ミステリマガジン700 【海外篇】 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ミ 3-1)

制作 : 杉江 松恋 
  • 早川書房
3.63
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本棚登録 : 195
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (465ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151803017

作品紹介・あらすじ

海外の最新傑作を常に紹介し続けてきたミステリ専門誌だからこそ揃えられた豪華傑作選

感想・レビュー・書評

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  • 以前【国内篇】を読んだので【海外篇】も。思ってたより「奇妙な味」的な物が多く珍味を味わえたと言うべきか。ロバート・アーサー「マニング氏の金のなる木」クリスチアナ・ブランド「拝啓、編集長様」ルース・レンデル「子守り」が強烈な印象。

  • 肩の凝らないミステリ小説として手にしたつもりが、奇抜なプロットと鮮やかなトリックに肩透かしをあびながら『ハヤカワ・ミステリマガジン創刊700号記念アンソロジ-・海外篇』を読み耽っていました。何れの作品も味わい深く、甲乙つけがたい16の短編集です。敢えて好みの作品を挙げると、レジナルド・ヒル『犬のゲ-ム』、イアン・ランキン『ソフト・スポット』、ジェラルド・カ-シュ『肝臓色の猫はいりませんか』、エドワ-ド・ホック『二十五年目のクラス会』、ロバ-ト・ア-サ-『マニング氏の金のなる木』・・・止まらない。

  • 目次
    ・決定的なひとひねり A・H・Z・カー
    ・アリバイさがし シャーロット・アームストロング
    ・終列車 フレドリック・ブラウン
    ・憎悪の殺人 パトリシア・ハイスミス
    ・マニング氏の金のなる木 ロバート・アーサー
    ・二十五年目のクラス会 エドワード・D・ホック
    ・拝啓、編集長様 クリスチアナ・ブランド
    ・すばらしき誘拐 ボアロー、ナルスジャック
    ・名探偵ガリレオ シオドア・マシスン
    ・子守り ルース・レンデル
    ・リノで途中下車 ジャック・フィニイ
    ・肝臓色の猫はいりませんか ジェラルド・カーシュ
    ・十号船室の問題 ピーター・ラヴゼイ
    ・ソフト・スポット イアン・ランキン
    ・犬のゲーム レジナルド・ヒル
    ・フルーツセラー ジョイス・キャロル・オーツ

    書籍未収録のフレドリック・ブラウンの短篇が収録されているとなると、買わないわけにはいかない。
    結果、フレドリック・ブラウンらしいと言えばらしい結末。
    けれどやっぱり彼は、ミステリよりもSFがいいと思う。

    そのほかの作品についても、本格派のミステリが好きな人や、重厚な作品が好きな人にはお勧めできない。
    ちょっと不可解な謎が、角度を変えるとこう見えるといったものや、証拠はないけど心象では黒とか、全体的にすっきりしない作品が多い。

    これはミステリマガジンがこういう作品ばかりを掲載していたのか、それとも編者の趣味なのか。

    一番推理小説らしかったのは、「二十五年目のクラス会」。
    ミステリと推理小説はイコールではないと思い知った一冊。
    (小説としては面白かったものもありましたが)

  • SF者として生きてきたため、ミステリマガジンは縁遠かった。でも、このセレクションはどれも面白いですね。カーなんか最高だし、切なくなる「マニング氏の金のなる木」や、フレドリック・ブラウンなんかも不思議な味わいで人生をえぐる物語でミステリの幅も広がってます。最高。

  • 主に単行本未収録作品を集めたミステリアンソロジー。オーソドックスなミステリから奇妙な味の作品まで、いろいろ楽しめます。
    お気に入りはクリスチアナ・ブランド「拝啓、編集長様」。短めの作品でわりとあっさりしているのだけれど、だからこそこのラストには驚かされました。
    ルース・レンデル「子守り」も好き。なんとも邪悪な読み心地の作品でした。これはとても怖い。

  • 「マニング氏の金のなる木」(ロバート・アーサー)が印象に残った。銀行の金を使い込んで、捕まる前に隠したマニング氏。出所後、お金は簡単には取り出せない状況になっており、取り出す手段にまじめにこつこつ取り組むマニング氏。手段と目的、幸せとは、寓話的でいい話。

  • 御節のようなアンソロジー。
    早々たる作家が並んでどれもこれも良作なんだけど、そこには当然好みがあると言うね。
    ロバート・アーサー『マニング氏の金のなる木』、クリスチアナ・ブランド『拝啓、編集長様』が好き。
    これが売れて、本格よりなアンソロジーが出ますように。南無南無。

  • 『ミステリマガジン』創刊700号記念アンソロジー、海外篇。日本篇と同時発売。
    日本篇と同じく豪華なラインナップ、同じミステリジャンル内ながら豊富なバリエーション、買って損はない内容となっている。どれか1作を決めるのは本当に難しい。

    • kwosaさん
      tocaさん

      はじめまして。

      読みたいと思っていた本や、気になっていた作家の本がたくさん詰まっているtocaさんの本棚に魅了され...
      tocaさん

      はじめまして。

      読みたいと思っていた本や、気になっていた作家の本がたくさん詰まっているtocaさんの本棚に魅了されています。
      ネタばらしがなく、簡潔でツボを押さえたレビューに、ますます読書欲をかき立てられました。
      レビューを読むのが止まらなくなってしまいそうなのでフォローさせてください。
      時々おじゃまします。
      2014/05/01
  • 日本一位・世界二位の歴史を誇るミステリ専門誌《ミステリマガジン》の創刊700号を記念したアンソロジー【海外篇】。一九五六年の創刊当時から現在に至るまでの掲載短篇から、フレドリック・ブラウン、パトリシア・ハイスミス、エドワード・D・ホック、クリスチアナ・ブランド、ボアロー&ナルスジャック、イアン・ランキン、レジナルド・ヒルら、海外の最新作を紹介し続けてきたからこその傑作がここに集結。全篇書籍未収録作。
    (2014年)
    — 目次 —
    A・H・Z・カー『決定的なひとひねり』
    シャーロット・アームストロング『アリバイさがし』
    フレドリック・ブラウン『終列車』
    パトリシア・ハイスミス『憎悪の殺人』
    ロバート・アーサー『マニング氏の金のなる木』
    エドワード・D・ホック『二十五年目のクラス会』
    クリスチアナ・ブランド『拝啓、編集長様』
    ボアロー、ナルスジャック『すばらしき誘拐』
    シオドア・マシスン『名探偵ガリレオ』
    ルース・レンデル『子守り』
    ジャック・フィニイ『リノで途中下車』
    ジェラルド・カーシュ『肝臓色の猫はいりませんか』
    ピーター・ラヴゼイ『十号船室の問題』
    イアン・ランキン『ソフト・スポット』
    レジナルド・ヒル『犬のゲーム』
    ジョイス・キャロル・オーツ『フルーツセラー』
    編集ノート/杉江松恋

  • 短編いっぱいで読み応えあるんだけど、あんまりおもしろいのがなかった。

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