女王陛下のユリシーズ号 (ハヤカワ文庫 NV (7))

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制作 : 村上 博基 
  • 早川書房 (1972年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150400071

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女王陛下のユリシーズ号 (ハヤカワ文庫 NV (7))の感想・レビュー・書評

  • 第二次大戦の英独海戦。表紙見ただけでどんな話かわかるってもんだけど、読み終わってぐったり疲れた。もし私がユリシーズ号に乗ってたら最初に死ぬ。

  • 大昔一度ハ-ドカバ-を読んだことがあった。今回再読。ほとんど忘れていたから良かった。ユリシ-ズ号とソ連向け船団の滅びていく美学。もうメチャクチャやられるお話し。酷寒の海を感じるには、酷寒の季節に読むのが適している。それにしても、この後のソ連との冷戦を考えると、ここまでしてソ連向けに補給して犬死みたいに思えるが、ナチスドイツの敵は味方の考えだったのでしょうね。イギリスにとって皮肉なものですね。平家物語とは全く趣を異にするが、滅びの美学を書きたかったのでしょうか、マクリ-ンは。?彼の作家人生の第一作目です。記念すべき本であります。

  • 久しぶりに直球でぐんぐん迫ってくる話だった。どうしてもこの話を語りたい!という作者の熱気に圧倒される。膨大な登場人物や繰り出される専門用語に、初めは付いていけるか不安になったけど、戦いが始まった頃から俄然のめりこんだ。ほぼ死ぬことが確実な戦艦に乗り込んで、それでも艦長の為、友の為にに戦い黙々と海に散っていく乗組員の姿に涙せずにはいられない。彼らが国の為家族の為ですらなく、ただ敬愛する艦長の為に戦うという所がまさにこの本の真骨頂だと思う。

  • 第二次世界大戦中、極北の海で輸送船団を護衛する任に当たった英国巡洋艦ユリシーズ号の、壮絶で痛ましく、過酷で無謀で熾烈で無慈悲…といった言葉が読後脳内に逆巻く作品でした。
    もちろん読んでいる最中にもそれらの言葉はよぎるのですが、読みすすめるほどに夢中になってのめりこみ、その時々では感想なんて生易しいものには思い至らなかったのです。
    軍事関係の専門用語はふんだんですが、少々分からなくても、そんなものは蹴散らし進んで構わないかと思います。
    もちろん分かるに越したことはないのでしょうが、充分、もしかしたら今は絶滅に瀕している男侠というものを堪能できるかと思います。
    読了後、とにかく独りになって、ユリシーズの面々に思いを馳せるひとときが必要かと。

  • 戦争モノ読んだことがなかったので、用語も知らず分かりにくいところもあったけれど、人間ドラマ、骨太の漢の話という路線でなら語られる。難しかったし、時間もかかったし。

  • しんどい…精神的にかなりやられました。生き残ったニコラスの語りが誰にも伝わってないのも疲労感を増す。
    あほか!と思うところもあるけど、ただただ滅びに向かっていくのがもう壮絶すぎて、苛烈すぎて、でも熱くて。
    私はユリシーズには乗り込めないなぁ。

  • すごく期待して読んだけど、好みではなかった記憶が。
    話しは全く覚えて無いので、再読してみますかね。

  • 言わずと知れた名作でずっと読みたいがチャンスがなかった。冒険小説としても楽しめるが事実を淡々と綴る歴史小説的なところもあり、それが逆に戦争の過酷さのリアリティを出している。それぞれの登場人物の個性も魅力的で爽やかな気持ちになれるのもいい。

  • タイトルだけは、聞いたことがありました。『ナバロンの要塞』の原作者が書いているというので、期待して読みました。
    登場人物が多く、また人物紹介欄がないので、誰が誰だか分からなくなります。また階級だけだったりすると、前に戻って読み返しなので、読み終わるのにすごく時間がかかりました。
    そのようなわけで、お話に集中することができません。ただ寒いイメージだけが残りました。

  • 軍艦がごとく重厚な、砲弾が如く熱い小説。

  • 勇猛な乗組員たちがドイツ軍と戦う……という話かと思っていたら、疲労困憊した状態で始まった。更に悪くなる状態のなか、更に先へ先へと進んでいくユリシーズ号の男たち。戦争、というよりは登山小説のような趣き。

  • 凄絶の一言に尽きる。精緻でダイナミックな情景描写に支えられて描き出されるのは恐怖の極限での人間ドラマだ。敵の奇襲と罠、消耗の果ての事故、内紛による殺人……「ああ、生きていて欲しかったのに!」と言わずにはいられないような男たちが容赦無く死んでいく。独英双方が主力を温存し合ってる状況では彼らは捨て石に過ぎないのだ。それでも一人の男の死をきっかけに生存者が一丸となって最悪の状況に立ち向かって行く姿には胸に熱いものがこみ上げてくるのを禁じ得ない。間違いなく最高峰。

  • 海洋小説。あえて“冒険”という文字は外したい。
    北の海という容赦なき猛威と、敵軍の脅威に曝されながら、任務を全うすべく進むユリシーズ号。
    これはそんなユリシーズという艦の物語であり、ユリシーズを愛した男たちの戦いの物語でした。
    凍える海で命を賭して彼らが守ろうとしたのは、祖国愛ではなく、無謀な軍命でもない。
    それは艦と艦長に対する敬愛。恐ろしく素朴で純真、ゆえに無自覚で強固なものが、彼らとその艦を最後まで生かした。

