子育ての大誤解〔新版〕上――重要なのは親じゃない (ハヤカワ文庫NF)
- 早川書房 (2017年8月24日発売)
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感想 : 20件
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- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150505059
感想・レビュー・書評
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生まれと育ちについて適当なことを言ってくる人にエビデンスで殴り返せるのでとても有用です。
行動遺伝学(双子の比較)や行動経済学、統計など論文もたどれるので便利。
これを肝に銘じて子育てしてる。
要約
「子どもの性格は生まれつき」
「遺伝子の組み合わせで決まるので、きょうだいでも違う」
「育てにくい子もいるけど、それも受精のときに決まることなので妊娠中の過ごし方とか親の育て方とか愛情の問題ではない」
「親子で性格が合わないこともある」
引用
「ジェンダー意識、すなわち自分が男の子であるか、それとも女の子であるかという意識は、その人に備わった性器の種類によって決まるものではない。ましてや親が与えようとして与えられるものではない。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2019年3月読了。
ハヤカワ文庫に入っている翻訳もので、大変に読みにくい。翻訳であるが故に文章の構成が非常に複雑というか、単に一文が長いというか。
ただ、内容は学ぶところが非常に多い。
実際に子育てが始まったら落ち着いて読んでいる時間も制限されるだろうし、今このタイミングで読んでおいてよかった。
雑に言うと親の子育てよりも、子供は自分の周りの子供たちによって多くの影響を受けて性格や行動傾向を規定される、こんなあたりが本書で強調されていると読み取った。実際に子育てされている or された方はどう思われるだろうか。
そしてこの本の下巻は読むべきか、実に悩ましい問題である。