特捜部Q―カールの罪状― (Hayakawa pocket mystery books No. 1)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (552ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150019921

作品紹介・あらすじ

22年前から二年ごとに起こる、事故や自殺に見せかけた事件現場には必ず塩が残されていることに特捜部Qは気づいた。一方、カールが過去のステープル釘打機事件の重要参考人になっていることがわかり――。シリーズ完結目前、特捜部Qが連続殺人事件の謎に挑む。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第9作。
    シリーズ完結目前の作品とあって、散々引っ張られてきた『ステープル釘打ち事件』に動きが出てくる。
    カールの記憶が曖昧なせいで真相が分からないままだったが、こんな形で大きく動くとは。
    頼りの元相棒ハーディは治療のためスイスに滞在中、しかもコロナ禍で動けない。

    一方で本編の過去の事件掘り起こしの方もシリーズ最大級の数とインパクトでは?
    個人的には『ステープル釘打ち事件』の方が気になって仕方なかったが、メンバーのゴードンのピンチもあってそっちも見守った。

    日本とはまた違うコロナ対策のヨーロッパだが、デンマークの捜査も大変そうだった。しかもクリスマス期間も重なる。
    本編の方は被害者に同情出来ないだけに最初は身が入らなかったが、やはりやり過ぎ感はある。だが一方で法治国家の限界も感じるという葛藤が。

    ローセが初期に比べると大人しめというか常識的な気がする。アサドも家族の問題でなかなかエンジンが掛からない。
    頼みのゴードンはピンチだし、カールが頑張るしかないのにカールはそれどころではないし。

    最後は確かに衝撃の結末。これは完結編を読むしかない。上手く作家さんの思惑に嵌められた気がする。しかし一体どんな真相が明かされるのか、知りたいような知りたくないような。

  •  特捜部Qの超久しぶりの新作。最初から10作完結と予告されたシリーズでありながら、ここのところ出版そのものにブレーキがかかってなかなか翻訳が日本に届いて来ず、やきもきさせられていたところ、ようやく届いた新作が本書である。これを読み切ると、シリーズ最大の謎である昔の事件の解決編がただ一冊残ることになるのだ。このやきもき感がシリーズ読破を読者に強いていると言っても過言ではない。作者のトリックにむざむざ引っかかっていながら、そのことが嬉しくもあるのが不思議なところだけれども。

     終盤に近付いたところで、ローセ、アサドと、話題の中心人物を入れ替えてき第7作・第8作であったが、本書はまだあの謎には一歩も近づかない。むしろ気を持たせたまま、謎の殺人事件をぼくらの前に提示してくるのが本書である。それも現在の事件をきっかけに古い化石のような未解決事件をいくつも掘り起こす作業が本書では待っている。そんなミステリーにはあまりお目にかかったことがないのだが、本書の読みどころは時空間スケールがとても大きいという点に尽きる。

     具体的なケースについては語らないつもりなのだが、未解決犯罪専門部署でもある地下に追いやられた問題児ばかりで構成される特捜部Qという前代未聞の部署ならではの犯罪であり、それが単数捜査から複数事件、それもいくつもの、という波乱の展開を見せ始めることによって、やはりこのQシリーズがただものでないことが本書で、またしても明確になってゆく。いや、却って心地よいくらいに新手の警察小説なのである。予測を覆すという意味ではユッシ・エーズラ・オールスンという名前が覚えにくい上に、何とも凄腕過ぎる作家だ。

     そして特捜部Qの破天荒さは、いつもながらでユーモラスですらある。暗い事件と残忍な犯罪に挑む彼らの心意気もチームワークの悪さもいつも通りでありながら、その個性がどれも刑事捜査能力に置いて優秀過ぎるゆえに、それぞれが問題児であるという特徴と跳ね返り合って、本シリーズの個性あふれる独自さが際立つというものなのである。

     本シリーズは一部、ドラマ化されているのだが、主人公であるチームリーダーのカール・マーク役ニコライ・リー・カースは、ドラマでは少しハンサム過ぎるイメージである。ぼくの頭の中ではジーン・ハックマンみたいな荒くれっぽいイメージ。ローセはドラマも原作通りのイメージで良いな。アサドもまあまあ、である。

     さて本書は、未解決事件を掘り起こしてゆくと、奇妙な現象に行き当たるQメンバーたちが、ある規則に気が付いてしまうという仕掛けになっている。とても長い年月に及んで、数年おきに発生している互いに関連のないがそれなりに有名な事件の時間的要素とその組織性。しかしその正確な犯罪システムのようなものが破綻しつつあるかもしれない。何かが壊れ、その真相が見えそうになっている。