    個人的にニコラス推しです。ラストは泣いた……。

  • 幾多の戦場でこれまで無傷で帰還してきたユリシーズ号では本国からの
    度重なる過剰な命令に対して士官、乗組員を問わず不満が蓄積しており
    反乱の兆しさえ見えていた。
    そんな中、新たに届いた命令は独戦艦ティルピッツ要撃の囮として送り
    出される援ソ艦隊の護衛任務だった。
    ドイツ航空隊やUボート艦隊が待ち構える極寒の北極海でユリシーズ号の
    乗組員達はどの様に立ち向かうのか。
    極限状態でのユリシーズ号の乗組員たちの生き様と自然の荒々しさ、
    戦争の無慈悲さを描いた名作。

  • 兎にも角にも壊滅的な悲劇のような喜劇のような・・・。

  • ありがちな正義や悪、反戦、英雄は語られません。闘いには祖国のためといった大儀はないのです。なんとリアルなんでしょうか。目の前の難関を乗り越えることを使命として、命を賭すしかない人々に、虚しさより荘厳さすら覚えます。

  • 大失敗でした。
    私的な読書は通勤時と決めているので、この本も往復の電車の中で読みました。ところが読み進むにつれ、数ページに1度、各章の終わりには必ず、うめき声か涙をこらえるはめになってしまいました。
    そして527ページ。とうとうタオルを持ち出しました。
    挟持か、痛烈な皮肉か…。
    ともあれ、艦そのものの意思表示のような、あのシーンに完全にやられました。きっと隣に座った人は「ヤバい奴」と思ったでしょう。
    エピローグにまで感情を翻弄された本書。もう一度読み直します。
    今度は自分の部屋で。

  • 反乱事件を起こした巡洋艦ユリシーズ号。懲罰を拒否したヴァレリー艦長への懲罰的な出撃。ソ連への援助物資を運ぶ船団の護衛作戦。北海を進む護衛空母千段。ドイツ軍の施設した機雷、荒波の影響で徐々に離脱していく空母、巡洋艦、駆逐艦。ドイツ軍の空爆で傷つく船団。ユリシーズ内部での反乱の気配。ヴァレリー艦長の健康問題の浮上。Uボートとの戦い。ドイツの戦艦デルピッツの恐怖。司令部からもたらされたデルピッツ出撃の情報。ヴァレリー艦長の死。「およそ神が一艦長にあたえた最高の・・・・」

  • おそらく20代前半の読了、学生の頃。
    海洋冒険小説の金字塔、読んでいくうちに自分が巡洋艦ユリシーズのクルーとなっている。船は女性に例えられる、最新鋭感知システムと武装を施された巡洋艦ユリシーズ、華麗なるドレスを纏った貴婦人が、極寒の海と暴風雨にさらされ、Uボートと空爆の猛威が襲い掛かる、男達は彼女を守るため戦う、疲れ傷ついた身体に鞭を打って…

    涙なしには読めない物語。

  • ひたすら破滅に向かっていく話

  • 第二次世界大戦において船団護衛に従事するイギリス巡洋艦の物語。
    原題は『H.M.S. Ulysses』なので邦題は確かに直訳だが(Her Majesty's Ship Ulyssesなので)、HMS自体英国海軍の艦船に対する呼称なので、おそらく英語圏では邦題ほどの意味はないのでは。
    実際に作中でも王国だとかそういった要素はほとんどない。

    日本で戦記物というととかく無常感がつきまとうが、これでもかと襲いかかる敵をはねのけ、それでもムルマンスクへ進もうとするユリシーズとその乗組員を描く本作は、ひたすら人間の「意志」を感じさせる。
    専門用語が多く状況の想像は難しいが、そのすさまじいまでの描写にはぐんぐん引き込まれる。
    長くて重いが読んで損はない。

  • 海洋冒険小説というジャンル。3・4年前の雑誌の書評に高評価であったの見て、いつか読もうと思っていたが、書店になく、本日偶然見つけ購入。
    大航海時代ぐらいの小説かと思いきや、意外にも、第二次世界大戦のフィクション。
    但し、作者が、戦艦勤務経験があり、経験者でなければわかりえないであろう日常がちりばめられている。

    映画タイタニック、眼下の敵などの船モノの元ネタとなっているであろう古典的名作。感動的エピソードがふんだんにあり過ぎで、やや未消化。

  •  重いです。だけど、大名作です。何もかも忘れて没頭したい本、それだけの価値のある本。

     第二次世界大戦の、輸送船団の話だから、まあ戦争物なんだけど、そういう安易な括り方をしたくない。いつも同じことばかり書いているみたいでやだけど、ここに出てくる男達のかっこいいこと。極限状態に近い(というよりそのもの)の中だからこそ迫ってくる、一種の純情さというか、男気というか、そういうものがいいんだ。

     だから、安易なハッピーエンドなんか、はなから求めてはいけない。マクリーンの描く濃厚な世界にどっぷり身を沈めて、最後にどこに行き着こうが、ふっと深いため息をついて、ライトを消して、枕に頭をあずけるべき本だと思う。

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