- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140816998
感想・レビュー・書評
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最初に読もうと思ってから、10年ぐらい経過したと思いますが、ようやく読了。
『SHARE』を読もうと思ったきっかけは、『FREE』を読んだことですが、『FREE』の方が面白かったです。
とはいえ、『SHARE』にも、参考になる考えがたくさんありました。
この本で述べられているのは、
・「カーシェアリング」のようなシェア
・リサイクルショップをはじめとする再利用
・物々交換をはじめとするコラボ
の3つが主軸です。
いずれも、サステイナブルなあり方を目指してはいるものの、サステイナブルそのものを掲げてはおらず、あくまでも消費者のマインドがプラスに感じるような方法を形にし、それらを通じて、結果としてサステイナブルを実現するのが大切、と述べています。
『SHARE』の思想そのものは、自分の考え方と相通ずるものが多々あるので、可能なものから実践していきたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大量生産大量消費から、世の中がすこし変わりつつあるんじゃない?ということを提示している。
シェアっていう物を大ぐくりにすると、再分配市場とコラボ的ライフスタイルということになるらしい。
・再分配市場 :ざっくりいうと、所有権を移動させる。
・コラボ的ライフスタイル:物や実際の能力なんかの所有権はその人にあるが、これを貸したり借りたりする。
提供する側だけが持っている秘密の情報なんかがあったりすることによる情報の非対称性があると、取引(売買)の成立がしにくくなるが、評価システムが導入されたことで、取引の成立がしやすくなったと。
情報の非対称性という課題を解くために、お互いがお互いを評価しあう仕組みが取り入れられたことと、評価の信ぴょう性を高めるための数(クリティカル・マス)をインターネットとSNSが提供。
この本の中では、欲しいもののマッチングを行うための場(SNS)を提供することでスタートアップ企業が成功を収めている話が多く出ていて、ちょっとしたアイデアがビジネスになるという例がたくさん出ている。
SNSというとFBとかミクシィとかが想像されるが、マッチングするものを絞り込むことでビジネスにつながることが見えてくる。
本では書かれていないが、USだと、SNSの仕組みを販売するビジネスがそれなりに成り立っていたようなのだが、USのなかでここまでたくさんの事例が出てきているのを見るに、こういうエリアも商売になるのかもなぁと、漠然と考えてしまった。 -
自分のエンジニアとしてのキャリアに大きな影響を与えた本
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カーシェアリングなど環境のためにゆっくり進む【シェア】。
このシェアという考え方がインターネットを利用したコミュニケーションを通じて爆発的に拡大している。
ハイパー消費主義と呼ばれる大量消費時代に終わりを告げ、新たな消費生活の始まりを伝える一冊。
インターネットの拡大によってシェアする相手を簡単に見つけられるようになったのは確かだが、
かなり楽観的な筆者の憶測とアメリカ事例ばかりで日本人には伝わりにくいのが難点。
また、中古品市場までシェアに含んでいることから筆者が言う“シェア”の定義がわからない。
P2Pのシェアよりは個人間にシェア仲介をする業者が入るならインターネットシェアビジネスは普及するのかなぁ…と思った。
はたしてそれが筆者の望むシェアの形なのか、というのは除いて。 -
シェアという、今までとは違った生活の将来について書かれています。書かれたのは少し前ですが、現在はそれがさらに進んだ状態だと読んで感じることができました。インターネットが、人と人の距離を無くし、それが新たな経済生活を生み出している。今までの会社に縛られた生活をしていては取り残されてしまうような危機感も感じました。同時にそれを変えた場合の明るい未来も感じることができます。
すでに企業によって進められているシェアもありますが、そうではないユーザー間の協働というシェアは、日本ではまだ黎明期なのかと思います。どのようなものを実現していくことができるのか。この世界に対してアンテナを張っておかなければならないと感じました。