- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150118631
感想・レビュー・書評
-
映画化された「トータルリコール」、「マイノリティー・リポート」含む10篇の傑作短編集。
ディックの映画化されたものは「ブレードランナー」を除いてつまらないので、この短編集も期待しないで読み始めたのですが・・・
やるではないですか!ディックにサイエンスは期待しませんが、人間(自分)は何をもってして人間(自分)と呼べるのか?という観点でいろいろな要素に分解して執拗に描くことにかけてはディックは最高です。これは、確かに精神を病んでしまうでしょう。
3.11後の現在に読んでも古びた感じがしないばかりか、今読むからこそ実感できる作品があるということはすごいことです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編それぞれの不思議さと驚きがとても楽しめました。
-
表題となるトータル・リコールを含む短編集。
一番面白かったのはやはりトータル・リコール。
映画で観たなぁと思って読んだら全然違う話でびっくり!でも面白い。
なんというか落語にもなりそうだし「世にも奇妙な物語」にも出てきそうな、ありそうでありえない、子どもが夢想しそうなことを一流作家が書いたらこうなる、といった感じの短編小説。
他の映像化作品もぼちぼち面白いのでファンの方が読む分には良いと思う。 -
マイノリティー・リポート良かった。
トータル・リコールも悪くない。けど映画と結構違う…
-
藤子・F・不二雄みたいな世界観だった。
なんか、映画みたいな壮大なSFを想像してたんだけれども、藤子・F・不二雄とか、星新一とかに近い感じ。
原作がある映画は絶対に小説読んだ方が面白いって持論なんだけれど、SFに関してだけは創造力が及ばなすぎて、映画の方が分かりやすい。
決して、面白くなくはないのだけれど、映画のイメージが強すぎて、ちょっと物足りない感じはある -
短編集だけどひとつひとつのスケールがすごくて、ちゃんと面白い。いくつか映画化されてるけど全部やれそう。
-
この時代によくこのような物が書けたなと思う。
個人的には表題で映画化されたトータル・リコールや同じく映画化されたマイノリティ・リポート以外の短編の方が分かりやすく面白かった。また後ほど再読したいと思う。 -
※興味グラフ表示させる為に入力してあります
-
ほんと、よく思いつくなぁと思ってしまう。映画の原作になるような面白さや設定の深さ、価値観の転換が短い短編の中にもふんだんに盛り込められている。
-
発表当時から時を経て現在より身近でリアルな近未来を映すSF・サスペンス短編集。タモリの歌唱が頭をよぎる「ミスター・スペースシップ」が異色でありながらどこか微笑ましくて好き。