     シリーズ中でもスケール感のある本書だが、いつもながら特捜部Qの存続に関わりそうな事件でもあり、Q内の人間関係も崩壊一歩手前を疑わせる覚束なさ。事件、いや過去にまで遡る事件群そのものは驚くべき真相を見せ始める。本書の真相は長期にわたって身を隠してきた犯罪者集団と言ってもよいくらいだ。そのスケール感を味わえるのがシリーズ9作目である本書。これまで本シリーズに縁のなかった読者でも引きずり込まれそうなスケールと、少しダウンビートな感さえあるQチームのメンバーたちの落差はいつもながらなので、しっかり楽しんで頂けることと思う。

     でも一作目を読むと、必ず次なる十作目まで興味を引きずられる。そんな仕掛けになっているためにまんまと罠にかかったしまったぼくも読者の一人である。仕掛けだらけの玩具箱。そんなシリーズ、さて次なる大団円の十作目。本作ほど待たされなければ幸いである。

  • デンマークの警察官、カール警部補。その彼の掘り下げてゆく昔の一連の事件を解決してゆく、実に闇が深くて痛々しい真実まで気付かされてきたこのシリーズ、様相を変えてきたのは前回の「アサドの祈り」辺りからだったろうか。辛すぎる。
    それでも、『カールと愉快な仲間たち』と感じさせられてはいたけれど、今回の最終行は余りにも驚愕。
    次の10冊で完結すると意味深い暗示をかけられたわけだけど続きが出るまでまた、焦らされる時間が長く感じる。

    今回は正義の天使(堕天使)のストーリー。正義を前面に掲げ粛清を重ねる彼女たち悪も悪なら、その対称となる正義とは?と、考えさせられる内容。
    相変わらずの仲間たちのキャラがいい。今回はゴードン。私個人的に申し上げれば、ローセにもっと弾けてほしい!最初の頃のローセ、実に魅力的でしたので。

  • 特捜部Qのお馴染みのメンバーが捜査課長のゴリ押し案件を捜査する内に32年前の爆発事故にたどり着く。現場に残された不審な塩を基にその後2年おきに発生する殺人事件を特定解明する。ロックアウトの人出不足とカールが特捜部に送られたおおもとの事件がブレーキになり、、、と言う展開だが、次作が楽しみな終わり方。一気読みに相応しい作品。

  • シリーズ最終章直前の第9弾。
    終わるのかー。ここまでどの作品も盛り上がっていて、スパッと10作品で終わるのはもったいない気もするが、きれいにまとまる期待もある。「カールの罪状」とタイトルはついているが、メインの内容ではない。

    あらすじ
     女性の自殺がきっかけで、捜査課長ヤコプスンが特捜部Qに調査を命じた事件は、連続殺人だと判明した。事故や自殺に見せかけ、社会的に成功しているが悪名も高い人物が2年ごとになくなっている。そしてそばには塩がおかれていた。
     それはシスルという女性が始めたものだった。彼女は同級生と雷に打たれ、一人生き延びたことで社会にはびこる悪を裁こうと考えたのだった。会社経営者として成功し、協力者を育て上げ、長年狂信的に制裁を加えてきたのだった。
     カールの自宅では亡くなった同僚がおいていたスーツケースから大量の紙幣が見つかり、カールの指紋も検出される。カールは逮捕されたのだった。

    《感想》毎回感じるが、このシリーズの犯人は手強いなー。計画性と実行力、実行するまでの忍耐力は並外れているよ。今回の犯人もそうで、標的の選定、制裁を加えるための方法、スムーズにことを運ぶために相手の居場所の間取りをしっかり押さえたり、犯行を行うための手の込んだ施設を建設したりしている。何より、後進を育て、社会に自分の活動(犯行)を広げようとしている。
     そんな緻密で計算だかく、(狂気的だが)スマートな犯人に挑むのが、ガチャガチャした特捜部Qという構図が面白い。捜査の仕方が雑、というか、カールの指示が捜査初期は適当な気がする。ローセとかカールにせっつかれて仕事している雰囲気がある。そのうち、チームのエンジンもかかってきて、しぶとく捜査ている。
    最終的には頭のいい犯人達が特捜部Qにイライラしてくる様子が面白い。

