猫探偵ジャック&クレオ (ハヤカワ・ミステリ文庫 モ) (ハヤカワ・ミステリ文庫 モ 4-1)
- 早川書房 (2009年8月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151783012
感想・レビュー・書評
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シングルマザーのケイトは息子のジェレミーと先に希望の見えない生活を続けていた。
そんなケイトに亡くなった遠縁の親戚ミス・ゾフィアの遺産の話が持ち込まれる。
遺産を相続する条件は、ゾフィアの遺した海辺の家に住み動物達の世話をする事。
ケイトは息子と二匹の猫ジャックとクレオと共にゾフィアの家へ引っ越すが、もう1人の遺産相続人で作家志望のジェイクと一つ屋根の下で暮らすことになってしまう。
邦題は猫探偵となっているけど、探偵するのは人間で、猫達は手を貸してくれるくらいかな。
それにしても、動物を可愛がるのが条件なんて、こんな羨ましい遺産相続の話、オイラにも持ち込まれないかなぁ~。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なかなか良い。猫は探偵ぽくはないけど、ちゃんと猫らしく書かれていてポイント高い。
次作が出たら読んでみたい。 -
紹介:ミステリマガジン 2011年12月 P.20
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シャム猫ココシリーズの訳者羽田詩津子さん訳の本。ココシリーズが大好きだったので人脈買い。
コージー物は好きだし、そういうものに謎解きは期待しない。だからこの犯人でもまあいいんだけど……。
手に汗握る銃撃戦!?がこういう片付き方をするのはなんだか腰砕け。まあね、血と硝煙を楽しむタイプのお話じゃありませんけどね。
登場するヒロインのロマンスの相手候補二人。一人は非の打ち所のない紳士でもう一人は俺様で自分だけが正しいいわばとっても男らしい男で、女はそれに反発を覚えながらもいつのまにか惹かれて行く……なタイプ。どっちとくっつくかは一目瞭然。
ところどころに挟まれる猫の視点の会話がなんとなく不快。猫と意思疎通できる世界じゃないので猫視点といってもそれを人が知ることはできないのだから猫会話は物語に意味を持たない。ただの読者サービスでしかないから不快に感じるのだろうか。
たとえばココシリーズでは猫は一切しゃべらないし猫が人の言葉で意思を伝えることはない。思わせぶりな仕草を人が勝手に判断するだけだ。
別の猫探偵ものは猫が猫の視点で語り、人がそれを正しく(あるいは間違って)解釈し、人の世界で事件が解決していたように思う。
ああそうか、この作品では視点がぶれているから違和感を感じるのか。 -
海沿いの豪邸で暮らせるのなら、例え知らない人とでも同居できますか?さらに、頑固なブルドッグはじめたくさんの犬猫、猿、オウム、蛇?!という仲間も一緒に。。。
美味しそうな料理とかわいい動物達と、ビーチの豪邸生活を肌に感じられるので、ささやかな幸せ擬似体験しながら、ハラハラどきどき読める小説。 -
ペットが飼いたくなる本 もしくは飼ってるペットをもふもふしたくなる本(ΦωΦ)
動物たちを含めてそれぞれ個性が良く出ているので愛着がわきます
続編もいくつか出ているようなのでその内読みたい -
ストーリーよりも海沿いの暮らしと美味しそうな料理の描写にうっとりしてしまった。
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黒猫・ジャックとラグドール・クレオ達の同居人は、夫を亡くし、29歳でシングルマザーのケイトと12歳の息子のジェイミー。資産家の遠い親戚が亡くなって、相続の条件が、その屋敷に住んで遺された動物達の世話をすること。だけど、同じ条件で、ジェイクと云う男性が一緒に住むことに・・・・・・。
何と云うか、色んな猫ミステリが合わさってる感じがしないでもない設定なのだけど(笑)
猫探偵と云うタイトルのわりに、ジャックとクレオは、探偵っぽい感じは全くなしなので、邦題のつけ方がちょっとあれかと思う~(^_^;)
でもジャックとクレオの猫としての魅力は、充分。
お話はありがち~なものだけど、結構楽しめました。