさい日本美術史が読みたいのですが。そんなのは美術史として NGなのかなあ。

  • 美術検定の勉強用に。ヒマな時に図版を眺めるだけでもたのしい。

  • 日本美術史は苦手だが、この本は分かりやすい。現代美術には萩尾望都まで出てくる♪

  • 「日本史の授業」では、一番興味のわかなかった資料編…。が、辻先生の一人称の語り口で大変楽しく読了。これは読み物だ。
    「かざり」「あそび」「アミニズム」というキーワードで日本美術
    ・日本人を読み解く。良著。

  • 教科書です。
    が、面白過ぎて、推薦スタッフは発売イベント行ってサインまでもらってきてしまいました。
    範囲:縄文~横尾忠則・宮崎アニメ

  • 常に横にある

  • 日本の美術を縄文期から現代まで俯瞰させてくれる内容になっていて、とてもよかったです。

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著者プロフィール

東京大学名誉教授/多摩美術大学名誉教授

「2021年 『日本美術の歴史 補訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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