泥棒はライ麦畑で追いかける―泥棒バーニイ・シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) (ハヤカワ・ミステリ 1705 泥棒バーニイ・シリーズ)
- 早川書房 (2001年8月31日発売)
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感想 : 13件
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- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150017057
感想・レビュー・書評
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泥棒探偵バーニィーシリーズ9作目とあった。早いなー。アル中探偵マット・スカダーや、殺し屋ケラーも素敵だが、バーニィーもとても素敵。ウィットの含まれた会話っていうのが、英語版で読んでいないのでいまいち伝わらないが、会話自体を楽しんでいるのが分かってそこが好き。「ライ麦畑でつかまえて」の話が織り交ぜてあり、読んでいたらもっと楽しめたかも。実は未読。村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」は買ってあるのだか…読むのが楽しみです。
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ライ麦畑?サリンジャー?どこでつながるのだろうと最後まで読んでもわからなかった。解説に主役の作家のモデルがサリンジャーで有名な実話を下敷きにしてある、と書いてあって納得。だいたいサリンジャーって読んだこと皆無だし気づくわけがなかった。こういう人だったのね。例によってバーニイが盗みに入った先で死体に出くわしてというお定まりのスタート。ホテル内の盗難事件とか殺人事件とかが錯綜してややこしいが、最後にすべてがつながってめでたしめでたしとなる。犯人の意外性もまずまずで、中だるみのマンネリっぽかったシリーズ後期作としては成功しているのでは。後日譚で問題の手紙をしかるべき人々に渡して結局1セントももうからなかった...、のではないところも気が利いている。まったく食えないやつ。