アジャストメント―ディック短篇傑作選 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-20)
- 早川書房 (2011年4月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (466ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150118051
感想・レビュー・書評
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やばい!ディックの悪夢世界から抜けられない・・・
でも、著者の「短期間で量産した」とまで言われる膨大な短編はどんな感じなのだろう?ということで読んでみる。
ここにもあるある!50年代の短編には見られない、精神分裂症的な影が60年代に現れてきているのです。自分が本物であることを信じきっている「にせもの」って今の我々にも悲しく重苦しく響くものがあります。じゃ、本物って何よと開き直る現代がさらに恐ろしく見えます。
きっとコンピューターの仕組みを理解しないで書いている「電機蟻」も気味の悪さは増すばかり。これって自分の脳をカスタマイズするってことじゃないですか!
必ずや発狂する「凍った旅」。傑作です。
う~ん、しばらく抜け出せない・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ブラックユーモアの本場
サイエンスフィクションと古典文学の風潮とアメリカ現代社会の英語の潮流、社会的風潮、、、潮?
『人間とアンドロイドと機械』…SF作家のユニークな考え方、隠れた名著、小論文に -
PKD大好き(感想切れ)
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ディック好きなら迷わず買うべし。内容は既に他の短編集におさめられたものもあるが、小品「さよなら、ヴィンセント」や、講演の原稿でありかなりヤバい内容の「人間とアンドロイドと機械」など、ファンとしては押さえておきたいものが収録されている。「人間とアンドロイドと機械」はディックが「アンドロイド」をどんな視点で見ていたのか分かる一方、彼自身を少しずつ蝕みつつある狂気も垣間見えて興味深い。
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近未来・異世界の描き方ではディックは随一である。キングとディックで描かれる歪んだ、変節した日常以外に他の作家はいったいどれだけのオリジナリティを発揮できるのか。
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Amazonのレビューを信用してばかりいてはいけない、という例か。
全編面白かった。 -
難解だ。