女王陛下のユリシ-ズ号 (ハヤカワ文庫 NV 7)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150400071

感想・レビュー・書評

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  • 冒険小説の傑作として名高い。期待を込めて読んだ。

    想像を絶する北極海の大時化、敵方ドイツ軍のUボートとコンドル爆撃機の襲来。この世のものとは思えぬ壮絶凄惨な戦いに屈せぬ男たちの物語に、心を熱くする場面がいくつもありました。一番心に響いたのは大男ピーターセンの自らの命と引き換えの献身。

    映画の「ポセイドン・アドヴェンチャー」のラストのシーンを彷彿とさせました。もっとも「ユリシーズ」の方が発表は早いので、ポセイドンの方が真似っこしたのかもしれませんが。

    一つだけ残念なのは、戦艦や航海、戦闘の専門用語がわからないので、船やその場面の状況が掴みにくい。本の冒頭に艦内配置図はあるのだが、少し詳しい註をつけてくれると良かったと思う。

  • 戦争もの、艦隊ものは、想像がつきにくく、難しかった。一応自分の知識の中でのタイタニックとかで想像しながら読んだけれど、難しかった。男のロマン的なところもあるかもしれないが、やはり戦争の不条理な部分が否めない。自分が死と直面した時にいちばん人間の本性が現れるのかもしれない。それでも少年が自分の父を殺さなくてはならなかった不条理、また自分の罪を懺悔しつつ、自分の命を犠牲にして仲間を助ける選択をしたところなどは、辛すぎた。本当に戦争って意味のないプライドの戦いだとしか言えない。。。ただただつらい。

  • 戦争モノ読んだことがなかったので、用語も知らず分かりにくいところもあったけれど、人間ドラマ、骨太の漢の話という路線でなら語られる。難しかったし、時間もかかったし。

  • しんどい…精神的にかなりやられました。生き残ったニコラスの語りが誰にも伝わってないのも疲労感を増す。
    あほか!と思うところもあるけど、ただただ滅びに向かっていくのがもう壮絶すぎて、苛烈すぎて、でも熱くて。
    私はユリシーズには乗り込めないなぁ。

  • すごく期待して読んだけど、好みではなかった記憶が。
    話しは全く覚えて無いので、再読してみますかね。

  • 言わずと知れた名作でずっと読みたいがチャンスがなかった。冒険小説としても楽しめるが事実を淡々と綴る歴史小説的なところもあり、それが逆に戦争の過酷さのリアリティを出している。それぞれの登場人物の個性も魅力的で爽やかな気持ちになれるのもいい。

  • タイトルだけは、聞いたことがありました。『ナバロンの要塞』の原作者が書いているというので、期待して読みました。
    登場人物が多く、また人物紹介欄がないので、誰が誰だか分からなくなります。また階級だけだったりすると、前に戻って読み返しなので、読み終わるのにすごく時間がかかりました。
    そのようなわけで、お話に集中することができません。ただ寒いイメージだけが残りました。

  • 兎にも角にも壊滅的な悲劇のような喜劇のような・・・。

  • 古本市場[273]

  • 初めて読んだアリステア・マクリーン。
    男の汗臭さ、血なまぐささが(゚∀゚)ラヴィ!

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