そして誰もいなくなった (クリスティー・ジュニア・ミステリ 1)

  • 早川書房
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本棚登録 : 200
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152088819

感想・レビュー・書評

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  • 『恐るべき太陽』(ミシェル・ビュッシ著)の前に本書を読んでおきたかったが、図書館の貸し出しが間に合わなかった。

    どなたかのレビューで、ではなくて、『恐るべき太陽』のなんと本文にて著者が思いっきり本書『そして誰もいなくなった』のネタバレをしている。

    だから本書を初めて読むにもかかわらず、大事な点を知った上で読んだのだが、私は間違った人物を犯人だと判断して読んでいたので、最後の種明かしに至るまでの間、普通に騙された。

    図書館にあったのは、この児童書だけだったのだが、サラッと読めて私にはこれで丁度良かった気がする。

  • ミステリーの原点であるこの作品を未読だったので読んでみた。たしかにミステリーの要素がたくさん散りばめられていた。さすが名作。

  • 兵隊島(原作の児童用でない翻訳ではインディアン島、黒人島となっているものもあり。この本では兵隊島として童謡もそれに合わせて訳している)に招待されて集まった10人。
    招待したのは兵隊島の屋敷を買ったと新聞でも報道されたユーナ・ナンシー・オーエン。

    10人にそれぞれ接点はない。そして、招待したオーエンの事も「知っているような知らないような」「共通の古い知人がいる」ような、曖昧な関係。だが、バカンスを楽しみにやってきた10人は、兵隊島に到着して、さらに奇妙な事に気がつく。
    兵隊島に行き来する船は1日一度、島からは出ることはできない。オーエン夫妻は島におらず、雇われた執事夫妻二人で客人をもてなしはするが、執事たちでさえオーエン夫妻に会った事もない。

    そして、ディナーの後にどこからか奇妙な声が響いた。内容は、10人が過去に起こした、罪に問われていなかったけれど、人を殺したとされる事件を言い、「裁きの席に座る被告人たち、あなたたちに申し開きができるか」と問いかける。
    ディナーの席に置かれた10人の兵隊人形と、額に飾られた童謡。10人が1人づつ死んでゆく童謡だが、その歌詞通りに、1人1人死んでゆく・・・


    孤立無援の無人島で、童謡とおなじように人が死んでゆく、犯人はだれか?10人の中の誰かが犯人なのか?
    設定的には現在の推理小説でも多くあるけど、もともとは、アガサ・クリスティーのこの本から。

  • 童謡の通りに人が殺されていくという話。でも、10人しかいない島で10人が死んだら…あれ?犯人は?!
    最後の謎解きは、ちょっと「おいおい」と思わなくもなかったけれど(特に首吊りのくだり)、「法律で裁けない罪を犯した人間に罰を」というコンセプトには惹かれる。やりたくなる気持ちは理解できる。
    やっぱり名作だと思う!

  • 小野さんオススメのサスペンス。
    前編ルビが振ってあるので小学生、中学生向きかも。
    内容としては、面白いが登場人物が多すぎて一度では理解しにくい。何度か読み返すとその意味などの理解が深まるかも。設定勝ちの本。 

  • (2012-11-17)

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