- Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150019013
作品紹介・あらすじ
〈特捜部Q〉シリーズ。引退間際の警官からかかってきた一本の電話は、カールたちQのメンバーを十数年前に起きた異常な交通事故の捜査へと導くのだが……。デンマークの人気警察小説、第六弾!
感想・レビュー・書評
-
ひっくり返してきたな〜
尾美としのりじゃなかったお見事
ただちょっとだるかったかな〜
長いんだもん
新興宗教みたいなんがストーリーの中心にあって、たまたま個人的に二作連続で宗教がらみの物語になっちゃったのでダルく感じたんだと思います
もったいないことした
それにしても特捜部Qの3人、いや今回ゴードンも頑張ったので4人にしてあげるか、が仲良しすぎる
こんな仲良かったっけ?
もうほんと今回は仲良しアピール回です
特にカールとアサドの信頼関係がもう揺るぎないのよね
なんか次回そのあたりが鍵になりそうな気がするな〜詳細をみるコメント5件をすべて表示-
土瓶さん俺は3作目だったかな?俺は3作目だったかな?2023/09/04
-
ひまわりめろんさんまぁ、3作目で止ま以下同文まぁ、3作目で止ま以下同文2023/09/04
-
1Q84O1さんじゃあ、いいかなwじゃあ、いいかなw2023/09/05
-
-
【カール 最大の危機迫る!?】
北欧ミステリーの人気シリーズ【特捜部Q】第6弾。
引退間際の警官からかかってきた一本の電話は、カールたちQのメンバーを十数年前に起きた異常な交通事故の捜査へと導いていく……
前作の【知りすぎたマルコ】と違い、こんがらがった複雑な糸をひとつひとつ解いていくようなストーリーだった。
展開もゆっくりめで、途中読みにくいエピソードもあったが、ラストの畳み掛けとどんでん返しはさすがである。
轢き逃げ犯は全く想像していなかった人物だったので、散りばめられた伏線を探す為にも再読しようと思う。
今作は新興宗教が事件に絡んでおり、ひとりの導師がキーマンとなっている。
とくに導師の心情がまったく描かれていないのがこの作品の面白い所だ。
読者は導師の心情や人物像を想像しながら読んでみると更に面白いのではないだろうか。
最初のシリーズから登場する“釘打事件”やアサドの秘密も出てくるのだが謎が深まるばかりだ。
どうオチをつけるのか最後まで見届けたいと思う。
純粋な気持ちが引き起こした悲劇が描かれた1冊だ。
こんな人におすすめ .ᐟ.ᐟ
・北欧ミステリーが好きな人
・どんでん返しが好きな人
・宗教がテーマのミステリーが好きな人
・倒叙ミステリーが好きな人 -
デンマークの作家「ユッシ・エーズラ・オールスン」の長篇ミステリ作品『特捜部Q ―吊された少女― (原題:Den granselose、英題:The Hanging Girl)』を読みました。
「ユッシ・エーズラ・オールスン」の作品は、一昨年7月に読んだ「特捜部Q」シリーズの第2作『特捜部Q ―キジ殺し―』以来なので約1年半振りですね… 引き続き北欧ミステリが続いています。
-----story-------------
〈特捜部Q〉シリーズ。
引退間際の警官からかかってきた一本の電話は、「カール」たちQのメンバーを十数年前に起きた異常な交通事故の捜査へと導くのだが……。
デンマークの人気警察小説、第六弾!
