星の破壊者 上 (ハヤカワ文庫 SF ウ 18-3 銀河戦記エヴァージェンス 2)
- 早川書房 (2003年8月1日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150114558
感想・レビュー・書評
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シリーズ物のスペースオペラ。主人公は連邦と対立しているが、主人公が戦うことは連邦のためになる。これは矛盾である。陰謀論に対する興味深い指摘がある。「陰謀がらみの場合、真相解明を妨げる最大の要因は、努力の欠如―観察者が表面的には無関係と見える事柄のあいだにつながりを見いだそうとする努力を怠ることだ」(135頁)。陰謀論者を頭ごなしに馬鹿にする風潮があるが、馬鹿にする方が努力不足かもしれない。
対立関係の相手から「あいつの容態は?」と質問されて、ロシュは「まるで心配しているみたいなことをいうじゃないの?」と答える(302頁)。これは巧みな受け答えである。世の中には本当に心配しているのではなく、単に社交辞令で尋ねる輩が多いためである。中には相手が「大丈夫」と答えることを期待して責任回避のために尋ねる保身第一の無能公務員体質も存在する。この手合いには「あんたたちのおかげで、こっちも忙しくてね!」という嫌味な返答をしてもよい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マンガを文章で読む感じ
表紙 6点倉本 裕之 小野田 和子訳
展開 6点2000年著作
文章 6点
内容 640点
合計 658点
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