- Amazon.co.jp ・本 (537ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150307882
感想・レビュー・書評
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あとがきが好き
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なんだか(自分の気持ちが)盛り上がらないままに終わってしまった…
キャラを使って世界に起こった顛末を描く物語だから、キャラの行く末にカタルシスとか求めちゃだめなやつ?
解説に出てきたのは『カエアンの聖衣』
そこから更に連想『キルラキル』
「衣服」にまつわる物語。 -
面白いが、ついて行けなかった。読む人によっては、もっと評価が高そう。
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皮膚とは?相手と気持ちを通じあい触れ合うとき、絶対的な膜となり結合を阻止する皮膚とは?
SFあんまり知らない頃に読んだけど、閉鎖空間好きだったんでめちゃくちゃ面白かった。 -
『MOUSE』を買って、面白そうだったのでこちらも買ってみたもの。
単行本は2002年に刊行。思ったより前の作品で驚いた。
『意識がひとつになる』『世界が変容する』というのは著者が多用するモチーフであるが、『傀儡后』はそれを突き詰めた長編であるように思う。
生々しい割に非現実的な描写が面白い。『MOUSE』と『楽園の知恵』でも感じたことだが、牧野修作品では、モチーフやテーマは割と普遍的なものが用いられている反面、表現の仕方がかなりユニークだと思う。 -
牧野修ワールド全開でもう何が何だか。中盤までは夢中で読んでいたんだけど、さ、最後までついていけたひといるのかな……?
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いつか読み返さなくてはならない.しかし,読み返すのが億劫である.
読み返さなくては,と思ったのは,巻末の解説を読んだからである.
私にとっては,何とも,難しい内容だった.
ただ,よく分からないが,面白かった.
皮膚というものに対する考え方を改めさせられた作品.
そんなレビューでした.改めて,要再読. -
(※ネタばれ注意)
第23回日本SF大賞受賞作のテクノゴシックSF。
テクノでゴシックでSFって、何だそれ。
「隕石落下によって異形の街と化した大阪。ここを中心に、五感で世界と融合するドラッグ「ネイキッド・スキン」や、全身の皮膚がゼリー化する「麗腐病」をめぐり、変容していく人の意識と世界が醜悪かつ美麗に描かれる」(文庫版あらすじ)
うーむ、何が描きたかったのか、最後まで読んで結局わかりませんでした。
桂男が傀儡后で、世の生物を全部ピンクの泥と化して一体化させて、月まで登って何すんの?
何百ページもかけて、結末がこれかぁ・・・。
なんだかハッタリに次ぐハッタリで終わってしまった感じ。
でも私はジジコンですので、蓮元&夷コンビは非常に好ましかったです!
漫才みたいなやりとりも、権力と大金を投じて行われる悪行三昧も、夷のあっけない死と蓮元の最後の言葉が「えびす・・・」だった事もみんなLOVEです!
腐女子は絶対に若かりし頃の蓮元&夷でストーリー考えますよ!(←偏見に満ちた願望)
この2人が出てくる場面は面白かったです。
あと出だしのナイロン誕生秘話みたいなトコ(ナイロンの生みの親・ウォーレス・ヒューム・カロザースの回想)は期待を持たせる上々のイントロになっています。
出だしがよかっただけに、内容が伴わないがっかり感は倍増でした。うーん、残念。 -
3ヶ月くらいかけてゆっくり読んだ記憶があります。
個人的に麗腐病の症状がかなり好きです。
世界観がもう素敵すぎです。SFに惚れた瞬間でした。