コペンハーゲン警察の特捜部Q。
未解決事件を専門に扱う部署である。
「カール・マーク警部補」が率いるQに今回舞いこんだのは、17年前に起こった少女轢き逃げ事件。
撥ね飛ばされた少女が、木に逆さ吊りになったまま絶命した悲惨なもので、有力な手がかりもなく放置されていた。
この事件に取り憑かれた警官が自分の退官式で自殺するという衝撃の幕開けから捜査は始まる。
やがて浮かび上がった容疑者は、新興宗教の影がちらつく男だった!あやしげな世界に戸惑いながらも、Qの面々は男を追うが…。
-----------------------
未解決の重大事件を専門に扱うコペンハーゲン警察「特捜部Q」シリーズの第6作… 小口と天・地が黄色に染めてある、懐かしいハヤカワポケミス(ハヤカワ・ミステリ、HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOK)版です、、、
これまでに読んだ第1作と第2作が、むっちゃ面白かったので期待して読んだのですが、本作品も期待を超える面白さ… 600ページを超えるボリュームでしたが、テンポが良くて愉しく読めたので、長く感じなかったですね。
たまたま古書店で見つけて買っちゃったので、第3作~第5作を飛ばして読んでしまったのが、ちょっとだけ残念… ホントは順番に読みたいんですが、なかなか古書店でみつからないんですよね。
さてさて、本作も「特捜部Q」責任者の「カール・マーク警部補」(正規な警察官は彼だけ)、助手の「ハーフェズ・エル・アサド」と「ローセ・クヌスン」の三人が、強烈な個性を活かしつつ、協力して過去の未解決事件を解決に導く展開が愉しめます… いつの間にか「ゴードン・T・タイラー」という業務管理担当が加わっていましたね、、、
本作でも、「カール」と「アサド」の思わずニヤリとしてしまう痛快なやりとりは健在… 辛い試練を乗り越えることで、メンバの絆がさらに深まっている感じがしますね。
「特捜部Q」が今回扱うのは17年前にボーンホルム島で事故死として処理された事件… きっかけはボーンホルム島に勤務する警官「クレスチャン・ハーバーザート」からカールにかかってきた一本の電話だった、、、
退職を前に心残りの事件の再捜査を依頼するものだったが、相変わらずやる気のない「カール」はすげなくあしらう… 翌日、定年退職を祝うパーティーの席上で、「ハーバーザート」が拳銃自殺してしまう。
無碍に拒否したことが引鉄を引かせたのではないか… 「ローセ」からのプレッシャーもあり、「カール」は重い腰を上げることに、、、
轢き逃げされた少女「アルバーテ・ゴルスミト」は、自動車に撥ねられた衝撃で宙に舞い、木に逆さ吊りとなった状態で発見され、事故として処理されていたのだが、第一発見者だった「ハーバーザート」は、家族を失ってまでも、なぜかその事故(事件)について長年独自の捜査を続けており、自宅には捜査資料が山のように残されていた… 「ローセ」はそれを署に持ち帰り、捜査を開始。
「ハーバーザート」の捜査資料の中に、車体の屋根に曲線の一部が見えるワーゲンバスの写真が残され、その傍に男の姿が写っており、「ハーバーザート」は、この男がワーゲンバスで犯行に及んだと推理していたらしい… 「カール」たちは、「ハーバーザート」の家族に接触するが、元妻「ジユン・コフォーズ」は非協力的な態度を示し、息子「ビャーゲ」は既に自殺していた。
そして、彼らの捜査と交互に描かれるのが、容疑者である<人と自然の超越的統合センター>のカリスマ性溢れる導師「アトゥ・アバンシャマシュ・ドゥムジ」と、その右腕である「ピルヨ・アバンシャマシュ・ドゥムジ」の物語… 「ピルヨ」は「アトゥ」を愛していたが、「アトゥ」は彼女以外の女性と次々関係を持ち、嫉妬の鬼と化した「ピルヨ」は「アトゥ」に近づいた女を次々と消していく… 「アルバーテ」もまた「ピルヨ」の手にかけられたのだろうか?
「ローセ」たちが事件解決の手掛かりを見つけ、「カール」と「アサド」は次々と関係者を訪ねて情報を集める… 「アサド」の強引な質問による揺さぶりや、厳しい視線が、相手の告白を引き出し、車椅子に乗れるようにまで回復した「カール」の元部下「ハーディ・ヘニングスン」の助言等もあり、「カール」と「アサド」は徐々に「アトゥ」と「ピルヨ」に近付いて行く、、、
しかし、「カール」と「アサド」の来訪を予期していた「ピルヨ」は、<人と自然の超越的統合センター>を訪ねてきた二人を監禁… 太陽光発電によって感電死させられそうになり絶体絶命のピンチを迎える!
二人揃って痛い目に遭わされるのは、いつものパターンなのですが、お互いに相手を思いやりながら窮地を脱出するシーンは、なかなか感動モノですね… 自分の親指をアース代わりに使うことで、「カール」を助けようとする「アサド」の犠牲的精神には敬服しました、、、
エンディングで17年前の事件の真犯人が明らかになるのですが… 犯人として考えていた人物が二転三転し、まさかのどんでん返しが用意されていました。
「アルバーテ」が邪魔になった「アトゥ」の犯行?
「アルバーテ」に嫉妬した「ピルヨ」の犯行?
「アルバーテ」に嫉妬した「ハーバーザート」の自殺した息子「ビャーゲ」(同性愛者)の犯行?