  • 気に入ったシリーズ作品の新作に出会うと、「遠方の友人の消息を知る」という気分で作品を紐解いて愉しむという感覚が在ると思う。<特捜部Q>のシリーズも、何時の間にか作品が増えていて第9作が登場した。文字どおりに「遠方の友人の消息を知る」という気分で愉しく読んだ一冊である。
    一般的な新書よりやや大きな版で、上下2段に文章が組まれている。文庫化すれば、多分上下巻の2冊になる分量だ。が、少し夢中になり、存外に早く読了に至った。
    <特捜部Q>のシリーズは、デンマークの作品の翻訳である。コペンハーゲン警察のカール・マーク警部補は、捜査活動中の負傷で仕事を休んでいたが、復帰した時に与えられた役目は、新設される未解決事件担当の責任者ということであった。その担当が<特捜部Q>と呼び習わされることとなる。訳アリな中東系の移民であるアサドを相棒に、カールは<特捜部Q>の活動を始めた。警察本部の使われていなかった地下室が<特捜部Q>のオフィスとなる。やがて<特捜部Q>には、女性のローセや、少し若いゴードンというスタッフも順次配置された。それでも<特捜部Q>は小さなチームではある。カールとチームの面々が色々な事件に出会い、活動が続けられる様が描かれるのがシリーズ各作品の物語ということになる。
    各作品共に、適宜視点人物を替えながら、時系列を基本に、時々時間を遡るというような具合で進む。これが何処か映像作品的なモノを思い浮かべながら読む感覚も覚える。実際、デンマークではシリーズ各作品を原案にした映画が何本も制作され、なかなかにヒットしたそうだ。本作でもそうした様式は踏襲されている。
    本作の冒頭部では、1980年代の事故、または事件が描写される。そして2020年11月30日ということになり、12月の出来事が展開して行くことになる。
    <特捜部Q>は、<殺人事件捜査課>が統括していて、課長のマークス・ヤコブスンがカールに話しを持ち掛けた。
    或る女性が逝去したという報を受け、ヤコブスンは葬儀に足を運んで献花をしたという。女性は60歳の誕生日に自殺してしまったのだというが、32年前に爆発事故に巻き込まれて、当時3歳の息子を喪っていた。事故現場近くで活動中であったヤコブスンは現場に走ったのだったが、その少し前、最初に現場に入った警察関係者の中にカールが在ったという。ヤコブスンの話しを聴いたカールは「あの時の女性?」と思い出した。現場にヤコブスンが居たか否かは覚えていないが、吹き飛ばされた3歳の息子を求めて泣き喚く女性を必死に押さえて宥めていたというのは、カールにとっても忘れ難い出来事ではあった。
    爆発は自動車修理工場で起こっていた。自家用車を修理工場に預けていた女性が、車を受け取ろうと息子を連れて訪ねたその時に爆発が起こり、息子が吹き飛ばされてしまったのだった。その爆発現場では、工場の経営者と従業員が全員死亡していて、激しく燃えてしまって色々な事が判らなくなっていた。が、如何いう訳か普通の食塩を盛ったモノが現場の一隅で見付かっていた。デンマーク等では冬季に融雪剤として塩を用いる場合が在るのだが、そういうモノとは明らかに異なっていた。
    ヤコブスンは人為的な爆発、経営者と従業員の殺害ということを疑ったが、事故というようなことで一件は終始してしまっていた。これを調べることをカールに持ち掛け、カールの<特捜部Q>は様々な記録の検討を開始する。
    吹き飛ばされてひっくり返った状態の女性の自家用車の写真、女性による自家用車を工場に預けた事情等の証言記録を詳細に検討した結果、工場の仕事の進め方に「問題」が在る可能性が浮かび上がった。不正が行われ、繰り返されていた可能性が浮上したのである。更に現場の「塩」である。事故とされた死亡事件の中に、似たような「塩」が発見された事例が他にも在ることが判明した。自動車修理工場の件が1988年で、以降の「偶数の年」、2年毎に「殺人」が繰り返されている可能性が浮上したのである。
    <特捜部Q>が「恐るべき事態の可能性」を見出して懸命な活動をしていた頃、ヤコブスンは奇妙な連絡を受けた。麻薬事件担当の捜査員が、カールが捜査線上に在る旨を伝えて来たのだ。<特捜部Q>の担当となる以前、カールは捜査活動中に襲撃を受けて負傷したのだが、同行していた1人が死亡し、1人は身体が動かせなくなる重傷を負ってしまっている。このカールの事件も未解決である。この事件に纏わることのようだが、麻薬に関する嫌疑がカールに掛けられていて、カールを逮捕する場合が在るというのだ。
    <特捜部Q>の面々の懸命な調査、捜査で「2年毎に殺人」が確度の高い話しであると判明し、被疑者らしき人物も具体化して行く。そして1988年以降の「偶数の年」に該当する2020年、事件が起ころうとしていると見受けられ、状況が緊迫して行く。
    2020年12月はデンマークでも感染症の問題で社会が揺れていた。店舗の休業や様々な催事の中止ということも相次いでいる。そうした中、カールの嫌疑に関しても、カールの所有である家屋から発見されたモノで決定的になり、追跡の手が伸びる。そして「2年毎に殺人」の被疑者は、被害者を拉致して手を下そうとしていると見受けられる状況だった。被疑者の思惑を挫いて被害者を救うべく<特捜部Q>の面々が奔走する。
    こういう展開で、最初から最後迄全く眼が離せない感じで、事態の展開を追い掛けずには居られない作品だ。シリーズ各作品を通じて、カールの事情も色々と変わり、訳アリなアサドのことも前作で明かされ、ローセにも色々と在ったのだが、小さなチームで懸命に事件に取組む中で培われた何かの力で難局に挑んでいる。作者はシリーズ全体で10作と構想しているらしい。本作は第9作で、「次回が最終回?如何なる?」という感じに纏まっている。
    非常に面白いので御薦めだ!!

