- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140815724
感想・レビュー・書評
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「未来を詳細に想像することは今何をやるべきか考える時のヒントになるし、単純にワクワクするのでとてもおすすめ。」
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ふるえ本より
ミチオ・カク著 斉藤隆央訳 ¥2600・NHK出版
ノーベル賞受賞者など世界最高峰の現役科学者たちが、2100 年頃の未来を実際の研究成果からリアルに予想。自分で設定し た年齢から年をとらなくなる? 人間の体と洋服がネットワー クで繋がる? SFの世界を超える未来に驚きと感動をおぼえ ること間違い無し。 -
好奇心を刺激される一冊。
どこまで当たるか楽しみにみて行きたいと思う。 -
わくわく!
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一流の物理学者さんが、コンピュータ、バイオ、ナノ、エネルギーなど各分野の専門家に突撃インタビュー。今後100年間に実現できそうなテクノロジーについて、3段階の実現レベルでまとめた素晴らし本。
たぶん、現状実験室で実現できているのは今後30年、こうしたらいいんじゃね?ていう案状態なのは50年後、夢物語なのは100年後なのかなあ、と勝手に理解しました(-_-)
内容のグレイトさはぜひ読んで!てとこやけど、文明論も考察してるのが興味深かった。テクノロジーの発展に伴い、今後国の垣根がなくなって惑星文明に移行するやろうけど、うっかり道を踏み外して破滅の道に落っこちる危険性もあるよ、と。特にこれからの100年は、正しく科学を理解することが重要なので、教育はものすごく大事!
てことで、100年後のお話から、今の私らの足元にブーメランで戻ってくる構成が、ほんと秀逸やなあ、と思いました。 -
図書館で何回も借りて、やっと読みおわった。最後まで知的好奇心を持続させてくれた本です。
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ミチオ・カク 氏自身が著名なサイエンティスト(リーマン予想で有名になった「超ひも理論」)だけあって、事実に基づいた未来予想が面白い。各分野の著名な専門家へのインタビュー・ディスカッションを基に100年を「近未来」「世紀の半ば」「遠い未来」と三区分に分けてまとめあげられている。
「100年後はどうなっているか?」の予想というより「今の技術だとここまでは出来そう」という線形に近い。だからこそワクワクさせられる。
各章、分野の興味はあるだろうが、個人的には「コンピュータの未来」「ナノテクノロジー――無から万物?」「人類の未来――惑星文明」あたりがおすすめ。
政治経済系の未来予想はネガティブ過ぎてゲンナリさせられるものが多いが、こちらはリアリスティックかつポジティブ。未来予測はこうあるべきだろう。 -
2100年までの未来の予測の本である。次の項目を近未来、世紀の半ば、遠い未来の3つに分けて説明している。予測しているのは理論物理学者である。予測の内容は多くの科学者のインタビューに基づいている為、単なる夢物語りではない。
1.コンピュータの未来
2.人工知能の未来
3.医療の未来
4.ナノテクノロジー
5.エネルギーの未来
6.宇宙旅行の未来
7.富の未来
450ページ以上あり、かなり多くの内容を網羅している。SF映画を引用して説明されている箇所も多く興味を持って読める。ターミネーター2に出てくる形を変えるロボットの実現方法もナノテクノロジーの部分で触れられている。気になるエネルギーは最終的に核融合と太陽、再生可能資源から供給される。
これらの予測に続いて、2100以降については人類の未来の文明をエネルギーの消費量でランク付けして説明している。それには以下の3つがある。
タイプ1.惑星規模の文明で、一つの惑星に降り注ぐ恒星のエネルギーを消費する。
タイプ2.恒星規模の文明で、一つの恒星の全エネルギーを消費する。
タイプ3.銀河系規模の文明で、数十億個の恒星のエネルギーを消費する。
タイプ3はスターウォーズの世界だ。
そして、最後は2100年のある日を描写している。SF映画のようにロボットに囲まれ、情報にはコンタクトレンズを通してアクセスしている。意外なのはその世界の多くの都市が水没していることである。登場人物は水害から都市を守る仕事をしているのだ。
地球温暖化については「5.エネルギーの未来」で解決方法が紹介されているが、技術的な問題ではなく、政治や経済の問題のようだ。筆者はこれを2100まで解決しないと考えているらしい。放射能汚染は技術的な問題でコントロール不能だが、温暖化は政治、経済的にコントロール不能なようだ。放射能汚染が数万年後に及ぼす影響を心配するより温暖化でそこまで人類がもつかを考えた方がよいかもしれない。 -
我ながらよく読破したかもー難しかった。けれど、それを上回るワクワクがあった。こんな未来が本当に来たらすごい。科学的には可能らしい。『科学は知識の組織化。知恵は生の組織化』。科学の進歩で人類は新たな問題を抱えることも忘れてはいけない。科学を使いこなす知恵を育てる大切さにも言及しており、興味深い。