等々という推理が全く外れちゃいました… 意外な女性の犯行でしたが、動機がわかると、まぁ、それもあるかな って感じでした。
その女性も木に逆さ吊りとなって死んでしまうんですよね… 皮肉ですよね、、、
ホントに面白かったです… 飛ばしてしまった第3作~第5作も早く読みたいな。
以下、主な登場人物です。
「カール・マーク」
コペンハーゲン警察殺人捜査課警部補。特捜部Qの責任者
「ハーフェズ・エル・アサド」
カールのアシスタント
「ローセ・クヌスン」
カールのアシスタント
「ゴードン・T・タイラー」
Q課の業務管理担当
「ラース・ビャアン」
コペンハーゲン警察殺人捜査課課長
「トマス・ラウアスン」
元鑑識官。署内食堂のチーフ
「ハーディ・ヘニングスン」
カールの同居人。元刑事でカールの元部下
「モーデン・ホラン」
カールの家の元下宿人。介護士
「ミカ・ヨハンスン」
理学療法士。モーデンの恋人
「クレスチャン・ハーバーザート」
ボーンホルム島ラネ署勤務の警官
「ジユン・コフォーズ」
クレスチャンの元妻
「ビャーゲ」
クレスチャンの息子
「アルバーテ・ゴルスミト」
轢き逃げされた少女
「クリストファ・ダルビュー(ストゥスゴー)」
アルバーテの元恋人
「インガ・ダルビュー」
クリストファの妻
「アトゥ・アバンシャマシュ・ドゥムジ」
<人と自然の超越的統合センター>の導師
「ピルヨ・アバンシャマシュ・ドゥムジ」
アトゥの右腕
「バレンティーナ」
センターの機器メンテナンス係
「ワンダ・フィン」
ジャマイカ出身のアスリート
「シャーリー」
ワンダの友人
「スィモン・フィスカー」
薬草園の経営者。ピルヨのコミューン仲間
「イェスパ」
カールの義理の息子 -
17年前の事件に関わることになったカール率いる特捜部Q。事件か事故か。そこには新興宗教と嫉妬と執念が……。
本筋と平行してゆっくりと進展していくアマー島の事件やカールの従兄弟の件やら秘密だらけのアサドやらと今回も満足満足。
-
愉快な3人の未解決事件担当刑事が繰り広げるデンマークの警察小説第6段です。
前作のマルコ事件から3年が経った。今回は、デンマークの東、バルト海にあるボーンホルム島の警察官が自分の退官パーティで拳銃自殺した。カール、アサド、ローセのお笑いトリオならぬ刑事達は、現地に向かい自殺した警官ハーバーザートの息子に会いに行くと息子も自宅で手首を切って死んでいた。
生前ハーバーザートは、17年前に自らが発見した少女が亡くなった未解決の交通事故に執着していた。
カール御一行は、管轄外の島での捜査には訳がある。自殺した警官クレスチャン・ハーバーザートは命を絶つ前日に面識の無いカールに電話をし捜査協力を仰いでいたからだ。自殺する事でカールが動き出すと読んでの行動だった。自らを究極の犠牲にしてまで解決を望むこの少女の事故の背景は何なのか非常に興味が湧いてくる。
ストーリーは、後半まで膠着状態ではっきりしない。焦ったくなってくるが真犯人と思しき人物があっさり死に、次なる容疑者も死に、えっ、、なかなかにどんでん返し犯人探しがとても面白い。今作は、カールとアサドの絆の深さや自殺した警官家族の苦悩、新興宗教教祖の奔放な生き方。人間の感情が露わになった事件だった。 -
Qのメンバーがコツコツ(右往左往とも言う)真相を解明していくプロセスが細かく描かれていて、ゲストキャラが出張っていた前作より個人的に好み。
この手の作品には冒頭いつまで経っても主人公が出てこないものも多いが、つかみのキャッチーさにいきなりカールを絡めているのもいい。
カール・アサド・ローセの黄金トリオはもとより、何だかんだ言いつつだんだんに馴染んでいくダニエルやハーディの状態など、キャラタクターたちは少しずつ変わっていく。それがおおむねポジティヴな方向性なのが、作品の雰囲気に大いに貢献している。
ボーンホルム島のご当地感も楽しめた。総じて、シリーズもののお手本のような1作。
2022/2/14〜2/15読了 -
なんて事!!
殺されそう~になったのに
みんな自殺しちゃって
よく、頑張りました -
コペンハーゲン警察が舞台のミステリー6作目。十数年前の少女の事故死の再調査を頼まれた特捜部Q。丁寧な捜査で、じわりじわりと犯人に近づく様に引き込まれ、長編ではあるが一気に読みたくなる。グロテスクな殺人シーンもあるが、カールとアサドの友情にホッとさせられる。
-
最新作アサドの祈りを読む前にシリーズの最初から読み返しているところ、ようやく6まで到達、ここまでは3回読んだことになるのだが、細かいところは忘れているので多数ひかれた伏線を確認するためにはやはり必要なことだろう。