暗殺者の悔恨 下 (ハヤカワ文庫NV)

  • 早川書房
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本棚登録 : 140
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150414733

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズの魅力の一つはグレイマンの不器用な恋愛模様なのですが、今回は無し。
    が、20人超の拉致された女性たちを救った聖者のような行動、共に戦った仲間たちへの愛情、旧友たちとの友情など、
    愛すべきストーリーで満足しました。
    勿論、次作も近いうちに・・・

  • マーク・グリーニー『暗殺者の悔恨 下』ハヤカワ文庫。

    グレイマン・シリーズの第9弾。グレイマンは何を悔恨するのか……そうか、闘う男グレイマンだからこそ、そこまでだったのか、と納得。

    クレイグ・トーマス、スティーヴン・ハンターなどの作品と並ぶレベルの痛快無比で、非常に面白い冒険小説である。

    性的人身売買組織に単身挑むジェントリーは拉致監禁され、ヴェネツィアに運ばれる女性たちを救出することが出来るのか……

    拉致された女性たちがヴェネツィアに運ばれることがわかった。ボスニアの欧州連合法執行協力庁のタリッサは、ヴェネツィアに向かうグレイマンと別行動をとり、ハッカーを使って性的人身売買を行なう組織の情報を得る。

    一方、ジェントリーはCIAに応援を要請するが、作戦本部本部長ハンリーはジェントリーの行動を阻止しようとする。相変わらず、孤立無援となったジェントリーは……

    本体価格900円
    ★★★★★

  • 俺たちのザック兄貴はやっぱり出てきたけど今回は優しくアドバイスと見守るのみだった。その代わりザック兄貴の紹介で元デルタの熱いおじさん軍団が出てきた!コートとチームを組んで悪いやつらを一掃。ディレクターは殺すなという命令だったからどうするのかと思っていたけど、男の大事な物を撃ってスッキリ終了。

  • ハンドラーのスーザンは最低だ。
    もっと信頼できるハンドラーは居ないのか?
    タリッサの方が使えるぜ。

  • 拉致された女性たちがヴェネツィアに運ばれることがわかった。タリッサは、ヴェネツィアに向かうグレイマンと別行動をとり、ハッカーを使って性的人身売買を行なう組織の情報を得ようとする。グレイマンはCIAに援助を要請するが、作戦本部本部長ハンリーの対応に不審な点があった。何か企みがあるのか?しかも、因縁のある男がグレイマンの命を狙っていた!グレイマンの心理に深く迫る新手法で描く迫力の冒険小説。

    かなりご都合主義的な、でも無難な着地であった。

  • ドゥブロヴニクやヴェネツィア旧市街の車の入れない入り組んだ路地での活動から、一転『蝶のいた庭』の変態の大邸宅を思い出させるアメリカ西海岸の農場へヘリを使って乗り込むという、どんな条件でもこなしてしまうなんと有能なグレイマン。

    グレイマンは正義の味方、という一文がありにんまりした。
    巨大な必要悪の前にグレイマンはどう立ち回ったかが面白い。
    自らの次のミッションをCIAとの交渉材料に使う部下、それに応えて、宮仕えと自らの矜持との葛藤の間で、見て見ぬふりをしながら重要な情報をスッと提示する上司。
    正義だけでは生きていけない世界に、正義だけで対抗するグレイマンと賛同するオールドマンたち。
    新年一冊目にふさわしい読後感が味わえて、ナイスチョイスでした。

  • 2023.11.26
    いい意味で現実離れしたこのシリーズ。映画化されるそうだが、Netflixは観られないんだよなぁ。

  • 評判のグレイマンシリーズ最新作(の一つ手前)。ネトフリで映画化、しかもジェントリー役はゴズリング!。たしかにテンポの良さと運の良さ、いざとなるとCIAが協力してくれるあたりは映画ワイルドスピード並の痛快さだね。最後に出てくるマニラチームの老兵たちがキャラクター含めて魅力的だった。長いシリーズとのでも、評判の良い途中の一作から読む方がシリーズ全体の魅力がわかる場合がある、という好例。ただしこの先も読み続けるかどうかは未定。ワイルドスピードは寝っ転がって見てればいいんだけどね。3.5

  • 最新刊。
    相変わらず最後までグレイマン流の正義に付き合わされる。
    自作が楽しみ。

  • 舞台はイタリアのヴェネチアから大西洋を越えてロサンゼルスへ。性的人身売買のコンソーシアムのパイプラインが行き着く場所へとたどり着く。最初に囚われの女性たちを救えなかった悔恨をコンソーシアムにぶつける。下巻ではタリッサがジェントリーとは別行動をとり、ジェントリーが戦闘などの体育会系と、タリッサが情報の収集と分析を担う頭脳系と役割分担する。タリッサは妹を救出するために必死でいい仕事をする。決着がほぼついたときの行動は格好いい。ラスボスとの闘いの時は、ここで一気にと思いきや、ジェントリーも大人の事情を酌んでしまうのが意外だった。まあどう転がっても面白いのがこのグレイマンシリーズなのである。

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