ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140816585

感想・レビュー・書評

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  • 言っていることは単純で、それを難しく言ってるような気が…正直、僕には分からなかった。
    少なくとも分かりにくいからイヤ

  • 言うほど面白いかあ?というのが第一の感想。
    まず対象としている読者が狭すぎる。
    ハーバードやスタンフォードでMBAを優秀な成績で修めることができるのは"当然として"、さらに世の中を変えることができるイノベーションのアイデアを持ち(またはそういったことを成し遂げようとしている企業数社に1000万円単位で投資でき)、世の中の大半が間違っていて自分が正しいという確固たる意志を持った超天才には得るものが多そうだが、僕のような小賢しい皮肉屋には難解すぎた。
    タイトルでZero to Oneと言っているが要は破壊的イノベーション。市場を独占すれば競争から解放されて高い利益率を得られるということだが、年々短くなっている後発企業登場後のアドバンテージの守り方は書かれていない。なぜならこの本を読む天才はそんなこと書かずともわかるからである。
    成功企業の実例も多数載せているが、現状そこへ至ろうとしている企業は記載されていない。なぜなら(ry

    21世紀のベンチャーキャピタル事情を知ることができるということで星2つ。いつもなら本棚にも載せないが、関さんの見事な翻訳と丁寧な脚注で星1つ追加。

    追記:
    日本のamazonでも高評価ばかりだったがamazon.comで見つけたこのレビューが秀逸。
    "もしピーターに「賛成する人がほとんどいない大切な真実は何だろう?」と聞かれたらこう答えるんだ「この本はクソ」ってね。"

  • ペイパルマフィアの首領、ピーター・ティールのぶっちゃけスタートアップ指南。
    指南書といいつつ、本当に未来をかえるスタートアップはベキ分布でしか存在しないし、それを作るためのステップやノウハウなんてあるわけねぇだろボケが!という思いもにじませてるのがティールの面白いところ。でも、それだけだと話が終わってしまうので、そこに近づくための尊重すべき考え方も書かれてます。よきスタートアップかどうかをはかるための7つの質問は、買って自分で読んでみてください。
    「人類の良き未来っつうのは俺たちが自分で一歩ずつ作ってかないといかんのだよ」とさらりと言い切っているティールは素敵。こういうの意外と言える人って、企業家でも少ない。政府がー、グローバルがー、と他責にしないかっこよさ。シビれます。
    米国でのクリーンエコノミーの失敗を実名出して「あいまいな楽観主義者の投資家が未来を作る事は決してない」とけちょんけちょんにこき下ろしてます。小さな独占からスタートできなければ、市場がどんなに大きくても全員負けになる、とばっさり。日本でも同様のことが起きそうではあります。
    個人的に好きなのは、
    ・競争ダメ絶対。独占。イーロン・マスクだって始めは敵だったよ。
    ・独占しても、存在しないライバルを誇張して独占をシレっと秘匿しよう。
    ・偉大な企業とは世界を変える陰謀なのだよ
    ・営業大事、計画大事よ。リーンは手段よ。
    ・盤石な計画を持つ意志の固い創業者にとって、事業売却はどんな価格でも安いのよ。
     曖昧な創業者にとっては高いのよ。
    ・スタートアップはtribeたるべし。内部闘争が一番怖い。
    あたりの含蓄。
    しかし、ペイパル創業者6人中、4人が学生時代に爆弾作ってたって、クレイジーで最高ですな。(競合対策に爆破案が出たとか・・・)
    普通にストーリーとしても面白い本です。

  • ピーター・ティールがスタンフォード大学で行った講義を基に構成された本書は、革新的な思考法と起業家精神についての洞察に満ちた一冊です。彼の主張は、単なる技術的進歩ではなく、ゼロから全く新しい価値を生み出すことが真のイノベーションであるというものです。

    本書は、ペイパルの創設者であり、テスラ・モーターズやスペースXなどの企業を支援する投資家でもあるティールの経験に基づいています。彼は、成功した企業は単に既存の市場に参入するのではなく、新たな市場を創造し、そこで独占的な地位を築くことが重要だと説いています。これは、競争よりも独占が好ましいという、従来のビジネス理論に対する挑戦的な視点です。

    ティールはまた、スタートアップが直面する困難や、成功への道のりで重要な要素についても語っています。彼のアプローチは、失敗を恐れずに大胆な賭けをすることの重要性を強調し、既成概念にとらわれず、自らの道を切り開く勇気を持つよう促しています。

    この書籍は、イノベーションとは何か、そしてそれをどのようにして達成するかについてのティールの独自の視点を提供しており、起業家だけでなく、新しい価値を生み出したいと考えるすべての人にとって価値ある読み物です。彼の教えは、読む者に対して、単に既存のものを改善するのではなく、全く新しいものを創造することの重要性を教えてくれます。

    私は、この書籍が提供する知識と、それを実生活に応用する可能性によって豊かになりました。本書の教えは、今後、行動するための推進力となるでしょう。

  • 【要約】
    著者の課題
    人類には奇跡を起こすテクノロジーを生み出せる力がある。テクノロジーはゼロを1にすることができる。今は過去の成果をコピーしてばかりで、水平にしか進歩しない。ビジネスに二度と同じ瞬間はない。

    解決方法
    ゼロから1を生み出す企業をどう立ち上げるかを教えるためにスタンフォードで教えている内容を本にまとめてより多くの人に知ってもらおうと思った。スタンフォードやシリコンバレーだけに独占させていいわけがない。

