マルドゥック・スクランブル The 1st Compression 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-8)

著者 :
  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310141

感想・レビュー・書評

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  • 面白い! ハラハラする。いかにもSFな感じ。
    攻殻機動隊に似てるかな。アニメも見たくなっちゃう。

  • 漫画版の一巻だけ読んでいたから、割とすんなりと入り込めたけれど、そうじゃなかったら、印象が違うかもしれない。
    アースより成熟した印象は「完全版」であることも少なからず影響していると推定。それをさっぴいても、青臭さはなりを潜めた。かな。完全にいなくなったわけではないが。

    小説なのに映像的。派手なアクション。スピーディーな展開。エンターテインメイト性が高く、えぐるところもあり。モチーフがワンパターン。そんなあたりが、そこはかとなく、リュック・ベッソン臭い。(嫌いではないが)

  • 『天地明察』で好きになった作家さんだけれど、こちらの作品の方が活き活きしていた気がする。
    映像化とか、すごく大変なのだろうけれど映えるだろうな、と思っていたら、すでに作られていた&もうじき最終話が公開とのことで。

    主人公・バロットが少しずつ血を通わせていく様子が鮮やかだった。強い子。
    そして金色のネズミ・ウフコックのイケメンさには、ほとんどケチのつけようがない。
    カジノでの対戦相手のカッコよさにもほれぼれした。
    こんなに「ステキ!」「カッコいい!」なんて盛り上がれるような作品ではないはずなのだけれど。

    バロットの感じる海とか、その感覚は「天地明察」の境地なのかもな、なども思ったり。

    冲方丁のすごさを思い知った作品。
    もうじき発売の文庫『マルドゥック・ヴェロシティ』も楽しみだし、その後は『マルドゥック・フラグメンツ』ももちろん読むし、
    『マルドゥック・アノニマス』にも、とても期待している。
    マルドゥックの世界に、もうしばらく浸りたい。

    素晴らしい作品だった。

  • 完全版1冊目。
    大幅改稿とは言え、こんなに全然違うものになってるとは思ってなかった。
    通常版とは違う風に楽しめるように変わっていて、買って良かった。
    前のを持ってるからと言って買わないかもしれなかったのは大変危険だった。
    通常版よりも、みんなが人間だっていうことが強く感じられる気がしたし、読んでて辛くなる部分でもあった。
    早く3冊読み終わりたい。

  • リライト前に比べてちょっと緊迫感が減ったかも?でも読みやすくなった感じもする.本番は次巻

  • (1st~3rdまでを合わせた感想です)

    本作にはいくつかのバージョンがあるが、私が読んだのは2010年に刊行されたハヤカワ文庫JAの[完全版]。解説では全部読むのを勧められたけど、読むとしたらシリーズの続刊のほうが先だろうからちょっと無理かな・・・
    でも時間があれば読んでもいいかも、と思わせるくらいの面白さと魅力にあふれた作品でした。
    特に中盤のカジノシーンは、ディーラーとの頭脳戦の描写がスリリングかつ圧巻で、本作一番の読みどころだと思う。敵との戦闘シーンも、重力を無視して歩くとか、情景を想起しにくそうな場面が多いにもかかわらず、さほど気にせず読み進められたのは描写力と文章のリズムが良いからなのではなかろうか。
    この設定だとどうしても『攻殻機動隊』や『ブレードランナー』が想起されるんだけど、主人公の置かれた境遇とかが普通のSFだとまずやらないようなハードさで、先行作品とは一味違った新鮮さを感じた。
    それにしてもよくこの内容で映画化できたなあと思う。

  • 3.2

  • 少々過激な表現があるが、それを気にならない人ならば物語にグイグイ引き込まれていくはず。

  • アノニマス6巻の後で再読。ウフコックがSFど真ん中な存在でワクワクする。バロットの生い立ちの悲惨さが辛いが、自分の殻にこもりきりだったバロットがウフコックとドクターの助けを借りて少しずつ外に向かっていく様子が良い。「畜産業者」のメンバーがおぞましい(ただ、彼らなりに理屈があってやっていることだという描写にはリアリティがあって良かった)。終盤の戦闘シーンが迫力があって好き。

  • ラストで

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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