機龍警察〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA) (ハヤカワ文庫 JA ツ 1-5)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 658
感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150312749

感想・レビュー・書評

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  • これからが楽しみな小説です。思っていたよりも龍機兵の活躍が少なかったのが残念です。

    各キャラクターの過去をチラ見せする感じ、でも気になって次読みてーってなってるから良作だったのかな。龍機兵の活躍を期待です!

    警察側の黒幕はもう登場はしているのかな。あとは鈴石とライザの因縁が気になるところ。

    フォン、フーイーパンと盛り上がる要素はたくさんで楽しみです。

  • やや近未来、ロボット、警察の闇、紛争などなど、ありきたりな題材
    戦闘もスーパーマン的な展開
    合わない人も多いかと
    でもそんなの関係ねえ、自分的には面白かった

  • 国際的なテロの活動が活発化し、縦割りの行政組織では治安を維持するのが難しくなっている近未来の日本。関連法制を改正して立ち上げた新組織・警視庁特捜部には、<龍騎兵>(ポリス・ドラグーン)と呼ばれる最新鋭の機甲兵装が配備され、その搭乗要員として高額の契約金をもって3名のアウトローが雇用されていた。旧弊的な警察組織の中で疎まれ阻害される存在でもある特捜部が日本社会に知られることとなった事件、それは一般市民を多数犠牲にしてしまった大規模な国際テロ事件。汚名を挽回するために、そして何よりも日本の治安を維持するために、<龍騎兵>リーダー格の元傭兵・姿俊之警部は、敵の手中に自ら突入する大胆な策を打って出る・・・

    ・・・か・・・カッコいい・・・。
    いやー、久々にやられましたね。SFというジャンルを超えた、極上のエンターテインメント作品です。
    搭乗員と神経接続することによりシームレスな稼働能力を発揮する<龍騎兵>という謎めいた技術を核にしたSF要素は確かにありますが、この作品の本質は<龍騎兵>を依り代として繰り広げられる登場人物たちの丁々発止のやり取り、組織間の権謀術数、極限状況を目の前にした故人の魂の相克・・・といった、生々しい人間ドラマです。そういう意味では、SFを読み慣れていない人でも、「とにかく面白い小説が読みたい!」という人には自信を持っておススメできますね。

    作者の月村了衛氏は脚本家でもあるそうで、文章から喚起されるヴィジョンの鮮烈さがハンパないです。冒頭の章で描かれる、機甲兵装による無差別テロの描写の緊迫感、そして絶望感といったら。そこから続いて描かれる警視庁と特捜部の対立構造、実力に関わらず糾弾されざるを得ない立場にある特捜部の苦しみ、その中でも与えられた任務を遂行すべく毅然と立ち上がる<龍騎兵>の搭乗要員たち・・・。
    社会と個人の相克を描く、という視点では神林長平「戦闘妖精・雪風」シリーズに近いテイストを感じたりもしますが、舞台設定がより現代に近いこちらの方が、ひりひりした焦燥感とドラマ性を感じますね。登場人物がいちいちドラマティックな背景を抱えているところも、リアリティを感じさせます。

    でもなぁ、この作品を例えばアニメ化したら、登場人物がみんな美男美女化して、相当陳腐な作品になっちゃうんだろうなー・・・。
    と思ってしまうぐらい、映像的な作品ではあります。文章力が素晴らしいので、鴨的には文章から喚起される映像の力を楽しみたい作品ではありますね。
    続編が出ているようなので、そちらもチャレンジしてみたいと思います!

  • 良いと思う。

  • 後半、そこそこの疾走感は味わえたが期待ほどではなかった、

  • 26:電書で完全版を購入して、久しぶりに読み返したけどやっぱり面白かった……。設定やガジェットが面白いのはもちろんのこと、グイグイ読ませる力がある。

  • なんとなく手に取った本。SF?近未来の警察の話し。パトレイパー的なもの。
    ロボット的な物語(やアニメ)が世にたくさんあるので、最初にこれに出会っていればハマったと思う。
    そうでないので、まあこういう感じか、といった程度。
    警察が傭兵を雇って銃を撃ちまくるとか。
    このあり得ない感をいかに気にせずに読めるかがポイント。
    文体は読みやすい。

  • 「機龍警察/月村了衛 著」読了。昔SFCのフロントミッションが好きだった。どうしてもあのヴァンツァーが頭の中で再生されてしまう。もうちょいシリアスな結末かなと思ったけど、まぁ自爆条項も積読状態なのでそちらに期待しよう。

  • どうしても機甲兵装というガジェットに意識が向いてしまいがちだけど、警察小説としても十分面白い。キャラも良く描けていて、特に日本の警察に馴染もうとしているユーリが好印象。ただ、龍騎兵の設定がアニメ的なのが少しそぐわない気がしたかな。
    しかし読んでる間、<機甲兵装>がずっと<装甲騎兵>にしか読めなかった…。

  • 面白かった。機甲兵装のリアリティは物凄いし、肝心のストーリーも良かった。警察部内に闇がある、という終わり方も秀逸。今からだけど、このシリーズ全部読む。

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著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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