ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 下 (ハヤカワ文庫SF)
- 早川書房 (2016年10月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150120993
感想・レビュー・書評
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ディックの高い城の男の設定を受け継ぎつつ、サイバーパンク的要素をふんだんに盛り込んでいる。ディックなどの古典SFに大いに影響されたであろう、日本のSFの世界観の中でも特にロボ(エヴァやメタルギアなど)が再帰的に古典SFの中に取り込まれて出来た作品という感じがした。
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下巻に入ると情報が整理され、物語の方向性が明確になって、かなり読みやすくはなった。でもそれは単調な一本道と同義であり、相変わらず深みはない。外国人の目から見た日本人や日本文化に出会うたび感じる、一種の気恥ずかしさや違和感がずっとあって、居心地の悪い読書だった。完全なエンタメに振ったほうがよかったのではなかろうか?
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歴史改変SFの下巻。
アメリカ人のあいだで流行っているゲーム『USA』開発の張本人を追って、帝国陸軍大尉の石村らはサンタカタリナ島へ向かう。
途中で、敵の一味に捕まり、敗者が残虐な殺され方をされるテレビゲームに無理やり参加させられる。
作者はだいぶがんばっているが、知りうる限りの日本的ガジェットをこれでもかと盛り込みすぎて、だいぶストーリーがおろそかになっている。表紙に描かれているようなロボットも少ししか登場せず、非常に肩すかしを食らった感じ。 -
物語に巨大ロボットが登場したのわ上巻の最終局面。そしてそのパイロットわそこまでの物語とは全く関係なく唐突に登場する。そのパイロットわ実に個性豊か。なんとコテコテの関西弁を操る。楽しい。
この作品、著者が韓国系アメリカ人だという事は先に書いたが、英語で関西弁はどのように書くのだろうか。というよりも、どうして翻訳者はその英語が関西弁だということがわかるのだろうか。
少なくとも舞台はアメリカ。つまりパイロット(もちろん日本人だろうが)は間違いなく英語をしゃべって居るはずである。 (ぼくわ関西弁を喋るネイティブ米人を個人的に知っている。そいつの母国語はもちろん英語だけど、奴わ普通の英語!?をしゃべるぞ。そうだ今度そいつに訊いてみようw)
まあ「そりゃあ翻訳前に著者と打ち合わせするんですよ」「へ、まぢ?」 という安易だけれど納得いきそうな顛末が予想される。
まあ、読んでみいやw-
英語のツイイートが届いたです。
「サンキュー フォー なんちゃら・・・」と。
(読んでくれてありがとよ!みたいな?)
英語は赤点のヒ...英語のツイイートが届いたです。
「サンキュー フォー なんちゃら・・・」と。
(読んでくれてありがとよ!みたいな?)
英語は赤点のヒトだったので自信ないが・・・。2016/12/15 -
お~ぅ、いえ~す。
♪あい はぶ あ ぺぇ~ん。
あい はぶ あん あぽぉ~・・・・・。
だから~、英語苦手なのアルヨ(泣)。お~ぅ、いえ~す。
♪あい はぶ あ ぺぇ~ん。
あい はぶ あん あぽぉ~・・・・・。
だから~、英語苦手なのアルヨ(泣)。2016/12/16
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もっとキワモノめいた物語だと思ってたらぶん殴られた感じ。
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とってもユニークな話。WWⅡで日本が勝った世界。戦争は勝ち負け関係なく悲惨だ。日本ビイキの著者だけあって、よく書けてる。どうせ勝つなら、原爆で勝つことはない。ちょっと残念。主人公が屈折していて、フニャフニャで今様。
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複数巻を並行に読むシリーズ。
六浦賀を捕まえることを決心したベンこと紅功と昭子。しかし、ジョージ・ワシントン団の拷問で腕を失った昭子は、失った腕にレーザーガンを着けることを望む。また、六浦賀の待つサンディエゴには武装アーマーでしかたどり着けないことから、サンタカタリナ島経由で行きたいのだが、そのためには負けると殺されるゲーム大会で優勝するしかなかった…。
つらつらとあらすじは書いているものの、ほとんど忘れていたので、わからないまま読み進めていた。しかもほとんど説明なく会話で進むことから、なかなか状況が把握できない。
ロボットもののドライでクールな作品ではなく、血しぶきどろどろ、『北斗の拳』よろしく無法地帯で人が死にまくる設定なので、読む人を選ぶ作風である。読みやすいが、かなり疲れる。うーむ。まだ2作買ってあるんだよなあ、トライアス。
あとがきに、やはりのディック『高い城の男』の話、日本のアニメなどの影響について書かれていて、ずるいなあ、こんなの好感持つしかないやんという状況だが、漫画的に度の人を中心に読めばいいのかわからないことや、勢いだけで先走って主語が2つある文章など、お世辞にも読みやすい良作とはいい難い部分もある。
ただ、書きたかったことはよく分かる作品ではあったな。 -
アメリカから見た戦時中の日本って、こういう怖さがあったのかと客観視できた気がします。
日本が戦争に勝った世界線で、アメリカが勝利する設定のコンテンツがあるという設定が面白いです。