攻防900日 上: 包囲されたレニングラード (Hayakawa Nonfiction MASTERPIECES)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152086921

作品紹介・あらすじ

1941年6月22日、レニングラードの悲劇は始まった。この日、独ソ不可侵条約を一方的に破棄したドイツ軍はソ連に侵攻、300万を超えるナチ精鋭がレニングラードに押し寄せた。怒涛の勢いで迫る大軍に防衛線は次々と突破され、ついに8月30日、市は完全に包囲され、史上最長の900日に及ぶ戦いの幕が切って落とされた。市内に残された数百万の人々を襲う、連日の砲爆撃と零下30度の厳寒、飢餓、死の恐怖、絶望。死の街と化したレニングラードで、地獄の日々を生き抜いた人々が語った第二次世界大戦最大の惨事の真実。

感想・レビュー・書評

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  • 何しろ、この長い本の三分の一から、半分ぐらいまで、独ソ戦開戦前の準備不足と指導者の認識不足、また、兆候がある中での市民の生活、また、前線にいる指揮官の不安が、書かれていて、また、開戦後に如何にスターリンがその責任を取らないか、あるいは、部下に擦り付けるかを、場面を変えながら、延々と書かれていて、読むことがつらかったです。
    同じ開戦前の様子をだらだらと書かれて読むことがつらかった。しかし、開戦後は、かなり、緊迫した様子が書かれていて面白かったが、でも、前のソビエトフィンランド戦争で、とりあげたフィンランドの領地でバカンスを楽しんで、他人から、攻撃されたら、かなり、感傷的に書かれていて、やはり、人間は、自分勝手と思った。
    なにしろ、500ページの半分近くが開戦前の話をだらだらと読ませられるので、この点数としました。

  • 「ある日、軍に納品されるT28型戦車の検査中、ボルトが抜けていることが発見された」(上巻176p)上からは「“手抜き工事をした敵”をひっぱり出せ」(同ページ)との命令がくる。工場長のオッツは「これは一人の機械工がボルトを打ち込むのをわすれただけのことだ」(同ページ)と訴えた。その結果「工場内の党員の粛正が行われ、数百人が姿を消した」(同ページ)。こんな風にソ連という国はタコが自分の足を食べるみたいに国民を殺戮し続けた。ドイツに攻められている渦中にもそれは滞りなく行われた。想像を絶する狂気!

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