- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150502225
感想・レビュー・書評
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いいな。動物と戯れたい。そんな思いを疑似体験できました。そこら辺にいる動物だってなにかを考えて動いてる。行動学の基本である観察して解釈することを楽しみながらやっているローレンツのワクワクが伝わってきました。
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読み終えるまでに非常に時間がかかった。面白い内容ではあるが、文章が読みづらかった。半分以上は普通に読んだが、それ以降は速読をした。ガンとコクマルガラスの話が個人的には好き。
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これはすごい本。
エピソードの何%が思い込みなのか正確にはわからないけど、彼並みに動物の行動と"心"を深く適切に読める人はほとんどいないだろうし、彼が時間をかけて読み取ってくれた"動物の家族"の行動から、気づかされることも多い。
生き物を姿を"本当に詳しく"みる事はとても贅沢なことだとわかる一冊。そんな場、身近にないかなぁ?
キャア と キュウー
ヘップヒェン
エントツソージガキマシタヨー!
数々の伝え方があったけど、1行で文字に表せるのは音になってるこういうのだけ。その生き物らしい伝え方は音とか動作とか、ほかにもたくさんある。
171008 読み終わって追記
彼の記述の一部はある意味で、"科学的"でない。動物の頭の中の解釈はほとんど主観によっているし、どんな鳴き真似を、どういう場面ですると、どんな応答があるか、誰かが再現するのも難しい。つまり、客観性に不足がある。
そういう意味で、仮にこれが生命科学として不十分だったとしても、生物学としては最高だと言いたい。生物の行動という対象について、完全な客観性にとらわれれば、このレベルの現象にはほとんど手が出せなくなってしまう。人間同士の会話でも、相手の頭の中を"客観的に理解する"ことなど生まれてから死ぬまでなく、"主観的に理解したつもりになる"ことだけがあり、それを繰り返して社会が成立している。そこで、主観だからと言って科学が社会のしくみについて何も手を出さないとしたら、そのことに何の意味があるのか?
科学は物事を正しく知るための手段であって、正しく知るためには重要だけど、目的は知ること自体なので、手段を目的より上位に置くことはない。
ということで、科学の大事なポイントを少しスルーしてる代わりに、生物の大事な性質をかなり見えるようにしたこの踏み込みはとてもいい。豊富な知識に基づいた近い系統同士の比較もとてもいい。 -
人間以外の動物には 理性や感情がなく、本能だけで生きていると思っていたが、動物にも 理性に近いものは備わっていることを知った
ヒナ鳥の「鳴く」を「泣く」と訳しているのは 原書なのだろうか。作者の動物への愛が見える -
ムツゴロウさんを思い出した。このように、動物がいる生活は幸せだろうなあ。動物との意思疎通がそんなにできるとは驚き。何か飼ってみたい気になってくる。
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古代イスラエルの第三代王ソロモンはあらゆる生き物たちの言葉を解することのできる指環を持っていたという。しかし、999人の妃のうちの一人が若い男と愛しあったことを一羽のナイチンゲールに告げられて、怒りの余りその指環を投げ捨て失ってしまう。それからの王は、なんと苦しんだことであろうと推測される本である。
作者のコンラート・ローレンツさんは、ウィーンの生物行動学者である。精神病院に送られそうなほどヒトを離れ、いろんな生き物たちに近づこうとする。しかも、心底それが彼の望みなのである。だから、彼はソロモンの指環などなくても様々な動物たちの言葉が解せたのだ。人間は鬱陶しいな…この本を読んでたくさんの生き物たちに心慰められる。
ローレンツさんの高名と本書の動物行動学入門というサブタイトルによって学術的で難しいものじゃないかと敷居が高く感じられていたが、意外にも読みやすい。もっとはやく読めばよかった…
さすが!養老先生のお薦めである。
Mahalo -
動物行動学の確立者コンラート・ローレンツの本。
すごくわかりやすくて面白い読みやすい入門書だった。
動物好きなのに、どこかクールな視点がいい。 -
ノーベル賞受賞の動物行動学者がみずから飼った動物たちの生態をユーモアを交えながら描いてくれるのだから、面白くないはずがない。人間も動物も変わらないのだなぁ、と思いました。最近、人間と動物について考えさせられる本が続いています。私は生まれ変われるのなら、人間よりは動物がいいなぁ。
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確かに内容は面白いけど。。。。
やっぱ海外のものは苦手。