- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140883839
感想・レビュー・書評
-
●人間の言いたい事は数種類しかない。それを17音に入れたら「私を見て」1種類になる。そんなものを作者以外読まない。言いたいこと以外の事は無限だ。
●俳句のルールは原則17音。間にスペースを入れない。句末あるいは句の途中に「切れ」が入る。季語一句につき原則1個。季語の説明をしない。
●スペースを1つの文字と同じものだと考えたい。それがないと意味が変わってしまうと言う時までとっておこう。
●口語より文語の方が俳句は100倍楽。口語だと最低合格ラインに達するだけでそれなりのセンスが問われる。
●高度に知的な言語ゲームである。
●意味は他人が作ってくれる。
●俳句は音読に向いていない。字面。短いんじゃなくて早い。
●季語は最後に選ぶ。季語以外のフレーズをストックしておく。
●句の途中もしは最後、1カ所を切る。途中できれば一句の中に構造的な切断、ときには飛躍が生じる。
●俳句は「言い切る」かな、けり、や。
●ポエムは知覚・認識の動詞が好き。知覚の動詞には見る、聞く、嗅ぐ、味わうなどがある。一方認識の動詞の代表が「思う」だ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
p145 季語が動くは創作全般に当てはまる
-
自分の外にある言葉で作るのかー。
-
時間はかなりかかりながら、やっと読み終わりました。
なるほどね。
五七五の世界に挑戦してみたくなります。
興味はあるけれど、俳句の世界は、難しい。
でも、この本を読みながら、TRYしてみたくなりました。
切れとかの段になると、もう少し読みを深くしないと理解できないこともあったけれど、まずはやってみることが大事な一歩かな。
私の中のイメージより、千野さんの俳句の世界は、ゲーム感があって、気持ち的に入りやすいように思いました。
たくさんの人たちが読んで、俳句がもっと、楽しいものとして認識され楽しい句会がたくさん開かれるようになってほしいなと思います。 -
俳句に言語学的転回が必要だとは思わなかった。句会の魅力を充分に伝えた一冊。俳句は一人で楽しむもんじゃないらしい。