- Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150703714
作品紹介・あらすじ
謎の客は密室から煙のように消え失せた! 史上に名高い〈密室講義〉を含む不朽の名作
感想・レビュー・書評
-
「また罪を犯してしまったよ、ハドリー」博士は言った。「また真実を見抜いてしまった」
はい、このミス海外2024年版の1位『頰に哀しみを刻め』と同3位『処刑台広場の女』(こちらは未読)の翻訳者であり、現在ひまわりめろんの中でプチブレイク中の加賀山卓郎さん
なんとあのジョン・ディクスン・カーの翻訳も手掛けていらっしゃいました
翻訳者さんで選書するのを「通」だと思っているワタクシですので、早速かの有名な『三つの棺』を読んでみましたよ!
(『処刑台広場の女』はまだ読みません、焦らすね〜)
もちろん海外古典本格好きのワタクシが『三つの棺』を読んでないわけがありませんので、一応再読ということになりますが、前回は三田村裕さん訳でした
今回は「新訳」と銘打ったものだけあって、いや〜読みやすかった!ちゃんとは覚えてないけど三田村裕さん訳はもっと難解だった気がするな〜
今の子たちはほんと幸せよね
この幸せを活かしてどんどん読んでほしいわ古典ミステリー
もうすごいから
本作『三つの棺』も、もうすごいです
カーが生み出した名探偵のひとりフェル博士が活躍する密室殺人ものなんですが
マジで、マ!ジ!で!教科書です
あらゆる意味で密室殺人の教科書と言える作品で、これ読んだことない人は本格ミステリオタクとは認めてもらえません
本棚にこれない人は神保町にある社団法人本格ミステリオタク協会の会員資格を得られません
受け付けで追い返されます「こちとらボランティアじゃないんだよ!」とガチギレされます「非営利違うんかい!」言っても「税金払っとるわ!」とさらにキレられます
もう読むしかないわな『三つの棺』こうなる前に
次は加賀山卓郎さん訳何読もうかな〜(『処刑台広場の女』違うんかい!)
-
フェル博士シリーズの6冊目「密室談義」で有名▲雪が降り積もるロンドン、銃声が響くドアを破ると、絨毯の上には胸を撃たれて瀕死の教授が倒れていた! それも密室状態の部屋で▼語り手は三度目の登場ランポール、ハドリーは警視に昇進です。トランシルヴァニアや巨大な絵、カリオストロ、奇術師とオカルト趣味で酔わせ、更にメタフィクションで揺さぶる。前作に続きやり過ぎ感がありますが、トリックの図解などキチンと説明してくれるので安心です。博士の酒量が少なく、ビールを飲んで騒がないのは時間がなかったから?満足の一冊(1935年)
-
最近の作品と違って少し読みづらさを感じたが、密室についてよく練られた作品であると感じた。
かの有名な密室講義は他の作品を読む上でさらに面白さを向上させるような内容だったが、当の密室トリック自体は個人的にはうーんという感じだった -
常識人のグリモー教授が密室で銃殺される。その直後には犯人と思われる男もまた、信頼できる目撃者たちの前で銃殺された。二つの密室の謎を解く鍵は三つの棺が描かれた絵?フェル博士が解いた謎とは。
有名な「密室講義」が最高。コレは名作→
個人的に訳が合わなくて(新訳版なんだけど古き良きクラシカルな翻訳っぽい)なかなか入り込めなかったんだけど、密室講義以降はぐいぐい引き込まれた。
内容的には好きではないけど、この密室トリックはすごい。よく考えたなーと思う。最後まで読んで冒頭に戻ると「なるほどなー」ってなる。
-
有名なディクソン・カーの密室殺人事件を題材にしたミステリ。面白いと言うよりおごそかな文体。
-
2021年7月29日読了。雪の夜に行われた密室殺人と犯人の姿なき殺人、「三つの棺」と事件たちの真相は…?ジョン・ディクスン・カーの最高傑作と名高いミステリ、特に作中で探偵ギデオン・フェル博士が披露する「密室講義」が有名だが、確かにいきなり「探偵小説の主人公」たることを宣言し名作ミステリの密室殺人トリックを解説しだすあたりはさぞ当時の読者の度肝を抜いたろう…。というか1930年代のこの頃からすでに、氷を使った凶器なき殺人、というのは手垢のついたありふれたトリックだったのね…人間は進歩しないものだ。現代の小説に比べると進行のテンポも悪いが、もったいぶった関係者へのヒアリングがフェル博士の推理でググッと予想外の方向に前進する感覚が癖になる。面白かった。
-
すごい密室だった。
一体どうやって作られたのだ、この密室は、の一心で読み進めておりました。
そして、謎を解くつもりで細かくメモってきた人で、真相にたどり着けた人はいるのだろうか。
しかし、おそらく口癖やら体型的な理由かもしれませぬが、博士の咳というかなんというか。アレが気になりました。
ああ、でも、日本的ステレオタイプに「ウォッホン」とかになってなくてよかった。
原作ではどんな表現なんだろう。 -
傑作が復刊ということで期待したが、古さを感じてしまった。
-
密室講義を読むために本作品を手に取ったと言っても過言ではありませんが、実際にこの作品で使われたトリックが発端となりその後様々なミステリに使われていると思うと、当時これを考え出したことが如何に偉大なことか思い知らされます。
おびー含め他の人に関してはほぼ「いいね」してないイコール「目にしてない」だよ
一Qさんは大事な弟子だから厳しく接し...
おびー含め他の人に関してはほぼ「いいね」してないイコール「目にしてない」だよ
一Qさんは大事な弟子だから厳しく接します!