暗い森 (ハヤカワ・ミステリ文庫 エ 3-5)

  • 早川書房
3.14
  • (2)
  • (12)
  • (13)
  • (5)
  • (3)
本棚登録 : 88
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151751059

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大好物のアーロン・エルキンズ。このシリーズは何度も何度も読んでるけど、何度読み返しても面白い。骨から見えるものと、スケルトン探偵、ギデオンの人生と。その中でも、ひとつの大きな出来事が起こる本書。読み終わって、心がじんわり暖かくなる、というのが好きな理由かも。シリーズものの醍醐味を堪能出来るシリーズと思っています。新作、翻訳が待ち遠しすぎて、原書に手を出しそうな私です。

  • スケルトン探偵シリーズ。
    雨林で死体。そばにはビッグフットらしき足跡。

    骨から無限のように物語が湧いてくるよう。ほんとに興味深くて面白い。

  • 実際に買ったのは、今は亡きミステリアス・プレス文庫にて。スケルトン探偵ギデオンのシリーズ、第一作。ジュリーとの出会いが書かれてる。
    20年以上前の本だけど、何回読んでも楽しめる。荒削りなところもあるが、その骨太さもまた良し。

  • イメージしてた感じよりとにかく軽い。読み易いけど深みはない。

  • とても印象的でした。
    広大な自然公園は日本とはけたが違います。
    ギデオン・オリヴァー教授が訪れた世界。
    愛妻ジュリーとの出会いもあります。

  • ミステリー月間。

    暗い森。

    骨の専門家が見つかった遺体の骨から事件を紡ぐストーリー。

    話の展開に、ハリウッドっぽいかんじが織り交ざっていて
    これが好き嫌いわかれるとこかなと思います。

    美人の女性といいかんじになるっていうあれ。

    なんかそれが陳腐さをかもしたけど、、、まぁ好き好きですかね。
    アメリカに雨林があったんだ、というところが驚きでした。

    Oct 2009

  • ◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ 第三十回
     
    ・・・ 第三十回 「暗い森」 ・・・

    他称スケルトン探偵(本人は、この呼び名を嫌がっている)ギデオン・オリバーは、骨の専門家の考古学者……。
    生々しい肉がついてるのは嫌で、古ければ古いほど好み、なのですが、ときどき、現実の殺人事件に巻き込まれてしまう、というシリーズです。
    作者本人が、ホームズを読んだときの興奮が忘れられなくて……というだけあって、枯れた骨を相手につぶさに状況を描き出していく手法はホームズそのものです。
    ミステリーというのは、どんな「謎」をセッティングするかでまずは決まるものですが、この本の謎は、森でハイカーが殺された……ただし、殺した槍は一万年前に絶滅したはずの種族によるものだ、というとてもハイレベルなもの……。
    なので、ここで興奮できる人はこの本の読者です。

    彼らはまだ生存していたのか?
    そうでないなら誰がこの槍を作れたのか?

    考古学系の謎が好きな人には、これはもう古典といっていい一冊でしょう。
    シリーズなので気に入ったらしばらく楽しめます。

    2018年09月04日

  • “スケルトン探偵”の異名を持つ形質人類学者ギデオン・オリヴァーを主人公とする第二作。このシリーズは日本でも好評だったようで、その多くが翻訳されている。本作が私のアロキンズ初体験となるが、正直期待はずれだった。登場人物らの軽妙なやりとりなどからユーモアミステリの範疇に入るのかも知れないが、どうにも中途半端な印象。この肩の力が抜けた感じが“受けた”のかもしれないが、プロット自体に大きな謎も、中途のサスペンスも、「どんでん返し」も無く、淡々と展開する凡作である。


    ワシントン州国立公園の大森林で行方不明となっていたハイカー数人の骨が発見され、FBIはオリヴァーに鑑定を依頼する。槍と推察される凶器の先端には骨が使用されており、一万年前に絶滅したはずの部族のものに酷似していた。未確認生物「ビッグフット」犯人説も浮上、懸賞金も出されて大騒ぎとなっていく。


    無能なFBI捜査官とのやりとり、後にオリヴァーの妻となる女性との色恋沙汰、本作の主題となる「インディアン(蔑称であり、アメリカ先住民とするべき)」の扱い方など、どれも深みが無く、歴史的なロマンにも欠ける。特に、アメリカ先住民についてのエピソードは、未開の野蛮人に対するのと同様の蔑み方であり、白人の人類学者の「偽善」が垣間見えて不快だ。また、肝心の骨にまつわるミステリーが弱いのは致命的で、犯人の意外性も無い。
    或る書評本では「超A級の面白さ」の評価で絶賛していたが、評論家諸氏の「ツボ」は本当にあてにならない。代表作である「古い骨」も未読だが、果たしてどう変わっているだろうか。

全8件中 1 - 8件を表示

アーロン・エルキンズの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×