アルバムをひらく猫〔トラ猫ミセス・マーフィ〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 15-8 トラ猫ミセス・マーフィ)

  • 早川書房
3.83
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本棚登録 : 66
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151707582

感想・レビュー・書評

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  • 高校卒業から20年。記念の同期会が近づき、ハリーたちは準備に奔走中。そんなある日、同期生たちに謎めいた手紙が届く。そこには「あなたは決して老いない」というメッセージのみが。単なるいたずらだと一笑に付すハリーだったが、賢いトラ猫のミセス・マーフィは不吉な予感を覚える。はたせるかな、在学中に人気者だった男が射殺される事件が起き、同期会には暗雲が……人間たちにはまかせられない。動物探偵団始動。
    原題:Pawing through the past
    (2000年)

  • まず、ハリーとマーケットが同期だったということに驚いた。今までそんな記述あったっけ? 考えてみれば、スーザンの子どもは高校生なのだから、大学生の娘を持つマーケットがハリーやスーザンと同い年でも不思議ではないけれど、ちょっと年取った、気のいいハゲおじさんのイメージがあったので。それにしても、生まれた時からずっと同じ土地に住み続け、子供の頃からの友達や知り合いや、オムツしてたころから自分を知っているおじさんおばさんが周りにぞろぞろいる環境で暮らすって、どういう気持ちだろう? 今回の犯人、どんでん返しはなかなか良かったが、相変わらず誤植が多い。図書館で借りた本なので、誰かが校正(赤でないのが幸いだが)していた(笑)。しかも、1カ所校正漏れを見つけたぞ…直さなかったけれど。(2015-05-03L)

  • 8弾
    とうとうブレアが。フェアが。
    最初の印象がどんどん変わっていくね、こんなに薄っぺらい人だったっけ?こんなに気が使える人だったっけ?
    今回は人が死にすぎて、途中でうんざりしてしまった。この小さな町でこんなに。。。ジェイソンじゃあないんだからさ。。。
    新しいトレーシーがすごく良い。
    働きものたちが相変わらず清々しい。
    けど、そんなに牧場を維持するのってお金がかかるものなのかな〜。
    「“命あるものは簡単には諦めない”ハリーは瀕死の傷を負ったポプラのしぶとさを賞賛し、大きな声でいった。」
    バージニアに行ってみたくなる!

  • 高校卒業20周年の同期会の準備の最中に同期生たちに謎めいた手紙が届く。
    やがて同期生たちが1人、また1人と犠牲になっていく。

    と言うことで、今回は同期会が舞台。
    日本と違ってアメリカの同期会がかなり大掛かりなことにびっくり。朝から翌日の朝食までイベントがびっしりだったり、様々な企画を考えて実行したり。
    ただ馴染がないものだからイマイチぴんとこなくて、作品の世界に入り込めなかったのが残念。
    準備の大変さを主人公のハリーが嘆いたり、そのせいで周りが険悪になったりというのが、ね。
    ミステリ部分は途中で犯人の目星が付いてしまうあたりが惜しいかな。
    ミスリードされてるんだけど、素直に釣られない程度ではあった。
    何より本作はハリーの3匹のペットたちが普通の動物に戻っていたのが嬉しい。
    事件を捜査しながらもご飯に誘惑されたり、あれこれ遊んだり。
    前作は3匹がポルシェを運転すると言うありえない展開だったので本作を読むのを躊躇っていたのだけど、以前の雰囲気に戻って一安心。
    コレで安心して次作も読めそう。よかった。

  • はやみねかおるの『卒業』を読んだあとすぐに、これを読んでしまった。素敵な思い出に満ちた虹北学園卒業生が、この本のような騒ぎを起こしたら厭だなあ。『アルバムをひらく猫』のほうの高校の卒業生たちは、20年目の同期会前後に泥沼のような連続殺人に巻き込まれるのであった。若さとは実に残酷であり、心の傷は時を経ても癒えない。起こるべくして起こった事件なのかもしれないけれど、次の同期会には誰も出席しないんじゃないかという気がしてきました。

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