オッリぺッカ・ヘイノネン「学力世界一」がもたらすもの (NHK未来への提言)

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  • Amazon.co.jp ・本 (91ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140812198

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  • 「未来のために考えることNHK未来への提言」

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=K26373

  • NHKの未来への提言という番組の書籍版。佐藤学さんがフィンランドで教育改革を行った当時の教育大臣にインタビューをしたないようをまとめたもの。

    オッリペッカ・ヘイノネンさん言う、未来を切り開くためのキーワード
    学校のためではなく、人生のために

    学校ののために学ぶのではなく、人生のために学ぶという意味。今の日本の学校教育に大きくかけている点だと思う。
    彼が目指しているのは学力世界一では決してない。教育の目的を改めて考えるきっかけになる。また、彼がどんな経緯で教育大臣になったのかにも興味がある。

  • [ 内容 ]
    フィンランドの「教育」が、世界をリードする秘密とは?
    守るべきは「教育機会の平等」。
    フィンランド元教育大臣が、大胆な教育改革を進めた体験や、次代を担う子どもたちへの願いを熱く語る。

    [ 目次 ]
    1 学力世界一をつくった教育改革(教育への“投資”;学力世界一の背景;教育現場に委ねた裁量権;ヘイノネン改革とは;教育には自由が欠かせない;教師育成の現場;教師との連携;信頼と柔軟性)
    2 「考える力」の育成と生涯学習(教育現場へのIT導入;“考える力”の育成;読書好きフィンランド;生涯を通じて学びつづける;幸せな偶然)
    3 機会の平等と質の向上(教育機会の平等;未来の教育;人生のために学ぶ)
    インタビューを終えて フィンランドの教育の卓越性の秘密

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 次の世代の育成は、今を生きている人たちの責任だから、このような本により学ぶことは多いと思い読みました。書いてあることはシンプルであるが、忘れがちな大事な部分もしっかり書かれていると思う。

  • 印象的だったのは、
    「人の資質、人間の成長に集中すれば、経済的な成功はあとからついてくると思っています」
    という言葉。
    経済危機に陥ってた時に教育改革を進めた人の言葉としてとても重い。
    そして本質をとらえている気がする。
    フィンランドの教育から学ぶことは本当に多いと思う。

  • 90年代のフィンランド、空前の不況にあえぐなか弱冠29歳という若さで「教育大臣」に就任、一連の「教育改革」を断行しわずか10年あまりでフィンランド経済を立ち直らせる礎を築いたオッリ=ペッカ・ヘイノネンへのインタビューを中心にまとめた一冊。

    東日本震災以後、新しい価値観をもつことを迫られているぼくら日本人にとって、ひとつの「提言」となりうるかもという淡い期待を抱きつつ手にとったのだが、読了後はただただため息ばかり……。

    まず、補佐官としての経験はあったとはいえ議員経験のまったくない29歳の若者に「教育大臣」として国家存亡の危機を託してしまう大胆さ。しかも本人によれば、議会で足を引っ張られるどころか、大臣就任の決議も含めほとんど全会一致で決まったという。日本では、まずありえない話だ。

    そしてさらに、大不況のまっただ中での改革が、すぐには結果の出ない「教育改革」だっという点も驚かされる。付け焼き刃の改革ではダメだという大いなる判断の下とはいえ、「そんな悠長なことをやっていたらその間にたくさんの国民が飢え死にしてしまう」といった反対意見はなかったのだろうか? フィンランド人の「不思議さ」でもある。

    しかし結果的に、産業社会からポスト産業社会への転換期ということが後押しになったとはいえ、この「教育」に始まる一連の改革は大成功をおさめ、おもにIT分野での成功というかたちで国を再生させる。

    では、日本とフィンランドとの差はどこにあるか? ひとことでいえば「機会の均等」ということへの国民全体の意識の高さ(「誇り」といってもいいかも)であり、政府の国民に寄せる「信頼」(裏を返せば、国民の政府に寄せる「信頼」の)高さである。

    カタチを踏襲するのではまったく意味がない。成功する「改革」には、その足下に成功させるための地平が広がっているのだと納得させられた。

    北欧のライフスタイルに関心のあるひとは、ぜひ熟読すべき一冊。

  • OECDのPISA(国際学習到達度調査)で2年連続世界一となったフィンランド。その教育改革を主導したヘイノネンさんのインタビュー内容を本にしたもの。
    フィンランド教育のキーはQualityとEquality(質と平等)。
    学力の高さはもちろんのこと、地域間、男女間、学校間での学力の差が驚くほど小さいことがそれを示している。
    それには教育のシステム、教師教育、現場の教師への権限移譲、政府の手厚いバックアップなど多くの要因がみえてくる。ヘイノネンさんの“「信頼」と「柔軟性」がなければ教育は機能しない”という言葉には、マラウイの現実を見ていて納得(ちなみにマラウイは柔軟性ではなく、ただただユルい)。
    対談形式で短いので、息抜き感覚で読めるので是非。

  • 深刻な経済危機の中で教育改革に乗り出し、学力世界一と国際競争力世界一を達成したフィンランドの教育大臣へのインタビューを綴ったもの。

    薄くてすぐ読めますが、内容は深いです。(福)

  • フィンランドの教育の原点は日本にあった!のに驚き。
    それから、オッリペッカ・ヘイノネンという若き大臣に賭けた
    フィンランドってすばらしい。政治イノベーション!

  • 29才の若者が
    教育大臣に就任して
    教育改革を実行するフィンランドは

    日本と
    やっぱりちょっと違うな。

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