- Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150412722
作品紹介・あらすじ
飛行物体からは三本脚の戦闘マシンが現われ、周囲を破壊する。ウエルズ、クレイトンは、資産家の娘エマと彼女を愛する男とともにロンドンへ行くが、街は何体もの戦闘マシンに攻撃され、『宇宙戦争』さながらの壊滅状態に陥る。追いつめられた彼らは、下水道に逃げ込んだ。しかし、そこで想像を絶する真実を知ることに!感動的な愛、息詰まる冒険、予測不能の巧妙な展開。大反響を巻き起こした『時の地図』の待望の続篇。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
「時の地図」の続編。今回もH.G.ウェルズが活躍する。その他にもいろいろなSF映画や小説の小ネタがこっそりばらまかれていて楽しい。ただし「時の地図」を読んでない人は絶対に読んじゃダメ。
読後の爽快感は前作より落ちるかな?でも関係なさそうな伏線がしっかり最後は解決されていて上巻を読み返したりしてしまった。
前作の時も思ったけど、この人どれだけロマンチストなんだ(笑)。 -
「時の地図」の続編。前作と同じくH・G・ウェルズが狂言回しを演じ、上巻は殆ど「遊星からの物体X」の19世紀版。それはそれで面白いけど、同時進行する時間の帝王ギリアム・マリーとアメリカのお嬢様エマ・ハーロウの恋愛ヨタ話は何処でどう物体Xと絡んでSFになるの?と心配しながら読み進んでいると、下巻でチャールズ・ウィンズロー、シャクルトン将軍、妻のクレア等「時の地図」の登場人物が出てくるあたりから物語は加速、必死の逃避行の末、上巻ではギリアムに見向きもしなかったエマは地下道で一緒に死ぬことを選び宇宙人を道連れに二人で自爆!(ほとんどエイリアン2) 究極の純愛に涙したところで怒涛のエンディングに突入、ラストは振り出しに戻って、円筒型宇宙船から出てきたものは!? もう最高のハッピーエンドです。途中からエンディングは見えてきますが、作者の手のひらで転がされるのが逆に心地よい。宇宙SFと歴史改変とタイムトラベルと恋愛物が混ざり合った一大エンタティメント。お勧めです!
-
うーん。うーん。仕立ては確実に私好みなのだが、全く面白いと思えないのは、訳のせいか。いや、それはない。ここまで冷め切って読了したのも珍しい。が、別に悪いところはない。ただの好みだと思われる。
-
殺戮と逃亡、その中で芽生えはぐくまれた愛、
征服の末の隷従、蹂躙と絶望
・・・からの伏線回収で大団円(?)
それまでの長さからすると、タネ明かしになるパートは
あっさりしているように見えるが
カバーの絵を見直せば、この物語が誰のためのものだったか
何に向けたメッセージか分かる。
何が起ころうとも、どんな世界でも変わらぬ「愛」 -
「時の地図」の第二作ということで読んだが、タイムトラベルとは離れてしまっている。エイリアン襲撃ものとゾンビものをあわせたようなただのパニック作品である。期待外れで残念だった。
-
どのように決着をつけるのかと思っていたら、捜査官、ご乱心?と思ってすっかり忘れていたあの伏線が重要な鍵に。そして上巻の、極地で異星人を倒した時の変な文章、アレも伏線だったんだな。まったく、トンデモないです。そしてやっぱりこの人、ロマンティストなんだ。異星人侵略という分かり易くキャッチーな物語ながら、実は一組のカップルの愛がテーマ。傍観者である二人の男をしてその愛情の虜にしてしまうのだから。いやはや、続巻が楽しみ。
-
いやあ、楽しませていただきました!
これはしかし時の地図とせっとで4巻として
読んだ方がいいかもしれません、
というわけで 4巻の累積で5つ星
連作短編というわけでもなく、非常に巧妙にいくつかの
エピソードが連携していて、語り口なども
工夫がこらしてあって、、、
まあ、ここまで楽しませて頂ければ、大満足ですね d^^) -
作者は読者に十分に夢をみさせてくれた。
素晴らしかった。