脳が冴える勉強法 覚醒を高め、思考を整える (NHK出版新書)

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  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140883693

感想・レビュー・書評

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  •  「本当に”覚醒”して欲しい、私の脳ミソ!!」そんな思いで手にした一冊。
     読みやすい文章で、押し付けられるでなく、そっと控えめに勧めてくれる、そんな文章で心にすっと入ってきました。
     といいますか。「そうなのよ!」と共感できることが沢山あって、私の脳ミソもなかなかやるやん!と思えましたの。

     『脳による情報の自動整理が始まる』状態にする、ということ。条件が揃うと、脳が足りない情報や類似する情報を探すようになるんだそうな。これは、まさに今絶賛実感中!
     日本史においては、私の脳ミソ、ちゃんと自動整理を始めておりまする。
     そして読書において。『一度だけ読んで内容を完全に理解できる人はいない。』確かに黙読しながら頭の中で他のことを考えると目は読み進めているけど、まったく内容が頭に入らないというのはたびたび経験します!「認識の省略」が起きるんだそうな。「黙読だけで認識の省略を完全に免れることは、ほとんど不可能」と。
     そのために一番良いのは全部を書き写すこと!お~!!ママ友からまわってくる教育関連の本。心に留めておきたい部分はノートに書き写しておりました!
     
     やるじゃん!私の脳ミソ。…それと、人の名まえが出てこないとか、何を取りに来たのか忘れるとか、は関係ないのかしらん。築山先生に伺いたい(笑)

  • 何か、ちゃんと寝起きしましょうとか、
    血流を良くしないと脳の動きも悪いよねとか、
    脳も暖機運転が必要だよねとか、
    子供のほうが頭が柔らかいよねとか、
    わりとありきたりな内容が多い。

    教科書を13回繰り返して勉強するとかは、現時点では「知っていることを何度も繰り返して同じ回路を通す」だけで脳に負荷がかかりにくい=記憶の定着に繋がりにくいので、あまり良い手段とは言えない。

  • 《リード》各種試験や語学の習得、人生に役立つ勉強法がわかる本。
    《内容》①意欲や集中力を高める方法 ②思い出しやすい記憶をつくる「ノート術・読書術」 ③子供の脳の育て方
    《コメント》脳を育てる合理的な順番が参考になった。幼少期は感覚系と感情系、小学校中学年くらいから運動系、最後に思考系を育てると良い。

  • 記憶に入れるにはしっかり寝る。
    いったんまとめると定着する。ノートとか。

    勉強に入る前に、簡単な片付けして、身体を動かす。あー片付いたって達成感を感じて、さらに簡単に片付くことを一個やって、よしよしと自分を調子にのらせる。んで、勉強に入っていく。

    集中のピークは一日で2、3回しか来ないから、そこを外さずにしっかり勉強する。
    やる気が出ない時は、注意が広がってるのかもしれない。そこではちょっと注意が集中するよう、簡単な片付け→すぐ終わることをしてみる。
    ほんとに出ない時はあえてやらない。好きなことをする。脳を休める。

    細切れの時間を使って勉強する。時間を活用。
    子供のやる気は褒められたり出来て嬉しかったり。大人は、目標があるといい。で、それが近いと分かりやすいので、やる気出しやすい。

  • 脳神経外科の見地から、脳を活性化し、知識の定着を強化する勉強法を紹介している。

    紹介されていることには目新しいことも経験的に知っていたことも含まれているが、それが科学的根拠に基づいて何故効果的かを説いているので納得感が高い。

    脳の覚醒度を上げる方法(作業興奮、時間制約、報酬系など)、また習ったことについての認識のレベルを上げ、さらに解釈を行い自分の知識としてモノにしていくためのノート術・読書術は、具体的かつハードルもさして高くない方法であり大変参考になった。

    4~6章に書いてあることは経験的に知っていることの再確認であったり、今すぐ役立つ内容でなかったりした。

    とはいえ、本で読んだ知識を「それ知ってる」だけでなく、他人に説明してあげられるレベルで定着させたいという私のニーズにばっちりマッチした一冊だった。

    齋藤孝氏の『読書の全技術』にあった速読術・精読術とうまく組み合わせて、もっと読書を効果的なものにしていきたい。

  • 作業興奮を生み出すには、時間の制約を設ける

    時間と量の関係がはっきりしてくると、緊迫感や切迫感が生まれやすくなり、脳が冴えている状態を維持しやすくなる

    覚醒度がピークの状態は、多くても一日に2〜3回しかつくれない
    覚醒度がピークの状態は、長くは続かない

    ピーク前・中・後の勉強を考えて組む

    体を動かして脳の血流を良くする
    →片付けなどの簡単な作業を行って、第一次的な作業興奮を起こす
    →前日の復習など「できる勉強」を行って、脳の覚醒度をピークに向かわせる

    脳がもっとも高回転している状態を利用して、新しい課題、よりチャレンジングな問題に取り組む

    脳を必ず休める
    脳の中の情報は、意識的に整理しようとしたときにだけ整理されているのではない。自分では休んでいるつもりのときにでも、寝ているときでも、脳は情報を整理しようとしている。むしろ、自動整理の面が大きい。それを進ませるためには、情報を入力したり、考えたりすることをやめなければいけない。

    ある程度「勉強に使えない時間」があるからこそ、使える時間の制約が必然性を伴ったものになってくる

    禁欲すると勉強の効率が落ちて行く原因は、脳にとってのご褒美がなくなるから
    だが、欲を満たす量を増やしすぎてしまうと、一つ一つに対する価値の評価が下がってしまい、「もっと与えられなければ満足できない」という状態になってくる

    どうしてもやる気が起こらないときには、明日の自分をアシストする小さなことをやる

    ヘッブの法則 繰り返し練習

  • この前読んだこの人の本とほぼ同じ事が書いてあったが、勉強向けの書き方をしてあるのでまぁよかった。

  • やる気が出ない、全然集中できないと悩んでたときに、立ち寄った書店でさっと読んでわかりやすそうだったので購入しました。

    内容はコンパクトで分かりやすく、脳神経外科医として科学的な根拠が記載されているので、主張を飲み込みやすいです。

  • 「振り子の振れ幅が大きいほど推進力も大きくなるように、強いプラスの感情だけでなく、強いマイナスの感情も、人をどこかへ向かわせていくことがあると思います」

    とにかく動いて歩いて、出力すればあとはどうにかなる。

  • 読了!

    全3冊同様、非常に読みやすい本です。

    脳生理学に基づいた様々な手法を平易な文章で著されています。

    全3冊と若干内容が被る部分はありますが、同様の内容を再読しても

    新しい気づきをいただくことができます。

    勉強法の本なので、「ああしなさい」「こうしなさい」という内容になりがちですが

    この本は、そういったお仕着せ的な書き方はされておらず

    「こういった方法を使うと、このような効果が期待できます」

    と言った感じの論調なので、非常に受け入れやすいです。

    また、大人のみの勉強法ではなく、「子供の脳の特徴からの勉強法」も

    触れられていますので、子育て中の方にも有用な1冊だと思います。

    この本は、勉強する大人はもちろんですが、先生と言われる

    何かを教える職業の方に、ぜひ読んでいただきたい1冊でもあります。

    また、自分は病気で「人生」という物自体に、意味を見出せないでいましたが

    築山 節氏の
    「フリーズする脳」
    「脳が冴える15の習慣」
    「脳と気持ちの整理術」
    「脳が冴える勉強法」

    この4冊を読んで、少し気が楽になりました。

    私のように、自分に悩んでる方にもお勧めの1冊です。

    あとがきから一節ご紹介すると

    【どんな仕事でもいいので一生懸命こなし
     「熱心な人だ、努力家だ、誠実な人だ」という
     信頼感を獲得していくこと、それが「価値ある自分という認識」になっていく】

    私自身が盲目に人生の意味や目的を探していましたが

    逆の視点からの見方を教えていただき、寡黙に努力すること

    それが生きている意味を持つことになるという

    本来自分が今までしてきたことを思い出させていただきました。

    私にとって、非常に感動した1冊となりました。

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著者プロフィール

1950年愛知県生まれ。日本大学大学院医学研究科卒業。埼玉県立小児医療センター脳神経外科医長などを経て、公益財団法人河野臨床医学研究所附属北品川クリニック・予防医学センター所長。医学博士。脳神経外科専門医として1992年、脳疾患後の脳機能回復をはかる「高次脳機能外来」を開設。著書に『フリーズする脳』『脳が冴える15の習慣』『脳が冴える勉強法』『脳を守る、たった1つの習慣』等。

「2020年 『「冴える脳」をつくる5つのステップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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