- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140815762
感想・レビュー・書評
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ニッチな製造企業
オープンソースの製造業
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151010 中央図書館
そんなにエポックメーキングな内容か? 3Dプリンタが身近なものになったからといって、本当に有用な「モノ」を手にいれるためのハードルが、それほど低くなったようには思えない。 -
誰もがMaker
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オープンハードイノベーションが面白かった!
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ちきりん著『マーケット感覚を身につけよう』参考文献
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「ロングテール」や「フリー」といった著書でデジタルやネットの技術が社会や経済にもたらす価値を鋭く描き出してきた著者が、一見それらの世界とは真逆とも思える「ものづくり」に着目し、自身の実体験もふまえ、新たな産業革命に繋がる可能性を秘めた「モノのロングテール」を提唱する意欲作。
デジタル化されたCADなどによる設計情報を個人が企業に送信し、それをもとに高度にオートメーション化された工場が低コストで少量生産したり、個人が3Dプリンタなどで「DIY生産」することができるようになった。このことは、企業と工場が一定の規模を前提に独占してきた開発や生産を、個人が規模の制約を受けることなく「デスクトップで」行えることを意味する。著者はこれを「生産手段の民主化」と呼ぶ。さらに、作り手が設計情報をネットを通じてオープン化することでコミュニティが生まれ、オープンソースのムーブメントがものづくりの世界でも起こっているという。
著者はこれらの動きにより、あらゆるニッチに対応した製品がグローバルにデザインされ作られるという意味で「モノのロングテール」の時代の到来を予言する。ほしいものが何でも作れる、そんなSFのような世界が現実になりつつあることを実感できるエキサイティングな一冊。 -
3Dプリンタなどのハイテクノロジーとネットが製造業の根本を変える。
クリス・アンダーソンのこの本は「ロングテール」と「FREE」という前二作を踏襲している。「ロングテール」で語られたニッチへの参入チャンス。「FREE」で語られたアトムからビットへの可能性。3Dプリンタによる革命は製造業とこの二つを結びつける。まるで三部作のようなスカッとする収まり方だ。
起業を考える人はその業種に限らず必ず読んだ方がいい三冊。 -
全体を通してロングテールやコミュニティ、オープンソースといった言いたいことを何度も繰り返してるのでさくっと読めます。
フリーもそんな感じだったと思うので、スタイルなのかもしれない。 -
マッチョな本、読み終わった。
"今"読めて良かったなというのが最初の感想。2012年に出版された本だけど、多分当時じゃ先進的すぎて何もわからなかったと思う。(それはそれでワクワクしたのかもしれないけれど)今だからこそ、ここに書いてあることの凄さがわかるし、これからの可能性をリアルに感じることができたのかな。
先日発表されたトヨタの特許公開の裏側に透ける思惑から、3Dプリンタによる臓器製造まで最近のホットトピックが線でつながった気がする。
でも、最後の方で少し触れられてたけど、知的財産権の問題は根深いんじゃないかなと。意図的なオープンソースと不可抗力的に開示される不法なオープンソースではその先に同じイノベーションが待っていたとしても全く意味合いが違うと個人的には思った。
ただ、今までぼんやり感じていたウェブの違和感とかつまらなさ(「アトム」と「ビット」の間の大きな壁)が大きく変わる予感にワクワクし、ウェブを中心としたテクノロジーが経済を巻き込んで世の中を大きく動かし、そして手に触れられるものまで変えていくんだなと期待せずにはいられない。
ずっと考えているアレとアレの組み合わせを、いよいよ作る時期が来たのかな(笑)