  • 続きが読みたいのか読みたくないのか、はっきりしなくなってしまった。
    だって、特捜部Qが次回で最終回だなんて!

    シリーズは最初から10作構成で考えられていたという。
    読者もわかっている。
    ローセの過去が描かれ(『自撮りする女たち』)、アサドの過去が描かれ(『アサドの祈り』)、そろそろ主人公カールの番かなと予想はつく。
    見れば本作の帯に書かれているではないか。
    『あの未解決事件がカールを追いつめる』

    ああ、ついにあれだなと、シリーズ・ファンは頷くだろう。
    「ステープル釘打ち機事件」と呼ばれるあのあれだ。
    シリーズ最初から時々出てくる、真相のわからないあの事件だ。
    あのあれが、ついに! と思って読み出したら――拍子抜けするかもしれない。
    過去のことが出てくるのだが、あのあれではない。

    ヤコプスン課長がずっと引っかかっていた、30年以上前の出来事である。
    事故だか事件だかもはっきりしないこれを、もう一度調べようというところから話は始まる。
    調べるのは、特捜部Qの面々だ。
    ローセ、アサド、そしてゴードン。
    どこから手を着けるか、どうやって調べていくかを見るのが興味深い。
    カールと彼らのやりとりが楽しい。
    カールの、口には出さない文句がおかしい。
    調べて出てくるものが重くとも、彼らの様子で笑うことができる。

    原題は『Natrium chlorid』――『塩』だそうだ。
    何がどう塩なのかは、読んでのお楽しみだ。
    そして、あのあれは、ステープル釘打ち機事件は、出てくる。
    ちょっと遅れて出てきて、たしかにカールを追いつめてくる。

    ああ、これは・・・・・・次も読まなくてはならない。
    楽しみにしてとは言えないが、待っている。
    心待ちにしている。
    それまでは、シリーズを読み返していようか。

  • 繋ぎの一冊かな、とりたてていいとこも悪いとこもない。

  •  過去の未解決事件を解決するのが特捜部Qだが、今回は自殺の事案から始まる。

     過去の事件に端を発する自殺であることがわかり、他にも周期的に殺人事件や自殺に見える不審死が連続していたことが分かった。特捜部Qが活動を開始するが、コロナによるロックダウンで思うように活動できない。さらに、特捜部Qシリーズ1作目の事件にからみ、チームの中心であるカール・マークに麻薬取引の嫌疑がかかり、指名手配までされてしまう。

     次々と明らかにされる断片的な事実や推論からどんどん捜査が進んでいく。
    後半は怒涛の展開で、特捜部Qのチームが一丸となって事件解決に向かってなだれ込んでいく。コロナパンデミック時期のデンマークの状況も垣間見られて面白かった。

     シリーズ最終章となる10作目へのブリッジで本作9作目は終わるが、次回作が最終作となることがわかると、少し寂しい。

  • 特捜部Qシリーズ第九作。

    コロナ禍のデンマーク。
    殺人捜査課長は自殺した女性が、
    過去の不審な爆発事故で息子を亡くした母親だと気が付く。
    再捜査を命じられた特捜部は、
    他にも不審な事故や自殺が起こっていることを調べだす。
    山盛りにされた塩や塩の袋と塩がからんでいたり、
    死んだ日が歴史上の悪人の誕生日だったりと、
    なんの意図があるのか。

    アサドの家族は一緒に暮らし始めたものの、
    心の傷を負ったり、アラビア語を話し続けたり、亡命申請中だったりと、
    苦労が絶えない。
    そのアサドの家族が国外退去になりそうだとわかって、
    ローサがあっという間に課長に怒鳴り込んだのはさすが。

    カールの家からコカインと大金が入ったスーツケースが見つかっても、
    誰もがカールのことを信じ、
    謹慎処分にもかかわらず被害者の家をアジトにして捜査を続けたり、
    犯人に拉致されたゴードンの救出に必死になったりと、
    チームのメンバーの信頼関係が素晴らしい。
    切断された手の写真を見てゴードンの気を失ったのに、
    放っておかれたのはかわいそうだったが。

    事件の方は、
    落雷で十字の傷跡ができて生き延びた犯人が、
    復讐の天使として悪者を殺し始めたとか、
    復讐のサークルと作って仲間を募っていたとか、
    ちょっと現実感がないかな。

    娘が産まれてモーナと幸せに暮らしていたのに、
    逮捕されてしまい、どうなってしまうのかカール。

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