- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152083357
作品紹介・あらすじ
ちょっとした工夫で、売上げ効果絶大。「つい、買ってしまう」「絶対、買わせる」のしくみ、大解剖!徹底したフィールドワークで、「商品化計画から商品の陳列・販売促進にいたる小売りの店づくり」と「見落しがちな顧客の行動と思考パターンへの対応」、「変化する顧客のニーズへの対処」を明かす。スターバックス、シティバンク、GAPなど、数々のクライアントを小売業界の第一線へと導いてきた究極のノウハウ"ショッピングの科学"を大公開。
感想・レビュー・書評
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パコ・アンダーヒル著、鈴木主税訳「なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学」早川書房(2001)
*ショッピングとは販売を目的とする小さな世界を体験し、視覚や触覚、嗅覚、味覚、聴覚を駆使して何を買い、何を飼わないかを判断することである。意思決定の過程でとりわけ興味深いのは感覚的な部分である。なぜなら、計画的なショッピングの大半が見たり、さわったり、においを嗅いだり、味見をしたりして、完全とはいわないまでもほぼそれに満足した結果だからである、と著者は言っている。そう考えると、販売という分野に統計学を応用して顧客の同行調査や分析を通じて数値で法則を確立することは必要であるが、それと同様に、ショッピングの現場を人類学のフィールドワークの手法で観察して実践的なルールを導きだすことも重要であるといえないだろうか。データから導かれる法則と直感的な感覚から出てくるルールは異なるが、ちょっとした工夫で売上効果が絶大になるようなルールがアメリカで成功している。他国においては文化や観衆が異なるが同じような観察を行い、各国のルールとしていくことは、企業の立場からみれば大変有意義な結果をもたらすだろうと個人的には考えている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
感想
小売のナッジ。ちょっとした差は積み重なれば数字に表れる。つい買ってしまうを分析し再現すれば自分の店にも応用できる。小さくこづく。 -
小売店で働いてる人にオススメ!
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ビジネスを学ぶにあたって一番最初に興味をもったのはマーケティング(~2004大学時代の本@202012棚卸)
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店舗の構造、レジの配置、商品の陳列の高さ、待合場所の設え、女性向け、男性向け、高齢者向け、子供向けの環境設定などが、購買行動にどのような影響を与えるかを、多数の実例で紹介する。店舗アドバイザーの名著
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"人間の消費行動を緻密に観察することから浮かび上がる様々な事実を体系的に整理したのが本書である。
経営者からの視点で読み解くならば、売り場のレイアウト、陳列する商品の場所、隣に置くものなどを変えることでその商品の売り上げに変化が生じる。
諸費者からの視点で読み解くならば、本当に自分にとって必要な物なのかを、常に自問し続けないとお店の戦略にのせられて余計なもまで買ってしまう。
でも全員が必要不可欠な物しか買わなかったら、経済は停滞し雇用も維持できず循環しなくなる。
人間は不合理で、感情に流されやすい不思議な生き物なので、問題ないようだ。" -
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA51118351 -
実は読み終わってない・・・
分厚いし同じような論調が続くので断念してしまった。 -
結局ネットではアマゾンで購入している。それに依存しているし集中している。洋服はユニクロ。なんでそうなるのだろうか。
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社会科学的な観察手法を「ショッピング」に取り入れた研究について。
個人的に一番の学びは、ショッピングのことどうこうよりも、webサービスを作る際にUIUXについて話しているようなことが極めてリアリティを持って感じられるようになったこと。
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「人類」が持つ普遍的な構造レベルのこと(例:成人の腕の長さ、目線の高さ)
「大分類」の人の集団のこと(例:成人男性の行動パターン)
「小分類」の人の集団のこと(例:子連れで来店した子育てに熱心な父親の行動パターン)
とかは、それぞれ大事だし、いかにそうやって解像度の良いレンズを持てるかが大事なのだろうと思う。
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