- Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150400088
感想・レビュー・書評
-
徹底的な監視社会の中で主人公が翻弄される話し。ディストピアとしての全体主義を書いた作品です。漂う緊張感と狂った感情が読ませてくる。
この小説にインスパイアされた映画「未来世紀ブラジル」も併せて見ておきたいところ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2010/06/24 読了
-
この作品は世界最高の小説作品だといっても決して過言ではない。
小説の世界の中に第二次世界大戦をまたいで世界を席巻した全体主義や統制社会の本質が色濃く浮かび上がらせている。
ソビエトの崩壊や中国の自由主義経済への移行により現在の世界において表面的な統制国家は存在しなくなったが、自由主義や民主主義だと云われる世の中でも社会に溢れる情報や愚民化させ思考を奪おうとしていることは確かであり、本作品が全体主義の本質を深く理解し未来を予見するような本書を書き上げたことは並大抵のものではない。 -
独裁政権のトップが離したくない権力。
維持し続けるために行った政策による世界。
「Big brother」
私はきっと模範的なプロレでいると思う。
たとえウィンストンのような階級でも、なんの疑問も持たずに
憎悪週間に嬉々として参加して、ダブル・シンクを用いて
物事を考えるのだろう。
今、自分がどのような環境にいるのかちゃんと考えているのだろうか?
【2010/4/23読了】 -
認識が変えられた古典。素晴らしい。
-
全体主義怖すぎる。超名作。
-
「とても怖い本」という印象。
救いようのない状況に追い込まれたとき、人はこんなにも弱いのかと思った。
秋空の下、鬱屈とした気分で読了。 -
非常に腹に来る話。現代社会や映画のマトリックスなどはこの本を後追いしている。管理社会の閉塞感がリアルに感じられる。
「正気は統計とは無縁である」と言いながら2プラス2=5であるという虚構に
簡単にはまってしまう。官僚主体の権力は末恐ろしい。。 -
高校生の時、夏休みの英語の宿題でこれの戯曲版を読まされた。
わけがわからず、訳本を手にしたのだが、これもやはりわけがわからなかった。
ただ、このアンチユートピアな世界を覗き込むことで、言葉がいかに大切か、それだけは学ぶことが出来た。
その意味では、私の将来を決めた一冊であると言える。 -
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4150400083?ie=UTF8&tag=c0e88-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4150400083">たぶん高校1年生くらいに読んだのだと思う。ソ連を彷彿させる全体主義的国家によって政治統制された近未来世界を描いた作品。「テレスクリーン」と呼ばれる双方向監視システムみたいなもので1年365日をモニターされているのだが、昨今の地デジと重ね合わせて考えてしまうと結構恐いものがある。再び読みたいとは思えない内容だが、こういう社会を毅然として否定するためには、アンチテーゼとして読んでおいた方がよいのかも知れない。ある種、北○鮮などは、あながち、この作品とは乖離していないのではないかと思われるところに底知れぬ恐怖を感じる。</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=c0e88-22&l=as2&o=9&a=4150400083" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />