完壁な涙 (ハヤカワ文庫 JA カ 3-10)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 410
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150303228

感想・レビュー・書評

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  • 泣くことは恥ずかしいことだろうか、獰猛さはただ野蛮なのだろうか?
    泣くことも獰猛さもない無感情な少年が少女と出会い急転直下の状況に翻弄される作品。
    社会性の途絶、個集相互の干渉。感情は関係性から来るのか?個が先天として持つのか?
    目薬の涙と共に無くしたものは大きく、そして目から流れる涙を少年は得られたのだろうか。
    完璧な涙を私たちも流せるようにありたい。

  • 「きみのために泣く」

    生まれつき喜怒哀楽の感情をもたない少年、宥現。
    家族との絆さえ持てない彼は、発砲事件をきっかけにひとり砂漠へと旅立ち、運命の女・魔姫と邂逅する。
    だが、突如砂の中から現われた戦車に似た巨大マシーンが宥現と魔姫の時間を非情にも切り裂いてしまう。それは、全てを破壊する過去からの殺戮者だった……。

  • 生まれてから一度も、怒ったり喜んだり悲しんだりしたことのない少年、本海宥現。家族との感情の絆を持たない宥現は発砲事件にをきっかけとして、砂漠の旅に出た。
    何かグロテスクな話でした、何か読み終わったあとも後味があんまりよろしくなかったです。人には勧めにくいかもしれません。

  • 感情が生じさせた涙は
    時間を封じ込んだ水球

    解説 巽孝之

  • 感情を持たない少年の話。感情移入しにくいかなと思ったけど最後はどっぷりはまってしまいました。淡々としてるのがいい。

  • 生まれつき喜怒哀楽のあらゆる感情を持たない少年・宥現。

    現実社会に適応できない彼が、旅賊の女性・魔姫と出会い……。

    目覚めた戦闘機械との闘いが始まる。


    未来と過去とが錯綜する不思議な世界でおきる宥現と殺戮機械との終わりなき戦いと魔姫との邂逅。

    緊迫した状況の中、宥現の感情は揺さぶられ……。

    完璧の涙!!あなたも体験してください!!

  •  ぐっときた…ところを描くとネタバレになってしまうかな。だけど自分が読んだ神林作品の中ではかなりおすすめです。

  • SF。青春ものっぽいのかな。読んでる途中。

  • 借本。
    「あぁSF読んでる〜」と感じました。
    内容が、濃いです。
    最後にくる爽快感、これは、かなりおすすめです。

  • NHK青春ラジオドラマが良かったので、原作に手を伸ばしたのが全ての始まり。SFしているんだけど、考えるとちょっとロマンティックな事になっている。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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