開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)

著者 :
  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150311292

感想・レビュー・書評

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  • 913-M
    文庫

  • おもしろさがよくわからん

  • ミステリとしては素晴らしいが、解剖学(?)ミステリとしてはイマイチだった。解剖要素が事件解決にあまり絡んでこなかったのが残念。
    少年少女の恋の行方にニコニコしてしまった。

  • 日本人作者なのに、舞台をロンドンにして外国作品風に描いた作品。とても読みにくかった。ストーリーやプロット、最後のドンデン返しはとても良くて面白かったのに、敢えて外国風にしたのが、自分には奇を衒い過ぎてる感じがして大きなマイナスだった。

  • 18世紀ロンドンの解剖学教室からあるはずのない屍体が発見された。四肢を切断された少年ネイサンの屍体を中心に、欲と策謀が入り乱れた複雑な事件の全貌が徐々に明らかになるが…

    解剖学が偏見に晒されて遅れていたロンドンで、外科医ダニエル・バートンと弟子たちが事件の解決のため解剖で謎をとくミステリー、と思いきや謎解きは盲目の治安判事サー・ジョンが嘘を見抜く鋭い洞察力と、聡明な補佐役のアンがメイン。



    前半は田舎から出てきたネイサンがロンドンで受ける酷い仕打ちに目が行きがちで事件そのものもネイサンを巡るものだと思っていた。
    死体が増える(新たな殺人が起こる)に従って明らかになる資産家エヴァンズの策謀と悪事、資金難の解剖学教室の事情。
    ロバートの弟子達は何を隠しているのか。
    翻弄されたあげく、最後に事件の全貌と真の目的が明らかになって、とてもいい意味で愕然とした。

  • 少し馴染みがなかったから読みにくかったが、おもしろかった。
    殺人事件でも、肉親が告訴しないと裁判が行われない。そんな時代だったんだと驚いた。
    話が複雑で誰が誰を殺したのか!複雑だったが、最後はほっと安心した。
    ダニエル先生は、兄と最愛の弟子がいなくなって寂しくなると思うが、医学のために邁進してほしい。
    盲目の判事は、スッとした英国紳士っぽくて素敵だった。

  • 面白かったです。
    話が二転三転するのでどんどん読めました。
    結末は切なく哀しかった。まあそうなるよねという感じ。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  •  18世紀ロンドン。私的解剖教室を開くダニエル・バートンは、5人の弟子とともに墓暴きから屍体を買って日々解剖研究に勤しんでいた。その日、買い取った屍体は貴重な妊娠六ヶ月の令嬢。犯罪捜査人の訪問を受け一時的に令嬢の屍体を弟子たちが隠す。その直後、隠し場所から新たな、四肢を切断された少年の遺体と、顔を潰された男の遺体が発見さる。増える屍体の謎。四肢のない少年のことを、一番弟子で容姿端麗なエドワード・ターナーと、天才素描画家のナイジェル・ハートはその素性を知っていた。盲目の治安判事ジョン=フィールディングは彼らの言葉の嘘を聴き分け、事件の捜査を始めるのだが…。
     解剖学が認められていない時代のロンドンの空気を緻密に描き、展開する本格ミステリ小説。

     面白かった!後半は息もつかせぬどんでん返しの連続。そもそも誰が一体主人公なのか焦点が定まらない、いや、意図的に焦点をずらされていた。現代では成立しない動機とトリックの連続に唖然とするのみ。
     どうやら三部作のようなので全部読んでしまおう!皆川博子氏、あっぱれ!

  • 18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室からあるはずのない屍体が発見された。四肢を切断された少年と顔を潰された男。戸惑うダニエルと弟子たちに治安判事は捜査協力を要請する。だが背後には詩人志望の少年の辿った恐るべき運命が……解剖学が最先端であり偏見にも晒された時代。そんな時代の落とし子たちが可笑しくも哀しい不可能犯罪に挑む、本格ミステリ大賞受賞作。前日譚を描いた短篇を併録。
    (2011年)
    — 目次 —
    開かせていただき光栄です
    特別付録
    チャーリーの受難
    主要参考資料
    解説 書いていただき光栄です/有栖川有栖

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著者プロフィール

皆川博子(みながわ・ひろこ)
1930年旧朝鮮京城市生まれ。東京女子大学英文科中退。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁 旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞を、『恋紅』で第95回直木賞を、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞を、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を、『開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―』で第12回本格ミステリ大賞を受賞。2013年にはその功績を認められ、第16回日本ミステリー文学大賞に輝き、2015年には文化功労者に選出されるなど、第一線で活躍し続けている。

「2023年 『天涯図書館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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