Gene Mapper -full build- (ハヤカワ文庫JA)
- 早川書房 (2013年4月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150311070
感想・レビュー・書評
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遺伝子操作により作られた穀物が枯れるはずがないのに枯れてしまう。浮かび上がる陰謀と遺伝子操作の弊害。
あとほんの少しの未来だと思われる時代が舞台のSF。時代背景がよく描かれており仮想現実やアバターなどはとても便利で羨ましい。ハードSFではないものの色々な設定は理解しきれない部分もあり、人によっては苦手かもしれないが、ロジックを理解しなくても充分に楽しめる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
遺伝子操作植物を巡るストーリー。
SFにしては地味そうなテーマだが、世界観も近未来的世界しっかりと作り上げられており、楽しめた。これが元は電子書籍の個人出版の本だというから驚き。 -
これも面白かった。
gene mapperの話がメインなのだけれど、ところどころに出てくるギミックが、それだけしか出ないなんてもったいない、という感じで使い捨てられていっていた。
このお話で作り上げられた世界観で、いくつもお話が出来上がるのではないかと思うし、それをもっと読みたい。
150712 -
遺伝子工学と拡張現実が普及した新世界が舞台の近未来SF。最近の技術進歩にストレートに乗っかっていて、設定がすっと理解できる。作者はソフトウェアエンジニアで、kindle自費出版のヒット作をリメイクしたもの。
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和風サイバーパンク。
規模の小ささ加減がほほえましいですね。(^^;
お約束の造語やら、仮想現実やらが、初期のサイバーパンクと比べてあまり進化していない感じは、わざとですかね?
現在と地続きの近未来 SF として、大変に読みやすいお話でした。 -
SF的な魅力もさることながら、仕事小説としても魅力的。最近では珍しい前向きなSFです。
このfull build版では登場人物やシーンが追加されてるそうですが、誰でどこなんでしょうね。 -
現世代が体験しそうなくらいの近未来描写のリアリティが素晴らしい。「オービタル・クラウド」が良かったので遡って作者読み。やはり初期の真保裕一を思わせる、技術描写てんこ盛りでぐいぐいと読ませる展開。遺伝子組換え技術の行先として、蓋然性を感じる。
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遺伝子、農業がメインなのに仮想現実の描き方とか、兵器の描写とか細かい部分含めてしっかりSFしていて読み応えあった。こういうのこそ映画化すればいいのにと思う
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テクノロジーの進歩は止まらない。テクノロジーがもたらす新たな体験、新しい世界に心ときめく人々がいるからだ。それが同時に脅威を生むのだとわかっていても止めることができない。
遺伝子工学が発展した近未来。遺伝子デザイナー林田が関わったプロジェクトで遺伝子崩壊したらしい稲が発見された。バイオハザードなのか?原因究明をする激動の数日間の物語。
世界が激変してしまうテクノロジーを拡散させて良かったのかどうか。中途半端に個々で開発される方が危険…かなぁ⁇