    内容
    ドットコムバブルの教訓によって、スタートアップには次のような戒律が生まれた。「少しずつ進める」「無駄なくリーンに」「ライバルの改良をする」「プロダクト重視」といったものだ。しかし、この逆を張るほうが遥かに進歩する。

    成功している企業は、競争ではなく独占している。Googleが検索市場で戦っているとすればYahoo!やBingと競争していることになる。しかしGoogleは独占していないと嘘をついているだけ。アルゴリズムで圧倒している。

    独占すればいいので、先行者(ファースト・ムーバー・アドバンテージ)にならずともで、終盤で勝てばいい(ラスト・ムーバー・アドバンテージ)。チェスで勝つために終盤を学ぶように。

    隠された真実を探すべきだ。「賛成する人がほとんどいない大切な真実は?」という問いに多くの人に答えられない。真実とは「重要だけど知られていない、難しいが実行可能な何か」。多くの人は探求心を失っているので発見しにくくなっている。

    もし、真実を見つけることができたらどうするか。
    ティールの法則と呼ばれており、実際にティールが投資する基準にもなっている。誰と始めるかが大事、フルタイムで働く、CEOの給与は15万ドル以下…。スタートアップのメンバーは同じパーカーをいるが、それぞれが別のミッションを担い責任を持つ。しかし目指すものは同じであり、これはマイルドなカルトだ。

    【まとめ】
    ティールは競争よりも独占を良しとしており、小さな市場を独占することから始める事が正しいと考えている。
    競い合う人たちの間には違いがあまりないということです。ライバルを気にすると、本質を見失う。
    ファーストムーバーアドバンテージという言葉があり、私たちは市場に初期に参入することで利用者を誰よりも早く囲い込むことが大事と考えるが、後から容易に模倣されるようではいけない。
    終盤を制するために何を考えるべきかが重要。
    本書の中では、「賛成する人がほとんどいない、大切な真実は何か」という問いが繰り返し出てくる。
    その問いの答えを抽象的に表現すると、「重要だけど知られていない、難しいが実行可能な何か」です。それは定説(簡単)と解けない謎(不可能)の中間にあるもの。

    ①隠された真実を見つける
    これは競争の延長線上では見つけられないもので、今まで価値があることに気が付かなかったことに気づくということ。起業におけるいくつかのメソッドで、「競争」を意識しないことを考えるのであれば、格段に確度が高くなる気がします。

    ②隠された真実を形にする
    これだというものを見つけったら、将来キャッシュフローを生み出す構図を描くことが重要。さらに実現に向けては誰を同じバスに乗せるのか、マイルドなカルト創り出す。

    ③競争ではなく独占
    「ライバルはいない」と言えるようにする。

  • 競走をするな。
    独占を狙え。

    コピーをするな、新しいもの作れ。

    新鮮さと違和感をもって、新たに世界をみる。

  • paypal創業者ピーター・ディールの本。イーロンマスクを含む創業チームの6人はpaypalマフィアと呼ばれ、後にそれぞれがYouTube、テスラ、リンクトインなど世界を変えるビジネスを立ち上げる。

    ・スタートアップとは、君が世界を変えられると君自身が説得できた人たちの集まり

    ・完全競争下では長期的に利益を出す企業は存在しない。新規参入企業がいると供給が増え価格が下がるから。

    ,永続的な価値を創造するには差別化のないコモディティ・ビジネスを行ってはならない。

    ・このビジネスは10年後も存続しているか?

    ・ネットワーク効果=利用者の数が増えるとより利便性が高まる。LINE、PayPayなど

    、スタートアップが狙うべき理想の市場は、少数の特定ユーザーが集中していながらライバルがいない市場。まず特定のニッチを支配し、次に周辺市場に拡大する。

    ・20人目の社員が入社したいと思う理由は何だろう?会社の使命、チームが唯一無二であること。

  • 帯:Make it new 起業家のバイブル

    要約:
    本書は成功の方程式ではなく、考える訓練を導いてくれる。大切な真実は未来を今創っていること。
    大切なことは特定のニッチを支配して、次の周辺市場を拡大すること。できる限り競争せず、独占すること。

    感想:
    生き方としてもビジネスの考え方としても自分のバイブルになる本である。人生はポートフォリオではないという言葉も印象的だ。
    隠れた真実とは必要なのになされていないこと。テスラが環境保全を意識したい富裕層向けにかっこいいEVを販売したように。
    ティールの法則
    誰と始めるかが最も重要な決断である。
    採用は会社の使命に興奮できる人を採用する。
    誰も解決しようと思わない問題こそ、一番取り組む価値がある。ニッチを見つけて小さな市場を支配しなければ、価値ある企業にはなれない。
    大切な要素
    1.エンジニアリング
    2.タイミング
    3.独占
    4.人材
    5.販売
    6.永続性
    7.隠れた真実

    自分の頭で考えること、インサイトを見極め、ニーズの高い課題に提供するサービスを作ること。
    短期的ではなく、長期的に見てより良い未来を創ること。
    常に心に刻み込む!

  • 2014年の本だからちょっとだけ古いけど、それでも学ぶところはあろうということで。
    今をときめくイーロン・マスクもこんな出自だったのかー、と。確かにビッグになれば叩かれるというのはその通りで、でもその人の出自ってあんま知らんかった。テスラのブランディングなんかは面白いし、実はx.comって自分の昔の会社だったのか!とか、ね。
    こういう本によくある哲学に走ったり意識高い系だったりな面もあるけど、著者も言っているように自身がオタクで、でもそこからのステップアップを目指すわけなので、それなりにささるところも多かった気がする。
    たまには頭も使わないとだしね。

  • ピーター・ティールの本や講演は何度も読み返している。常に新たな気づきがある。

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