おんな城主 直虎 三

制作 : 森下 佳子  豊田 美加 
  • NHK出版
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本棚登録 : 46
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140056844

感想・レビュー・書評

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  • 8月末時点でドラマ本放送より少し先まで書かれているため、今読んで先がわかってしまった。しかし、33、34回放送内容があまりにもつらい展開だったので、その先に少しでも光が見えたことがわかって良かった。
    視聴後しばらく立ち上がれないほどの衝撃を受けた33話「嫌われ政次の一生」の展開は、その最も大事な部分である政次の処刑の場面がドラマとノベライズでは異なっている。ノベライズを先に読んでいた人にとってもドラマの脚本・演出には大いに驚かされたのではないだろうか。そこに至るまでの相違点は、政次が持っていた白い碁石がいつ直虎の手に渡ったかという点である。ドラマでは処刑の前に、助けに行った龍雲丸が政次から託される流れだった。碁石に託した政次の思いを受け取って考えた末の結論だったのだ。
    ドラマ脚本もノベライズ版もどちらもきちんと前後の話と繋がっているが、やはり断然ドラマのあの展開が好きである。痛くて、つらくて、どうしようもなく悲しいけれど、あの時直虎が自らの手で政次を送ると、彼の人生最後の大芝居に乗ったことを評価したい。

  • <目次>
    第二十五章 材木を抱いて飛べ
    第二十六章 誰がために白はある 
    第二十七章 気賀を我が手に
    第二十八章 死の帳面
    第二十九章 女たちの挽歌
    第三十章  潰されざる者
    第三十一章 虎松の首
    第三十二章 復活の火
    第三十三章 嫌われ政次の一生
    第三十四章 隠し港の龍運丸
    第三十五章 蘇えりし者たち

    2017.10.01 読書開始

  • ノベライズ第3弾。概ね17年7月から10月までの放送分。ここでもまだ菅田君は出てこないのね。但馬はそう来るだろうと思ってた。なにしろ一生君だしね。まあ、この話自体、大筋以外は史実に関係ないし、そう云うのはありなんでしょう。まあ、ドラマだしね。

  • (2017.07.07読了)(2017.07.01購入)
    各回の題名を見ているとどこかで聞いたような題名によく似ています。どうも、映画、ドラマ、小説などから借りてきてもじっているようです。章の名前の隣に元の題名を予想してみましょう。


    【目次】
    第二十五章 材木を抱いて飛べ(6月25日)(「黄金を抱いて翔べ」髙村薫著)
    第二十六章 誰がために城はある(7月2日)(「誰がために鐘は鳴る」ヘミングウェイ著)
    第二十七章 気賀を我が手に(7月9日)(「勝利を我が手に」?)
    第二十八章 死の帳面(「デスノート」小畑健著)
    第二十九章 女たちの挽歌(「男たちの挽歌」映画)
    第三十章  潰されざる者(「許されざる者」映画)
    第三十一章 虎松の首(「ガルシアの首」映画)
    第三十二章 復活の火(「復活の日」小松左京著)
    第三十三章 嫌われ政次の一生(「嫌われ松子の一生」山田宗樹著)
    第三十四章 隠し港の龍雲丸(「隠し砦の三悪人」映画)
    第三十五章 蘇りし者たち(「蘇りし者」映画)

    ●孤独になって、自由を得た(75頁)
    「一日雲を見ておろうが何をしておろうが、誰も何も言わねえんでさ。家も、銭も、知る人もねえ。けど、裏返しゃあ、俺がどこで何をしようとかまわねえわけで」
    孤独になって、自由を得たのだ。
    ●蹴鞠で勝負(260頁)
    「よいと思わぬか。もめ事があれば、戦の代わりに蹴鞠で勝負を決するのじゃ。さすれば人も死なぬ、兵糧もいらぬ、銭もかからぬ」

    ☆関連図書(既読)
    「おんな城主直虎(一)」森下佳子作・豊田美加著、NHK出版、2016.11.25
    「おんな城主直虎(二)」森下佳子作・豊田美加著、NHK出版、2017.03.25
    「井伊直虎と家康」小和田哲男・大石康史著、NHK出版、2017.01.01
    「湖の雄 井伊氏」辰巳和弘・小和田哲男・八木洋行著、しずおかの文化新書、2014.02.28
    (「BOOK」データベースより)amazon
    領内に新たな産業を興し、龍雲丸率いる無頼な輩たちも手なずけ、城主として奮闘する直虎。順風満帆に見えた井伊家中だったが、今川家の凋落が暗い影を落とす。北から武田信玄、西から徳川家康が井伊領を狙う中、小野但馬守政次からは、井伊家存続の鍵となる決断を迫られる。城主としての真価を問われる局面で、直虎は一世一代の策にうって出る!

  • あーーーー
    もう悲しいなぁ
    こんな哀しいことばっかりが続く、弱小国人が呑み込まれていく運命の、多分ここがどん底
    それにしても、本当に食うか食われるか
    武将の話ならここまで、悲しくなかった
    どこかでそれは、彼等の仕事であり宿命だと思って武勇伝とすらおもえる
    でも、闘わず、静かに、日々を送りたいと願う井伊の面々にはあまりにも過酷な渦に巻き込まれたものだ
    どうか、散っていった人たちすらも報われる結末になりますように……そう願わずにはいられない三巻

    但馬!!
    そうきたか……(涙)

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